
タヌキモ類、ミミカキグサ類 ( Utricularia ) はどこに自生していますか?

ウ、インフラタ
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ウトリクラリア
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タヌキモ類とミミカキグサ類を合わせて、ウトリクラリア (Utricularia) 属 と言います。ウトリクラリアは世界中に分布していて、ほとんどどこでも見ることができます。実際、米国の全ての州に自生しています(ただし、ハワイにある オオバナイトタヌキモ (U. gibba) は、人為的に移植されたものです。)。
自生地に関する情報が複雑なので、右の地図をクリックして表示される拡大図もちょっと複雑になってしまいました。
この地図ですが、各州に番号がつけてあります(クリックして拡大図を表示して下さい)。この数字は、その州に何種類のウトリクラリアが自生するかを示しています。
最も多くの種が自生するのは、フロリダ州とニュージャージー州です。逆に少ない州は、1種類だけで、ニューメキシコ州が オオタヌキモ (U. macrorhiza) のみ、ハワイ州がオオバナイトタヌキモ (U. gibba) のみです。ハワイ州の場合は、人為的に移植されたものなので、最下位と言っていいでしょう。
さて、ここで面白いお話をしましょう。各州に自生する種の数を各州の陸地の面積で割ると、種/面積 という多様性の指標が得られます。これを対数目盛に変換し、(拡大図に示されているように)各州ごとに指標値を色のついたバーで表わしました。
言っていることが分かりませんか?では、もういちど説明します。青く塗られた州は、面積当たりのウトリクラリア (Utricularia) の種が最も少なく、赤く塗られた州は多くの種が自生する多様性の高い地域です。
一番多いのはと言うと、ロードアイランド州とデラウェア州です!これらの州は、面積だけを見ると ウトリクラリア (Utricularia) の自生地としては小さなものですが、米国北部の大西洋沿岸がウトリクラリア (Utricularia) に関しては生物学的に最も多様性の高い地域であるのは明らかだと分かるでしょう。
米国の北方のスペースにある黒い数字は、カナダの友人達のためのものです。
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このページの最終更新日 : 2001年03月 |
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