安保法案に反対する決議

 本日、参議院特別委員会において「平和安全法制整備法案」及び「国際平和支援法案」(以下併せて「本法案」という。)が審議入りしました。

 京都府勤労者山岳連盟常任理事会は、本法案が、憲法9条を投げ捨て人を殺しまた殺される行為を容認する国になり、登山活動を行うことで豊かな人生を享受することに相反すると考えます。

 当理事会は今日まで平和を守る活動に取り組んできました。本法案は、憲法審査会での与党推薦者の憲法学者からも違憲の法案であると指摘されるなど違憲性が極めて高い内容です。また、各種世論調査でも反対が多数を占めています。また、国民への説明が十分尽くされていないとの調査結果もあります。そんな中で強行採決が図られ、参議院での審議に移りました。

 本法案は、戦前の反省に立って戦後70年間維持してきた平和国家としての日本の国の在り方を根本から変えてしまう内容です。登山の分野でも、海外登山等において日本人ということで、新たなリスクを負うことにもつながると考えられます。

 よって、当常任理事会は、本法案が成立することのないよう力を尽くすとともに、国民各層と共に当法案の廃案を目指して全力を挙げます。
2015年7月27日
京都府勤労者山岳連盟常任理事会