全国交流登山IN福島


            !よく来らったなし!

2018年9月15日〜16日、福島県において「全国交流登山IN福島」が開催されました。昨年の「喜多方会場」に続く2回目の開催です。この交流登山に東北地域(岩手・宮城・地元福島)関東地域(埼玉・千葉・神奈川・東京)中部地域(愛知)近畿地域(京都)より、約100名の参加者がありました。
 この交流集会は、「福島第二原発の放射能汚染の現状と現在の被災地の状況」を多くの仲間に知ってもらうことを目的に開催されました。京都からの参加は、前日の14日に出発し、15日・16日の両日を「山の線量測定」に参加しました。15日は“鹿狼山”16日は“日山(天王山)”へ、両山共に線量は0.06〜0.40mシーベルト位で年々減少しているようです。ただし、地形で水や落ち葉が集まりやすい“ホットスポット”では、1.00mシーベルトが観測されました。更に、行き帰りの道中で、車からの測定をすると、帰宅困難地域(国道114号線)での線量は1.50前後でしたが、車を止めて車外で測定すると3.00mシーベルトを超える線量となった。帰宅困難地域の所では、各家々の前にバリケードが作られ、ガードマンが監視していた。この人たちの健康被害も気になる。
 震災後7年が経ち、岩手・宮城の被災地では、様々な問題があるにせよ大きく変化する姿が目に留まるが、この変化のなさはと愕然とする。大きく目につく変化は“除染による発生した黒い袋”の置き場が多くみられた。特に「請戸地域」は、放射能で汚染された器物の処分地と土の仮置き場の基地となっていた。この除染した土はどう処理するのか?
 15日の夜は、調査登山後、放射能汚染による被害者で裁判を行っている、原告団の団長の中島さんから、被災者の生活が生々しく報告された。今の日本の原発設置状況から考えると、日本全国どこでも起きる危険性があることを感じた。(原発事故による被害について、法律で刑事責任は問えない状況。この裁判も民法で損害賠償を求める裁判。)
 講演会後、交流会に移り参加者との交流を行う。
16日は前日に続き「日山」へ調査登山。この帰りに114号線の「帰宅困難地域」を案内していただく。

 17日は、京都への帰りに“浪江駅周辺と請戸地域”を見学し、無事京都へ帰りました。
 それぞれの、参加者の感想は各会の会報で報告されるので、読んでください。

線量測定(mシーベルト)
  鹿狼山     登山口   0.064    山頂 
  0.142 
   日山  登山口     0.187〜0.190   山頂     0.400〜0.249 



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