Last update 1999/11/08
beatmania を音楽的に分析
ほとんどウンチク博士。
beatmaniaはDJシミュレータ!???
beatmaniaのアーケード版のインストカード等を見ると、
「DJシミュレータ」と書いてあります。が、DJって本当にこんなことやってるんでしょうか?
結論からいって、シミュレータまで言い切ってしまうのは、ちょっと無理があると思います。
DJのメインのお仕事はあくまでいろいろ(主に)クラブなんかでいろいろ選曲したものを
かけて、場をもりあげたりする事で、まぁ、たしかに音楽にあわせてスクラッチしたり、
とかはありますが。
bmでやるような、曲の中心となる部分の演奏をしたり、ということは基本的にないと思います。
では、逆にbmのプレイというのは、どのような形容があってるでしょうか?
まず、鍵盤部分ですが、これは普通の鍵盤楽器に例えるのはちょっと厳しいものがあります。
基本的に音程と鍵盤の位置の対応は無関係だからです。
また、これらのキーへは、いろいろな音が割り当てられます。
そういった意味では、サンプラー(っていう言葉も最近あまり使わないけど・・・)
が近いとおもいます。しかし、bmでは音の長さというのは最初から固定されていて、
キーをおしている時間というのは無関係です。その辺は、リズムマシン(この言葉も最近
使わなくなってきたなー)に近いものがあると思います。
そういえば、リズムマシンといえば、往年の名機でありhouseやtechnoのリズム音
の代名詞ともいえる、TR-808。これらの鍵盤の音の配置と、たとえば20,november
や3rdのユーロビートなどのリズム演奏時のキー配置は、非常ににている(というかそのまま?)
と思います。そういった意味では、これらのマシンは多少意識されたのかなーという気もします。
(20,novemberの作者がTR-909がどうのこうのという話をしてたのをどっかで見た記憶もあるなー)
それから、スクラッチなんですが、これはちょっと形容が難しいです。
スクラッチっぽい音が割り当てられている時(2nd ballade,j-hiphop等は最高)はまぁ実際の
スクラッチみたいなもんかなーと思いますが、全然普通の音(パーカッション系の音など)が割り当て
られている時は、全然、もうスクラッチとは無関係っていう感じです。
上記のキーが、円盤に置き換わっただけ、とかんがえるべきだと思います。
結局まとめると、(まとまってないけど(^^;)
bmは、音楽にあわせて正確に、サンプル可能なリズムマシンを演奏するような、ゲーム、
というあたりが妥当な形容なのかなーという気がします。
(↑ゲームの説明、という事ではなく、こういう気分が味わえる(シミュレート)、という定義で。)
しかし、こんな、理屈こねても全然おもしろくないですね。
やっぱりゲームなんだから、そうごちゃごちゃいわずに、すなおに楽しむ、というのがただしい
と思います。(もちろん、ゲームにあるていどいろいろ理屈をつけるのも楽しみの一つだと思うけど)
結論:bmは、堅いこといわずに楽しみましょう。(どこが結論だ)
音楽的に分析[小節]
bmの音楽における小節の扱いですが、これは楽譜の白い線が一小節のくぎりになっています。
私は、まわりの音がうるさすぎるゲーセン(名前は伏せますが、スーパービンゴいわき鹿島店)
でプレイ中拍子がわからなくなりかけたら、とりあえずこの白線を目印に、とりもどそうとします。
また、音楽の進行がちょうどこの白線の上にきたとき(一小節の頭にきたとき)、
画面上にオブジェがある時は、それらがブルッとふるえます。ので、それも合図になります。
音楽的に分析[拍子]
拍子ですが、基本的に全て4/4です。
まぁ、使用曲のジャンルを考えれば当然ですが・・・
ただ例外的に、途中にちょっとだけ2/4がはいったりする曲もあります。
20,november の中盤のところなどです。こういう手法は実際の音楽でもよくある事で、
この曲でも効果的に使用されていて、プレイする側としても、ほとんど違和感なく
感じられると思います。
音楽的に分析[テンポ]
テンポは・・・・・・特筆すべきことはないと思いますが・・・(だったら最初から書くなよ)
レゲエ等のおそめのやつで80くらいのやつから、para maxの180くらいまであります。
音楽的に分析[音符]
連続するオブジェの構成を楽譜としてみた場合、それらのオブジェを音符として考えることが
できます。そういう見かたをした場合、3rd(complete)まででは、基本的に一番速いもので16分音符
まで存在しました。なかには、16分音符が連続するような、鍵盤楽器をやったことのない人にはつらい
ような楽譜も存在します。(skaとかsuper highwayとか・・・)
しかし、4thではTRANCEのラストで、24分音符が登場しました。
基本的には、8〜16分音符くらいの音がメインです。
また、曲によっては、いわゆる装飾音や連符が使われているものもあります。
たとえば2ndのkonamix や3rdのworld groove等では装飾音(的な?)が使われていたり、
(判定はかなりゆるいみたいです。)また、skaやworld grooveでは3連符(12分音符)
が使われていたりします。
それから、hip-hop やfunk系の音楽のリズムのお約束でもある「跳ねた」リズムですが、
(8分音符をリズム上は3連譜[24分音符]で三つに分解。譜面上では16分音符二つ(=8分音符分)に
ついて前の音を24分音符2つ分、後のほうを24分音符一つ分として扱う。もちろんこれは
基本的な考えかたで、例外多数あり。また、正確に24分音符分、というわけではなく、
実際は曲によって微妙に独自のノリを持たせる)
当然ながらhip-hop系の曲でこのリズムが採用されています。
また、digi-funk などにも使われていて、判定の厳しさとあわせてこの曲の難易度
をあげる要素の一つになっています。
bmの譜面上では、普通の楽譜で16分音符で書くのとは違い、オブジェの位置自体がすでに
跳ねたリズムとしてずらされた位置に配置してあるみたいです。
また、4thでは、オブジェの位置が微妙に(32分音符分くらい?)ずれている配置が数多くみられます。
音楽的に分析[音楽ジャンル]
使用されている曲のジャンルですが、DJシミュレータというだけあり、
基本的に実際のクラブシーンで採用されるようなジャンルの音楽が使われていると思います。
ただ、一部に「?」というジャンルもあるような気がしますが・・・
まぁ、堅いこというのはやめますか(^^;
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