卒業生


杜 けあき
 (カリンチョ)

初めて杜さんを見たのは「華麗なるギャツビー」ギャツビーの苦しい愛の
姿を杜さんは豊かな演技力と歌唱力で表現。                       

デイジーを心から愛しているんだという表情にまいりました。
相手役の鮎さんは、杜さんよりもずっと下級生でしたが、杜さんは大きな
包容力で、ちっとやそっとの事では動じない…という感じで、それを見て
いる私には心地よい安心感が伝わってきました。

そして、そんな杜さんの雄大さの中で自身の実力を出し切っている鮎さんが
羨ましいほどでした。

更に杜さんは、さよなら公演の「忠臣蔵」では、なんと大石内蔵助を…
この魅力的な人物を、これほどまでに演じる事が出来る女性がいるとは…
特に二部の始め、銀橋での杜さん、一路さん、紫さん、三人の場面は、
驚くほど格調高く、今でも私の心の中に生き続ける大きな場面です。
お芝居の最後、「もはや、これで、思い残すことはござらん!」の台詞は
永遠に不滅です。
トップ期間89年2月から93年3月。

一路 真輝
 (イチロ)

果てしない宇宙の広がりを感じさせてくれる透き通った歌声は、誰をも魅了
する魔法。
その歌声は劇場の空気までも変えてしまうほどの美しさです。
また、男役さんでありながら、可愛らしい娘役もサラリとこなしてしまい、
不動の名作「風と共に去りぬ」では、バトラー、スカーレット、アシュレの
3役を演じた実力派。(新人公演を含む)

「忠臣蔵」では浅野内匠頭を演じましたが、高貴な雰囲気を自然に漂わせて
いて、まさに故大川橋蔵さんを彷彿とさせる立ち姿に感動しました。

更にウィーンのミュージカル「エリザベート」を日本で初めて宝塚の雪組が
上演しましたが、一路さんは、宝塚史上に残る美しいトート役を演じて
大好評でした。
一路さんがいたからこそ、ミュージカル「エリザベート」は宝塚の舞台に
のったのだと、私は思っています。   
トップ期間93年5月から96年6月

高嶺 ふぶき
 (ゆき)

上に一路さん下に轟さんという実力派に挟まれていながら、まったく遜色が
なく、互角の実力と美貌を兼ね添えた雪組トップスター。

一路さんと同じく男役女役の両方を完璧なまでにこなし、そのうえ
「華麗なるギャツビー」では当時下級生ながら、マイヤー・ウルフシェイム
という初老の男性を、また同公演のショーでは美しい娘役も。

更に「雪之丞変化」では、粋な、お初姉さんを色気もたっぷりに演じ、
その素晴らしい実力は、まるで最高の万華鏡を見ているかのようでした。

「エリザベート」では皇帝フランツの若い頃から初老までを大熱演。
自身の全ての力を出し切っている様子が手に取るように伝わってきて、大変
感動しました。
インタビューなどから察すると、とても正直でおおらかなかたのように感じ
られ、誰からも愛されるのが納得出来るような気がしました。

次にもっと何かを目指したいという大きな希望があったそうで、トップ期間
は96年8月から97年7月と、あまりにも短く、
まだまだこれからなのに…と非常に残念でした。
サヨナラ公演の「仮面のロマネスク」では、これ以上の美貌の男性はいない
のではないかと思わせるヴァルモン子爵を演じ、実力派の娘役花總さんを
エスコート。   惜しまれながらの退団でした。

鮎 ゆうき
 (みきこ)

1985年入団。
宝塚の生徒さん達は皆、様々な才能を持ち合わせているうえに美しい方達が
多いのですが、この方の同期にも、実力と美貌に恵まれた素晴らしい方々ば
かりが揃っています。
私が何故このように力説してしまうのかと申しますと…この方の同期の中に
轟悠さんがいるからです。(ははは!)

鮎さんは、初め男役でいらしたそうですが、87年のテレビドラマへの出演
をきっかけにして娘役に転向。
早くから頭角を現わし、89年に杜けあきさんがトップに就任すると同時に
相手役に。

91年に「華麗なるギャツビー」「ラバーズ・コンチェルト」で退団されま
したが、この時のデイジー役は素晴らしく、すねた表情や憎まれ口の台詞も
全て可愛らしくギャツビーが長い間思い続けていた女性に相応しい実力でし
た。
またショーでも宝塚のトップ娘役として柔らかい風格と輝くばかりの美貌で
私は感心しきりでした。(それにしても鮎さんの男役、見てみたかった…)

紫  とも
  (とも)

う〜ん、宝塚とはどうしてこうも素晴らしい役者さんが次々と出るのでしょう

鮎さん退団後、91年末に杜さんの相手役としてトップ娘役に就任。
入団は84年ですからキャリアも十分。
ダンスの名手ですが、日本物の美しさも絶品!
92年の「この恋は雲の涯まで」の静御前や、杜さん退団公演の「忠臣蔵」
の、あぐり役とお蘭役は素晴らしかった!
特に「忠臣蔵」では、武家の奥方と刺客女という正反対の二役を完璧にこな
し、更に二部の初め、杜さんの大石と一路さんの浅野と銀橋で舞い歌う所は
忘れられない名場面。
宝塚の舞台はこれほどまでに格調高かっただろうかと言葉も出ませんでした。

とにかく時代劇に出てくる、いい女のお手本のような演技であり、
最近はドラマの時代劇を見ていても、優雅なお引き摺りの所作を見る事さえ
ないので、紫さんの着物姿は、ため息ものでした。
杜さん退団後は一路さんの相手役も続け、94年の「ブルボンの封印」と
「コートダジュール」で退団。
さよなら公演となったお芝居でも、気の強いギラギラとした女性を鮮やかに
演じました。
また娘役としてアクセサリーなどにも、かなりの拘りを持っていらしたそうで
「コート・ダジュール」のフィナーレで被っていた帽子も印象的でした。

海峡 ひろき
  (ミユ)

個性派揃いの宝塚にあって特に目をひく容姿で、背も高く声も大きくはっき
りとしていて、芝居、歌、ダンスもスケールが広い生徒さんでした。
1983年入団、星組、雪組、花組と組替えをする度にハッとするほど素敵
に変身をして観客を驚かせてくれた役者さんです。

91年雪組の「華麗なるギャツビー」では、トップの杜けあきさんと多くの
場面で絡むトム役を演じましたが、この時の、ちょっと機嫌の悪そうな苛々
した表情が、また素敵でした。
また和物でも存在感抜群で、宝塚に入る為に生まれてきたようなかただと、
私は常々思っていました。
花組に組替え後も、常に重要な役どころで注目を集めましたが、97年に
惜しまれながら退団。
轟さんの声に対抗出来るのは、もしかしてミユさんだけかも…
なんて思った事もありました。(笑)

泉 つかさ
  (リエ)

宝塚の生徒さんは、舞台とオフのギャップが激しいという事はよく承知して
いるつもりでした…でしたけど、それにしても泉さんは違い過ぎました。
舞台では割合に濃い役が多かったので、わざときつめのお化粧をなさって
いたのかもしれませんが、オフの素顔の美しい事!
同時に舞台での太い声(失礼)とは、まったく違う鈴のような声。
いったいどの辺から、あの男性的な声を出していらしたのか
                     (永遠の謎です)
「雪の丞変化」では、土部三斎役でしたが、雪の丞が仇と狙うだけあるなと
思わせてくれるほどの、大きな人物像を見事に表現。
三斎の存在感が大きくなければ、雪の丞の生きかたも鮮明にならないと思う
ので、泉さんの貫禄ある三斎にはとても感動しました。

「二人だけの戦場」ではテロ集団を静めようとする職務に忠実なクエイドを。
主演の一路さん演じるシンクレアとは考え方が相反する役どころでしたが、
泉さん扮するクエイドの行動もよく理解できる演技力であり、物語の中でも
ポイントになっていたのではと思いました。
高嶺さんと同じく97年に退団。
残念ながらその実力も封印されてしまいました。


小乙女 幸
 (りんご)

1981年入団の元気溢れる娘役さん。娘役さんにしては声も大きく溌剌と
してファイトいっぱーつ!のようなかたに思えましたが、舞台に立つと一転。
可憐で儚げな女性を見事に演じました。

「忠臣蔵」の、りくには涙しましたし、驚いたのは「風と共に去りぬ」
スカーレット編のスエレン。
身体の弱い女性の役ですが、小乙女さんのスエレンは、本当に倒れてしまい
そうに弱々しいスエレンで、私はおもわず舞台の小乙女さんを支えてあげた
くなるほどでした。

また「アナジ」の作品では、切支丹の女性ジュリア多加役で、抑えた中にも
存在感のあるベテランらしい実力で下級生の多い舞台に落ち着きと安心を与
えました。
この時のジュリア多加の台詞
「心の眼(まなこ)で…」は、私の大好きな言葉です。
そして98年東京「浅茅が宿」「ラヴィール」公演後、多くの人達に愛され
た小乙女さんは、明るく元気に退団されました。

古代 みず希
 (みつよ)

私が初めて轟さんを観た時、古代さんは既にベテランの生徒さんでトップの
かたとの絡みも多く、重厚なお芝居をされるかただなぁという印象でした。
同時に、常に舞台全体を見渡しているかのように重要な役をされていたよう
に思います。

「忠臣蔵」では、主役の大石内蔵助の命を、密かに狙う色部又四郎役。
限られた場面数ながら、上杉家の家老としての存在感は抜群。
大石内蔵助との絡みはないのですが、古代さんが登場するだけで、舞台が引
き締まり、常に大石をじっと見つめている様子が伝わってきました。

特に、一路真輝さんがトップになられてからは、主役を暖かく包み込むよう
な雄大な役どころが多く、「二人だけの戦場」ではハウザー司令官。
そして「雪之丞変化」では、座頭の中村菊之丞を、「JFK」ではケネディ
の父親、続く「あかねさす…」では額田の父、鏡王を演じられましたが、
どの役も心暖まる存在でした。

一路さんと共に「エリザベート」で退団。
この舞台でもシシィ(エリザベート)の父親マックス公爵を素敵に演じました

素晴らしい役者さんだなぁといつも思っていましたが、実は私が密かに気に
入っているのは「ブルボンの封印」のダルタニヤンです。(笑)

 

朱 未知留
 (あっこ)

宝塚きっての歌姫。
雪組のみならず、全組揃っての舞台では、必ずと言っていいほどソロを受け
持っていらしたように思います。
87年「宝塚をどり讃歌」で初舞台。
フィナーレのエトワールを5回も務めた実力派で、華やかな容姿と美しい
歌声は、常に客席を魅了しました。

私が大好きなのは「あかねさす紫の花」のプロローグの歌手と(白雉)の
場面の三山の歌手です。
「JFK」の中では轟さん演じるキング牧師の妻コレッタ・キングを力強く
演じ、ゴスペルも圧巻でした。

でもやっぱり驚愕したのは、「エリザベート」のゾフィー役です。
これまで朱さんの静かな面ばかりを観慣れていた私は、このゾフィーという
大胆な役を、表現力豊かに演じている朱さんにびっくり。
同時に、これほどまでの逸材を、これまで歌劇団は、何故もっともっと存分
に使う事をしなかったのかと、非常に残念に思いました。
しかも、これほどの大輪の実力を開花させたというのに、朱さんはこの作品
で退団されてしまったのです。(勿体無い!本当に勿体無い!)
ゾフィー役を演じた後、エトワールとして登場した美しい朱さんの姿は、
日本で初めて宝塚が上演した「エリザベート」のフィナーレに、
決して欠かす事の出来ない場面として、ずっと私の心に残るでしょう。
 

月影 瞳
 (グン)

雪組トップ娘役。
花組から組替えで星組トップ娘役となり、97年12月の「春櫻賦」より
雪組配属。     
宝塚が5組制になって最初の雪組トップ娘役。

「春櫻賦」の小紫はチャキチャキとした女性。
ラストで龍山が去ってしまったのに延々と一人話し続け、ハッと気付けば
既に龍山の姿はない。
それに気がついた瞬間の表情は何度みても笑ってしまいます。
この時、グンちゃんてコメディも面白そう…なんて思っていたら、三作目
の「再会」で見事にやってくれました。
サンドリーヌはグンちゃんの代表作の一つになると、勝手に思い込んでい
る私です。(笑)
そして、タータンと組んだ「凍てついた明日」のボニーでも、
フェイ・ダナウェイを彷彿とさせる素晴らしい大人の女性を演じてくれま
した。    (ベレー帽、似合ってたね)
また「ノバ・ボサ・ノバ」のエストレーラのような情熱的な役所も官能的に
演じ、益々磨きがかかってきたグンちゃん。
イシちゃんとのコンビも呼吸ぴったりです。




香寿 たつき
 (タータン)
 



星組トップスター。
歌、芝居、ダンス、どれをとっても実力派! 
舞台姿は落ち着いていて安心して見ていられるのに、ご本人は以前何かで、
「どうしよー・・って思ってしまう性格なんです。」と言っていらした。
                  (とても信じられない・・)

普段はとても可愛らしいかたなのに、何故銀橋では、あんなに色気たっぷり
にキザれるのでしょうか・・(教えてくれ〜〜〜!)

また、「俺達に明日はない」をミュージカル化した98年の「凍てついた
明日」ではクールでちょっと遊び人ふうのクライドを演じましたが、これが
スーツが似合うのなんのって! 
あまりのカッコ良さに、思わず自分がイシちゃんのファンである事を忘れて
しまったくらい。  
タータンさんは完全にウォーレン・ビーティに勝ってました。

また「ノバ・ボサ・ノバ」のオーロ役は
あまりに色っぽいので倒れそうになった〜〜。
とにかく芝居でもショーでも、これほどプロとしての見栄えがいい人は
貴重な存在だと思います。 
 

風早 優
 (みやこ)
雪組のムードメーカー的存在のかたで、
ご自分の空気というものをちゃんと持っていて、その中できちんと役を
こなしている印象でした。
特に「ふたりだけの戦場」の検事役は圧巻でした。弁護人を演じる轟さん
を向こうにまわして大健闘。

また轟さん主演のバウホール「アナジ」では、重い悲劇作品の中で、唯一
明るく快活な水夫の脊振を演じ、舞台では時折観客の心をホッとさせてく
れました。
98年の地方公演「風と共に去りぬ」では、なんとマミーを熱演!
その幅広い演技力には驚きました。

 

貴咲 美里
 (みり)

公演ごとに大きくなっている印象ですが、残念ながら2000年の「デパ
ートメント・ストア」「凱旋門」の東京公演で退団されてしまいました。
いつも白雪姫のような雰囲気を漂わせている娘役さんで、お芝居でも、
ふんわりとした役柄が多く、轟さんのトップお披露目の「真夜中のゴース
ト」でも、はかない運命の女性アラベラを演じました。
また「再会」のポーレットちゃんは、かるーい感じのメチャメチャ明るい
女の子。
この時私は、貴咲さんが初めて違う面を見せてくれたような気がしてとっ
ても嬉しかった事を覚えています。 
(イメージが一つに固まってしまうのも残念な気がしていたので…)
違う面と言えば、最後のお芝居となる「凱旋門」では、なんと人妻であり
ながら別の男性にも心惹かれているというルート役。
限られた場面で色々と表現しなければならない難しい役どころでしたが、
貴咲さんらしく嫌味のない演技で、このルート役を演じました。

 

愛田 芽久
 (ちほ )

チョコレート大好き!の君(笑)
こんな子が私の娘だったら、ものすごく嬉しいなぁ…あはは!
きゃっ、ファンの皆様、ごめんなさいです。
1994年の花組「火の鳥」が初舞台。(私、見ました)
甘えん坊さんみたいな笑顔が、すごく可愛らしいけれど、最近はキリリと
した表情もサマになってきたみたいです。
ただ私としては、ジュリエットも演じてほしいけど、是非是非ちほさんの
「赤ずきんちゃん」を見てみたーい!

2001年「猛き黄金の国」では、竜馬役の絵麻緒さんに「愛しいぜよ…」と
囁かれるお竜役。 (羨ましかったゼヨ)

 

蘭香 レア
  (レア)
  (まや)

1995年星組「国境のない地図」で初舞台。
蘭香さんの第一印象は……「タータン(香寿)に似てる…」でした。
という事は…蘭香さんは、かなりの大物になりますぞー!
現に新人公演でタータンさんの役を演じています。
それに「ノバ・ボサ・ノバ」のピエロは絶品!!!
しかも…しかも…つい最近の「凱旋門」(2000年)の新人公演では、
なんと!ラヴィックを演じているのです。
お、恐るべし、レアちゃん。 でも、これからが大いに楽しみだー。

と思っていたら、なんと! 2001年「猛き黄金の国」で退団。
さよならとなったこのお芝居では、沖田総司を熱演。
ショーでは得意のダンスで大活躍。
「白い光」の美しさと、ロケットでの素晴らしい笑顔は観客の心に
ずっと生きつづけることでしょう。

 

すがた 香
 (みつこ)

実は私は、2000年の「凱旋門」東京公演で、酒場のバーテン役を演じた
すがたさんがとっても気に入って、観劇の度に注目していました。

ワケありなラヴィックとジョアンを、明るく快活に迎えてくれる彼の姿は
寂しげなお芝居に、ひとときの憩いを与えてくれました。
こんなバーテンさんがいたら、私は絶対に行きます!
(^^)

きっと酒場での彼の生活は、ラヴィクとジョアンとはまったく違って、
毎日がとても楽しいのかも…と、私は密かに、彼の休日までも想像して
しまったのでした。(^^)  (私の心に、ずっと残る名場面です。)

2001年「猛き黄金の国」ではお芝居の中で、桐野利秋、越後屋の番頭、
そして19場浜離宮では「勲章の男」と、まったくタイプの異なる3役を
立派に演じ、益々存在感をアピールしました。


 

麻夏 せれな
  (あり)

時代を担う歌姫。
そしてイシちゃんと共演したディナーショー(97)での素晴らしい笑顔。
忘れられません。
麻夏さんの笑顔を見ていると、人を幸せにしてくれるのは、まさにこういう
笑顔なんだなぁとジーンとします。

優しさを、そのまま映し出したような素敵な笑顔。
更に、「華麗なる千拍子’99」21場フィナーレFのカゲソロは、
宝塚の娘役さんに相応しく、透き通った美しい歌声。

踊っている二人が、益々優雅に見えたのも麻夏さんの歌声ならではの魔法。
暖かい心を映すような素晴らしい笑顔と歌声よ、永遠なれ。

 

紺野 まひる
 (まひる)

雪組トップ娘役。初舞台は1996年。
同年に宝塚バウホールで上演された轟悠主演の「アナジ」で、いきなり
ヒロインのさわ役に抜擢され、初々しい舞台姿を見せてくれました。
歌、ダンス、芝居と、三拍子揃った実力派。
普段は、非常にハキハキとしてパンチのきいた会話をしていらっしゃる
ようですが、舞台では宝塚の娘役を、きっちりと演じている印象です。
「バッカスと呼ばれた男」や「凱旋門」での歌声も美しく、また「ノバ…」
での少年ボーロも可愛く表現していました。

2001年「猛き黄金の国」では、主役彌太郎のお妾、ゆき役を。
この役は元気でハッキリとモノを言う性格でありながら、なにやら暗い
過去も背負ているかのような女性で、後半、例の銀橋での喜勢との会話では
しっとりとした良い台詞も聞かせてくれました。
紺野さんは、この「ゆき」という、影を秘めながらも強く逞しく生きる
女性像をしっかりと演じて観客の心に深い印象を残しました。
 

蒼海 拓
 (たく)

170cmのスラリとした長身の男役スターさん。
紺野さんと同じ入団年で、同期には、このかたと同じくかなり実力のある
方々が多いとお見受けしてます。

私が初めて蒼海さんを見たのは「アナジ」。
この作品の中で、蒼海さんは紺野さんと同じく研一でありながら、
主役アナジを慕う水夫役で、アナジを演じる轟さんとは常に近い立場に
いる役柄でした。
研一生が初めて演じる役としては、かなり難しいのでは?と思える海賊役
でしたが、蒼海さんは見事に海の男の荒々しさを表現。
同作品の中では、役人としても激しい立ち回りで大活躍。
常にお腹の底から響く台詞は、とても心地が良く、これからも益々期待が
寄せられる役者さんです。
 

成瀬 こうき
  (おっちょん
「浅茅が宿」の東京公演より月組から雪組へ。
実は私が成瀬さんを初めて見たのは月組公演の「パック」でした。
BSで放送された時に涼風さんの後ろでカッコ良く踊っていた成瀬さん。
かなり目立っていました。
「浅茅が宿」東京公演初日では終演後に組長さんから紹介を受けてニコニ
コしていたのが印象的でした。
その後、「再会」では、イシちゃん演じるジェラールから頼りにされる雑
誌社の編集長アンドレを、コミカルに演じて存在感をアピール。
同時上演の「ノバ・ボサ・ノバ」では、メール夫人とマールを好演。
イシちゃんに負けじと、劇場いっぱいに響く歌声を披露してくれました。
つい最近の「バッカスと呼ばれた男」では、英雄アンギャン公爵を演じ、
イシちゃんのジュリアンとは銀橋で剣を交える重要な役どころも務めま
した。
舞台では、スッとしていて役に入ってるなという感じですが、レインボー
カフェなどに出演した時の様子などは、ざっくばらんで、明るい生徒さん
でした。      (それにしても、白い!!!)

 
飛鳥井 まり
  (はなこ)

1988年3月の「キス・ミー・ケイト」で初舞台。
「春櫻賦」より、星組から雪組へ。  
でもでも、私は雪組以外は、あまり見た事がないので…
で、実は飛鳥井さんの星組時代を殆ど知りません。(ごめんなさい…)
でも密かに、和物と洋物、どちらとも得意なのでは?と思っています。
ただ、視線が印象深い娘役さんだなぁと以前から思っていました。
 (目元が他の娘役さんと違うような気がするんです…)
主要な娘役群舞には必ず入っていて、これからの雪組には、なくてはなら
ない娘役さんですし、これからは更に色々な役を拝見したいものです。

と、期待していたのに…2001年「猛き黄金の国」で退団を。
でも、その千秋楽での組長さんの紹介によると、素敵なかたとお幸せに
なられるとか…(おめでとうございます^^)

 

汐風 幸 
 (コウちゃん)

五組制になって月組から雪組へ組替え、「春櫻賦」から新体制の戦力とし
て活躍。
月組にいる頃は、なんとなく遠慮がちに見えたのですが雪組に組替えした
途端に、ご自分も雪組での立場を自覚するようになったのか、公演ごとに
大きくなっていた様な印象です。  
また、「ノバ・・」のあたりから歌唱力が更にアップ!
「華麗なる千拍子」で「ドロボー」の場面の激しいダンス後、銀橋で
目一杯声を張り上げて歌うコウちゃんに、大きな拍手が送られていたのは
記憶に新しい所です。
 
夕貴 真緒 
  (まき)
初舞台は1992年3月「この恋は雲の涯まで」。
雪組同期に貴城さん。
なんといっても私は「アナジ」の源三役に惹かれました。
この役は、紺野さん演じる隠れ切支丹の姫、佐和を気遣い守る役でしたが、
夕貴さんの源三は少ない台詞の中で精一杯に、その忠誠心を表現していま
した。
また表情がとても豊かで、その表情が、多くの大切な言葉を発していたよ
うに思います。
声もとても落ち着いていて、頼れる武士という雰囲気も出ていました。
洋物でのダンスも素晴らしいのですが、私は夕貴さんに、ぜひ大きな日本
物作品の中で、大人の男性の役を演じるチャンスがあればと切に願ってい
ます。
「アナジ」の源三役、夕貴さんは、私にそんな願望を抱かせるほど素晴ら
しい演技力でした。

 
花彩 ひとみ 
  (みさ)
雪組のダイナミックな娘役ダンサーの一人。
花彩さんで私が一番印象深いのは、「二人だけの戦場」のフラウ。
世の中の全てに不信感を抱いているアルバ(和央さん)が
唯一心を許しているのが、恋人のフラウです。
 (でもアルバはシャイなのか、
         いま一つフラウへの愛を強く見せません…笑)
でも、けな気なフラウはひたすらアルバを愛している女性。

フィナーレでも皆に押し出されてアルバの隣に行きますが、やはりスッと
したままのアルバ。
でも一瞬和やかな風も吹く様な気がして、思わず(良かったね、フラウ)
と言葉をかけたくなってしまいます。
また和央さんとのダンスもスケールが大きく見応えがありました。

 
毬丘 智美
 (ひとみ)

初舞台は1986年3月。
宝塚の貴重なシンガーの一人。
私が毬丘さんで特に好きだったのは、やはりなんと言っても、「エリザベ
ート」のヴィンディッシュ嬢です。
心に病を持つ可憐な女性を無心で演じ、舞台の上で見事にヴィンディッシ
ュだけの空間を作り出していました。 

また94年の「二人だけの戦場」では、ジプシー娘リサを演じましたが、
異民族問題や紛争に明け暮れる汚れた大人達の中で、何も知らず、あどけ
ないリサは心和む存在でした。

そして、現代的で華やかなイメージを持ち合わせながらも「忠臣蔵」では
フィナーレで純日本的な歌もご披露。
大人の女性から可憐な少女役まで、なんでもこい!の頼もしい娘役さんです。