食虫植物 FAQ 日本語版

質問ウトリクラリア属 ( Utricularia ) とは?

回答  ウトリクラリア(タヌキモ)属 (Utricularia ) には、210種以上があり、米国の全ての州を含む世界中に分布しています。
 この“タヌキモ”という風変わりな属は、食虫植物の中で最も複雑でよこしまな罠を持っています。そしてこれは、植物の世界の不思議の中のひとつです。
 植物体の地上部分は、あまり目立たないものです−−−葉は、草のようだったり、卵形だったり、紐のような形だったりします。通常とても小さい(長さ 1cm以下)ですが、とりわけ水生種や着生種などの中にはもっと大きいものもあります。

 本属の植物は、湿地、湖(浮遊性の水生種)、着生する条件の整っているところ、季節的に砂漠化するところなど、多くの場所で先駆植物となっています。なかには、パイナップル科の食虫植物の中心部分の水のたまったところに生息しているものも見つかっています!

 一部の非常に限られた地域のみに自生する種を除いて、絶滅の危機に瀕しているものもあり、既に絶滅してしまったものもあります。魅力的な ウトリクラリア アメシスティナ (U. amethystina) は、米国ではほとんど確実に絶滅しましたが、他のところでは生き延びています。

utric
 食虫活動は、地下の用土が水に浸かっているところで行われます。各々の植物は、非常に多くの数の袋をつけますが、それは数mm 程度の大きさで、植物の口のような役割をします。
 このような袋についているドアは罠になっており、水中を泳ぎまわる生物が、ドアについている毛のような器官にぶつかると、その毛のような器官が てこの原理でドアを少し開けます。袋の中の水圧は周囲よりも低いので、圧力差により生物はあっという間に袋の中に吸い込まれます。
 1/30秒もの速さで引き込まれるので、獲物は逃げることができません。再びドアが閉じて、消化が始まります。

U. prehensilis
ウ、プレヘンシリス
 ウトリクラリア (Utricularia) の花は、通常非常に小さなものですが、様々な色や形で楽しませてくれます。
 種の同定をするためには、慎重に定義された一連の用語を学び、使用しなければなりません。重要な用語を示した ををオンラインに用意しましたので、ご利用ください。

 実際のところ、その色や形の多様性から、ウトリクラリア (Utricularia ) は私の好きな食虫植物のひとつです。(これと サラセニア (Sarracenia) の間で、興味がころころ変わっています。
 そのため、Galleria Carnivora に展示した写真は膨大な数で、さらにどんどん増えています。

 ウトリクラリア属 (Utricularia ) には多数の種があるので、全体に通用する単一の栽培法というのはありません。この後に続く FAQ 項目で、栽培上のヒントをお話しましょう。

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このページの最終更新日 : 2000年11月 Original copyright (C) 2000, Barry Rice
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