食虫植物 FAQ 日本語版

質問メキシカンピンギキュラとは?

回答  ムシトリスミレ類は 80種類近くあって、おそらく最も食虫植物らしく見えない食虫植物です。本属のたいていの種の葉や色々な習性は、特殊なものではなく、その小さなロゼットはどこにでも売られている チョウセンアザミ に似ていて、それ以上に目立ったものではありません。
 葉はどうということもないように見えますが、小さな腺が並んでいて、ブヨのような小さな昆虫を捕らえて消化します。これらの葉には、限られた範囲で運動する能力があります。
 ムシトリスミレ類は、とてもきれいなかわいらしい花を付けて、スミレに似ていますが、分類学的には、ウトリクラリア (Utricularia) や ゲンリセア (Genlisea) と同じ科に属します。

 ピンギキュラ (Pinguicula) 全体について考えるなら、私の書いた上記の一般論には誤りがあるといえます。ピンギキュラ (Pinguicula) の中には、極めて奇妙な外観をしているものがあります。−−−たとえば、ピンギキュラ バリスネリフォリア (P. vallisneriifolia) は、長くて牧草のような葉を付けます。

 本属の植物は、他の多くの食虫植物より育てがいがあります。
 栽培の見地から見ると、本属は通常、3つの大まかなグループに分類されます。このページでは、おそらく最も美しい ピンギキュラ (Pinguicula) である、メキシカンピンギキュラについて議論します。
 このページに続く 2つのページでは、他のグループのピンギキュラ (Pinguicula) について議論します。

 本属の自生地での保護状況は概して良好です。ただし、ピンギキュラ イオナンタ (P. ionantha) などいくつかは、絶滅の危機に瀕しています。

 ピンギキュラ (Pinguicula) に興味がある人は、International Pinguicula Study Group に入会するといいでしょう。このグループに関する情報は、FAQ ライブラリー にあります。
 他の愛好家達と話しをするときは、ピンギキュラ (Pinguicula) のことを、ピンギ (Pings) と呼んで下さい。クールな印象を与え、その場にうまく溶けこめます。
 Galleria Carnivora (英文)には、もっと色々な写真があります。2階に行ってみて下さい。

さまざまな角度からみた ピンギクラ モラネンシス(アシナガムシトリスミレ)

Pinguicula laueana
ピンギクラ ラウエアナ

 メキシカン ピンギは、着生種(つまり、木の上に生えている)であることが多く、大きく美しい花を咲かせます。このグループの花の中には、良い香りがするものもあります。
 メキシカン ピンギの栽培用土には何がいいかについては多数の説があります。多くの栽培家が、現在ではバーミキュライト単用を好みますが、バーミキュライトとパーライトの約 1:1 の混合土を好む人もいます。
 ほとんどのメキシカン ピンギは、乾季になると、形を変えた多肉の葉を付けます。メキシカン ピンギは葉挿しで増殖できますが、この乾季の時の葉を使うのがベストです。

 週 1回、Miracid という肥料をラベルに記載の濃度で葉面散布してやると調子がいいです。メキシカン ピンギは、ちょっとした栽培ミスには寛大で、多湿な気候の地域なら窓際での栽培にちょうどいいでしょう!
 他方、いくつかのミス(酸性の肥料を、これらアルカリ性を好む種に与えた場合など)を犯すと、すぐに枯れてしまいます。

Pirouette
ピンギクラ ‘ピロウエッテ’
 交配種も作れますが、結実しません。
 これらの種はお互いに非常に良く似ています。交配種や、変異の大きい種(特に、ピンギキュラ モラネンシス (P. moranensis) )もあるので、同定は困難です。

 ここ数年で、多数の新種が記載されてきています。もっと多くの新種が発見されることは間違いないでしょう!楽しみですね。

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このページの最終更新日 : 2000年11月 Original copyright (C) 2000, Barry Rice
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