日本シリーズ



●日本シリーズ(名前は先発投手)
    第1戦第2戦第3戦第4戦第5戦第6戦第7戦
 巨   人 ●工藤●メイ○上原○斎藤雅○高橋尚○メイ 
福岡ダイエー○若田部○永井●ラジオ●田之上●若田部●永井 


10月28日
日本シリーズ第6戦
【東京D】 巨人4勝2敗
四死球 0 0 0 0 0 1 0 1 0 2
ヒット 0 1 2 1 0 1 0 1 1 7
福岡ダイエー 0 0 1 1 0 1 0 0 0 3
巨 人 0 0 4 0 5 0 0 0 X 9
ヒット 0 0 4 0 5 2 1 0 0 12
四死球 0 2 1 0 1 1 0 0 0 5
【福岡ダイエー】●永井[2 2/3]―渡辺正[1 1/3]―吉田[1]―星野[1]―篠原[1]―斎藤和[1]
【巨人】○メイ[5 1/3]―木村[2/3]―平松[2]―岡島[1]
【本塁打】松井3号2ラン(3回渡辺正)、城島4号ソロ(4回メイ)
【ひとくち感想】
ダイエーは第4戦で切れてしまったような気がする。1,2戦のような『なんとしても勝つ』という姿勢が5戦目あたりから、いまいち見られなかった。
最後には守備や攻撃に切れたプレーを連発して終戦してしまった。
とくに、三回裏の清原のサード内野安打は、一塁投げても到底間に合わないのは確実だし、いちかばちか見送ってファールになるのを見るのが普通だろう。
テレビ解説でも中畑が言っていたが、彼でも分かる簡単なことなのだ。
それが湯上谷のような守備で飯食ってるような選手でさえも正常な判断が下せないところまでダイエーは精神的に余裕が無かった訳だ。
こうなってしまえば、ダイエーが負けるのは時間の問題だった。
あと話は変わるが、今日のダイエーのレフトの大道の守備を見ていると、
やはり今の野球は、守備力が重要だと痛感した。
これは、打力重視で守備を犠牲にしなければいけないチーム事情でこうなった訳だが、こういうのを見せられると、
巨人のように、川相やら元木やら後藤、もっといえばマルティネスでさえもレフトを守らせることがいかにリスキーかということが良く分かるだろう。
 巨人は投手陣がダイエーの大振りにも助けられたが、やはり神懸り的な良いピッチングをして、無理矢理自分のチームに流れを持ってきてしまった。
打撃陣も効率の悪い攻めをしてる割には、なんだかんだ言っても、とりあえず及第点の仕事はした。
そうなると、選手自体は、良くやったといいえるし、賞賛されてよいだろう。
ただ、それにもかかわらず、いまいち納得いかないのは、あまりにも行き当たりばったりな戦術を取っているせいとしか思えないのだが。
このチームがまともな野球したらヤンキースとも良い勝負できそうだが。
その辺に来期は他チームの付け入る隙はあると思うが。

10月27日
日本シリーズ第5戦
【福岡D】 福岡ダイエー2勝3敗
四死球 2 1 0 0 0 0 0 1 0 4
ヒット 1 1 0 1 1 1 3 2 0 10
巨 人 0 1 0 0 1 0 2 2 0 6
福岡ダイエー 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
ヒット 0 1 0 0 1 0 0 0 0 2
四死球 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
【巨人】○高橋尚[9]
【福岡ダイエー】●若田部[6 2/3]―篠原[1/3]―斎藤和[2]
【本塁打】高橋由2号ソロ(2回若田部)、江藤2号ソロ(5回若田部)
     村田真1号2ラン(7回若田部)
【ひとくち感想】
高橋尚が2安打ピッチング。これではダイエーは、つけいる隙はなかった。
ただし、何の工夫も無い打線には少しがっかりしたし、3戦目から言えることだが、2戦目までの繋ぐバッティングと違い、ただ巨人のバッターのように振りまわしているだけだったのがものすごい気になる。
若田部は良く投げていたと思うが、結果的に一発攻勢に沈んだ形になった。なんとなしに置きにいった球を逃がさず痛打するあたり、巨人の打者の個人個人の能力はやはりすさまじい。
とはいえ、初回1アウト1,2塁でバッター松井のときに仁志が三盗したり(結果的に成功)、8回ノーアウト1,2塁でマルティネスに代打川相で送りバント(結果的に成功)、など、結果オーライで、何を考えて野球しているのか全く分からない攻めは健在だ。
もっと言わせてもらうと、シリーズ前に宮崎くんだりまで来て、練習もチンタラやって、女と遊びまくって問題起こした選手が出会い頭の一発で結果を出して、
肋骨骨折してるのにテープぐるぐる巻きにしてチームの為に強行出場したり、かかと痛めてるのに足引きずって全力疾走してヘッドスライディングしたり、してるのに結果が出ない選手を見せられると、何か空しくなるし、本当にこれでいいのか?とも思う。全く救いが無いし、世の中、間違ってるとしか言い様がない。

10月26日
日本シリーズ第4戦
【福岡D】 福岡ダイエー2勝2敗
四死球 1 0 0 0 0 1 0 0 0 2
ヒット 3 1 0 0 0 0 0 2 1 7
巨 人 1 1 0 0 0 0 0 0 0 2
福岡ダイエー 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1
ヒット 1 0 0 1 0 0 2 0 0 4
四死球 0 0 0 1 0 1 0 0 0 2
【巨人】○斎藤雅[6 2/3]―S岡島[2 1/3]
【福岡ダイエー】●田之上[5 0/3]―渡辺正[2]―吉田[2]
【本塁打】ニエベス2号ソロ(1回斎藤雅)、江藤1号ソロ(2回田之上)
【ひとくち感想】
審判の誤審に尽きる。バカ判定で、斎藤雅の好投をフッ飛ばしてしまった。
これはある意味、オリンピックの篠原戦の審判より悪質。
オリンピックはアマだが、これはプロの試合でプロの判定なのである。
金もらっている以上こういうバカ審判は即刻お引取り願いたい。
ちなみに1戦目から巨人寄りの判定の兆候はすでにあった。
巨人はもはや勝つためなら何でもありだし、ここまで不正判定が続出しているようでは「巨人は審判買収している」と、陰口叩かれてもなんの反論もできないだろう。
まっとうなファンの「良い試合が見たい」という気持ちや一生懸命やってる選手を踏みにじるようなことを平気でしてるようでは、日本野球の将来は不安だし、本気で心配してしまう。
本当は斎藤のピッチングやら細かいこと書こうと思ったが、誤審があまりにも強烈すぎて全く書く気にならない。

10月23日
日本シリーズ第3戦
【福岡D】 福岡ダイエー2勝1敗
四死球 0 1 1 0 0 0 0 0 1 3
ヒット 0 4 5 0 0 0 4 1 0 14
巨 人 0 3 4 0 0 0 2 0 0 9
福岡ダイエー 0 3 0 0 0 0 0 0 0 3
ヒット 1 5 0 0 1 0 1 0 0 8
四死球 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
【巨人】○上原[8]―岡島[1]
【福岡ダイエー】●ラジオ[2 2/3]―渡辺秀[1/3]―星野[3 1/3]―篠原[1 2/3]―斎藤和[1]
【本塁打】高橋由1号2ラン(2回ラジオ)、城島3号ソロ(7回上原)
     松井2号2ラン(7回星野)、ニエベス1号ソロ(9回槙原)
【ひとくち感想】
昨日書いた巨人唯一の勝ちパターンが炸裂した試合。
ただし、今日ボコボコに打って勝ったからと言って即次の試合につながるかというと、シーズン中でもバカ勝ちした次の試合はサッパリなことが多かったことでも分かるとおり、全く当てにならない。
逆に巨人の選手は相手をナメて痛い目に遭う傾向が高いので、「これでダイエー投手陣も楽勝。勝ったも同然。中州で遊びまくるか」などと油断しないか心配。
かといって、明日からの2日の休みで何処までダイエーのデータをきっちり洗いなおせてるかも、このチームの情報処理能力を考えると全く疑問だ。
あれこれ言ったが、とにかくツキのみであと3試合、今日のような勝ち方をすれば、形はどうであれ日本一なので、休み中に、パチンコや競輪、競艇やら神社などに行って勝負勘やらバカヅキがここ一番に出るように努力してみたらどうか。
とちらにしろ、このチームに取り憑いてるバカヅキの神が少しでもソッポ向いたら、もうおしまい。
流れがダイエーに向いたら、自分のチームに流れを奪い返すようなシブい野球の出来る実力や采配はない。
巨人ファンは、日本一の美酒に酔いたければ、監督が要らんことしないように毎日祈った方がいいだろう。
対するダイエーは、折角福岡ドームに来たファンには申し訳ないだろうが、今日は捨てゲームにしたのが良く分かった。
もし、2連勝してなければ、同点に追いついた3回表、先頭の清原にヒットが出てノーアウトランナー1塁になった時点で投手交代だろう。それぐらいラジオは立ち直る気配は無かった。
ここであわよくば押さえてくれないかなとラジオを引っ張ったが結果は裏目に出た。
しかし、ここでタダでは転ばず、今まで試合に出てない投手の巨人相手のテストが出来た上に、勝ち試合投入組の中継ぎを休ませることも出来た。今日は彼らは肩も作らなかったはずだ。
ただし、点差が離れたこともあるが、打線が調子のあまり良くない上原の唯一のよりどころのフォークを振りまわしていた上に、攻撃が淡白すぎたのがものすごく気に入らないが、今日の試合に関しては、先発にラジオを出した時点で最初からある程度は覚悟していた敗戦だろう。そんなに楽に3つ勝てるほどシリーズは甘くない。
首脳陣もハナから6戦勝負ぐらいを想定して戦っているハズで、ここまで2勝1敗なら上出来。余裕を持って4戦に行ける。
巨人のデータもだいぶ揃って、明日からの2日でだいぶ洗いなおせるはずで、4戦目以降も十分楽しませてくれそうだし、日本一になるにしろ、負けるにしろ、どういう戦術を取ってくるか興味を持って見たい。

10月22日
日本シリーズ第2戦
【東京D】 巨人2敗
四死球 0 0 0 0 0 1 1 0 0 2
ヒット 1 0 1 1 7 0 1 0 0 11
福岡ダイエー 0 0 0 0 6 0 2 0 0 8
巨 人 0 2 1 0 0 0 0 0 0 3
ヒット 0 1 2 1 0 1 0 0 0 5
四死球 0 4 0 0 0 1 0 1 0 6
【福岡ダイエー】永井[3]―田之上[1]―○渡辺正[2]―長富[1]―吉田[1]―ペドラザ[1]
【巨人】●メイ[4 1/3]―木村[0/3]―平松[1/3]―三沢[2 1/3]―桑田[2]
【本塁打】城島2号2ラン(7回三沢)
【ひとくち感想】
リスクマネージメントの差がハッキリ出た試合。
これだけ野球に差がつけば東京ドームで再び試合するのは難しそうだ。
とりあえず、2回裏の巨人の攻撃と5回表のダイエーの攻撃を見れば良く分かる。
2回裏0対0、ノーアウト満塁、バッターニ岡でダイエーは一点はしょうがないと普通の守備を取り結果はセカンドゴロダブルプレー、この後村田真に不用意に勝負に行ってもう一点取られたものの結局2点で済んだ。
対する巨人は5回表1アウト2,3塁で3対0でリードしてるにもかかわらず、1点をケチって前進守備で柴原に痛打を食った。そのわりには、次の鳥越には、中間守備を敷いているのだ。1,3塁で中間守備は普通なら定石どおりだが、柴原と鳥越の足ならエンドラン等の作戦次第でゲッツー崩れになり点が入る可能性が高く、前の柴原で前進守備を敷いている意味が全く無くなるのだ。
もっと言えば、この後に城島に松井の頭を越されて致命的な2点を取られた当たりも、普通に考えれば、2アウトなのでランナーはスタートを切るため、いくら小久保でもヒットなら帰ってこれるはずだ。ここでは、城島に頭を越されて2点入ってさらにランナースコアリングポジションというケースだけは避けなければいけないケースだろうし、そういう守備を敷くべきなのだ。
まさに『1点を惜しむと大量失点する。』という格言を地で行く両チームだった。ただ、こんなことは野球してれば、中学生でも知っている。
早い話がダイエーは教科書どおりの普通の野球に少しアレンジしたこと(先発を早く下ろして得意の継投に持ち込む)しかしてないのだ。
対する巨人は4回裏もノーアウト1塁でメイにあっさり打たせてショートゴロダブルプレー、6回2アウトランナー1,2塁で村田真をそのまま打たせて凡退、適当にやってるとしか思えない投手起用など、『しょうがない。』で全く済ませられない。敗因ははっきりあるのだ。
この2戦を見てまだ巨人有利だの勝てるだの抜かす解説者は全くセンスが無いので即刻解説で金をもらうのはヤメるべきだ。
では、巨人がここから勝つにはどうするべきなのか?
ハッキリ言って、打者に対して何も考えないで来た球を打たせ、サインはすべてノーサイン。先発を出来るだけ引っ張り完投させるような、シーズンで勝った野球をするしかない。
それで奇跡的に打線が火を吹きまくり、先発が鬼神のようなピッチングをすれば4勝などあっという間だろう。いまから1点を取る野球だの、細かい野球だのをしたらダイエーに4タテ食って木曜でシリーズは終わりだ。

10月21日
日本シリーズ第1戦
【東京D】 巨人1敗
四死球 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
ヒット 1 1 0 1 0 0 2 0 3 8
福岡ダイエー 0 1 0 0 0 0 2 0 2 5
巨 人 2 1 0 0 0 0 0 0 0 3
ヒット 2 2 1 1 0 2 0 0 1 9
四死球 0 1 0 1 0 1 1 0 0 4
【福岡ダイエー】若田部[4]―渡辺正[1]―田之上[1]―○吉田[2]―Sペドラザ[1]
【巨人】工藤[7]―木村[1]―●槙原[1]
【本塁打】松井1号2ラン(1回若田部)、城島1号ソロ(2回工藤)
     松中1号2ラン(7回工藤)、ニエベス1号ソロ(9回槙原)
【ひとくち感想】
ダイエーが継投でしのいで、ひっくり返す普段着の野球をして完勝。
対する巨人は送りバント失敗やら得点圏にランナーを進めるも拙攻の嵐と普段着のへっぽこ野球で敗戦と好対照のスタートを切った。
ダイエーは各選手が自分の役割を良く分かってるなと言う印象を持った。
若田部はコントロールミスで3点取られたもののなんとかゴマかして4回まで持たせて試合を作った。
これが今日の勝利を呼んだ最大の要因だろう。
ここでさらに点を取られていたらゲームは壊れていたし、巨人打線が大爆発してシリーズ自体が終わっていた確率がかなり高かったはずだ。
この若田部と後に出てくる中継ぎ陣も含めて、城島と投手陣がなんとかインコースを巧く攻めていたように思う。多少打たれてもシリーズ中は基本的にこの攻めでいいだろう。
 若田部のあとは、中継ぎ陣が踏ん張り、前半やられた仁志との勝負を徹底的に避けて清水と勝負するなど堅実に試合を進めて、味方打線の反撃を待って結果を出した。
打線は、松中、城島、ニエベスと長距離砲がきっちり仕事をして、小久保のバント、城島のセーフティースクイズなど、小技も出来ることをきっちり見せつけての勝利だけに格別だろう。中でも大道はかなり渋くこのシリーズ働いてくれそう。期待大だ。
対する巨人は、自分の役割を考えずにバカみたいに振りまわして、
しかも展開が嵌らなければ点の取れない打線だというのが今日の試合を見れば一目瞭然だった。
ただ、これはシーズン中となんらかわりないし、普段バントの練習もしてないのに大事なところで出来るハズがない。
仁志、松井の個人技で無理矢理先手を取ったものの、後半の勝負所でその打者と勝負を避けられればもうおしまいだ。
このなんとも歯がゆい打線をバックに工藤は怪我が三味線かと思わせるぐらいのいいピッチングを見せた。
ただ、松中に対して外角一辺倒の攻めをして、ミスショットで少し内に入ったのを痛打されたのは相当悔やまれるはずだが。
あとは、工藤を最後まで引っ張りきれなかった時点で敗北決定だった。
後半戦一度も投げてなかった槙原をあの重要な場面で投げさせるような継投やら、マルチネスを全く使う気配の無い選手起用をするチームではきっちり普通の野球のできるチーム相手にはもう勝ち目はなかった。
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