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2007・12 実践
田村 ちず子(TOSS大阪みおつくしサークル)
紹介文を書いてショウ・アンド・テルで発表する学習をこれまでに重ねてきた。年末、年始に見聞きする十二支の暗唱に加えて、「十二支で家族紹介をしよう」を教材化した。家族の干支を書き入れること、ワークシートを使うことで、どの子も楽しく紹介文を書いた。また、話し言葉で書いているので、スムーズなショウ・アンド・テルができた。
<目標>
1 簡単な紹介文を書くことができる。
2 聞き手を意識した話し方ができる。
3 日本の干支文化に触れる。
<学習計画> 全6時間
1次 十二支について知る(1時間)
・十二支の読み方に慣れ、自分の干支を確認する。(フラッシュカード)
・十二支のお話(絵本)を聞き、十二支は順番が決まっていることを知る。
(十二支のイラストカードに彩色をする。生活科)
家庭学習で家族の干支調べをする。
(お願いの文書を添える)
2次 紹介文を書き、紹介する。(3時間)
・ワークシートの例で書き方を知る。
最後の一行に自分の思いを1文いれる。
・干支を入れて家族の紹介文を書き、発表する。(ショウ・アンド・テル)
黒板に児童が紹介した干支を干支図で示す。
干支の図で分かったこと、気づいたこと、思ったことを発表する。
3次 干支カルタをつくる(2時間)
・家族の干支でカルタをつくる(5・7・5 読み札・取り札)
カルタ遊びは生活科
指導案
指示1 今日は、家族の紹介文を書きます。干支調べのシートの中から紹介する家族を選びます。
指示2 今度は、紹介する干支のイラストカードに「ゆうとのおじいちゃん」というように書きなさい。書いたら、お 隣同士で確かめ。
イラストカードの線の上に書かせる。
指示3 では、昨日のように紹介の文を書きます。
前の紹介文を見て、参考にする。
指示4 書けたら先生に見せにきます。見せたら、すらすら読めるように小さい声で練習しておきます。
読んでみて、おかしいところはなおします。
指示5 1号車から前に来て、友達に聞こえる声で発表します。 カードを見せながら発表させる。
(発表後、カードを黒板に貼る。)
発問1 みんなが紹介した干支が並びました。分かったこと、気が付いたこと、思ったことはありませんか。
子から始まって、また子にもどっている。
時計みたいだ。
<使用したワークシート>
家族紹介の文例を3種類、子どもたちに提示した。※は自分の家族だったらこんなおじいちゃんやおばあちゃんをどう思うか書いた一文だ。
<子どもが書いた紹介文>
◎さるどしうまれのおとうとをしょうかいします。さるどしうまれのおとうとは、ちょっとあまえんぼうです。
おとうとは、はしりがはやいです。はじめてのときに二いになりました。
おとうとは、スポーツがとくいです。いちどやると、とまらなくなります。ちょっとがまんづよいです。
◎へびどしうまれのおとうとをしょうかいします。へびどしうまれのおとうとは、おもしろいです。
おとうとは、じぶんでうたをつくるのがとくいです。うたができると、あそぶときにうたいます。
うたいおわると、つぎのうたをうたいます。
◎とらどしうまれのひいおばあちゃんをしょうかいします。とらどしうまれのひいおばあちゃんは、やさしいです。
さやかがしゃべったら、わらってくれます。ひいおばあちゃんがわらったら、いいかおです。うれしそうで、さやかもわらっちゃいます。
<家族の干支カルタ>
子 おとうさん チーズが大すき ねずみどし
丑 おにいちゃん ほっぺたひっぱって うしのまね
寅 にくたべる なおやのとしは とらどしだ
卯 おとうさん はしるのはやい うさぎどし
辰 かつのとし たつどしいっしょで 一ねんせい
巳 いろははね へびどしうまれ よくたべる
午 ほのみのとし パカパカパカと おもしろい
未 おばあちゃん のんびりしてて ひつじどし
申 あきひろは さるどしだよね やんちゃだね
酉 おばあちゃん いつも水やり とりどしうまれ
戌 おとうさん ごはんをさんばい いぬどしだ
亥 おかあさん うたがすきだよ いのししだ
◎カルタは、B5用紙4分の1に3行分の枠が込みの中に取り札を書く。干支カードの裏に貼る。
読み札は色ケントに書く。
表 裏
ななこはね たつみたいで げんきだよ
カルタ作りの手順
@初めてのカルタ作りの時は、例を提示する。
Aできた子から、もって来る。
B丸をもらった子から、黒板に書く。
(書き方がわからない子どもの参考になる)
Cショウ・アンド・テルで干支カードを見せながらカルタ紹介をする。
紹介の後、黒板に貼る。(板磁石を自分でつける)
◎十二支はほとんどの子が暗唱しているので、どの位置にカードをはればよいか分かっていた。
◎今日は、寅が多いな、今日は午がないな等、十二支そろっているか確かめながら
家族の干支カルタを紹介し、子どもたちは十分楽しんだ。
干支のサイクル図を見て、子どもたちが気づいたこと
@子から始まって、また子にかえる。
A時計みたいだ。
子が12時、丑が1時と自分たちで時計を見比べながら確かめた。
<生活科でカルタとり>
一人が4枚のカルタを作っているので、どのグループも16枚(たくさん書いた子がいるグループはもう少し多い)の干支カルタを机に広げる。
読み手は話し合いで決めたが、朝から読む練習をする子もいた。今日の楽しみは、カルタとりだと登校後、言いにくる子もいた。百人一首の節回しで読んだ。
自分が書いた読み札が出てきたら、自然に笑顔になる。友達が書いた札がとれると大喜びした。