食虫植物 FAQ 日本語版

質問ヘリアンフォラ属 ( Heliamphora ) とは?

回答  ヘリアンフォラ属 ( Heliamphora ) は、同じ科に属する ダーリングトニア属 (Darlingtonia ) や サラセニア属 (Sarracenia) に比べてより原始的な形態をしています。花もそれほど特殊化しておらず、単子葉植物に驚くほど良く似ています。
 ヘリアンフォラ属 ( Heliamphora ) の原種は、6 種のみですが、多数の変種や品種も記載されています。2000年12月現在で、知られているものは以下の通りです。

ヘ、 ヘテロドクサ(Heliamphora heterodoxa)
ヘ、 ヘテロドクサ グラブラ(Heliamphora heterodoxa f. glabra)
ヘ、 ヘテロドクサ イグザペンディキュラタ(Heliamphora heterodoxa var. exappendiculata)
ヘ、 ヘテロドクサ イグザペンディキュラタ グラベラ(Heliamphora heterodoxa var. exappendiculata f. glabella)
へ、ヒスピダ(Heliamphora hispida)
へ、イオナシ(Heliamphora ionasii)
へ、ミノール(Heliamphora minor)
へ、ミノール ラエビス(Heliamphora minor f. laevis)
へ、ヌタンス(Heliamphora nutans)
へ、タテイ(Heliamphora tatei)
へ、タテイ マクドナルダエ(Heliamphora tatei f. macdonaldae)
へ、タテイ ネブリナエ(Heliamphora tatei var. neblinae)
へ、タテイ ネブリナエ パーバ(Heliamphora tatei var. neblinae f. parva)

H. minor
ヘ、ミノール
H. nutans
へ、ヌタンス

 ヘリアンフォラは、南米ベネズエラのテプイと呼ばれる頂上が平らな山に自生しているのが特徴です。
 そんな人間が近づき難いところに自生しているのだから、絶滅の恐れはないように思われるかもしれません。しかし、テプイからの報告には少し狼狽させられます。自生地に人がどんどん入るようになっているというのです。
 私は、結果的に貴重な自生地や個体群が荒廃してしまうのではないかと危惧しています。他にも、森林の伐採(雨の降り方に影響する)や、植物の採集による危機もあります。
 違法な盗掘ももちろん問題です。

H. tatei
へ、タテイ
 栽培が難しいために、これらの植物は余り一般的ではありません。16〜27℃が適温ですが、私の栽培品は、最高 41℃の温度に耐え、花も咲きました。  涼しく保つことさえ出来れば、よく育ちます。用土は、長繊維の水苔か生水苔を用い、パーライトを幾分加えると良いでしょう。
 現在私は、パーライト、ピート、砂 の、 2:2:1 の混合用土を使っています。
 植え替えするときは注意しなければなりません。私は、他の理由よりも植え替えをしたことが原因で、多くの株を失いました。また、腰水(鉢の下に受け皿を置いて水を溜めておくこと)にはしないで下さい。
 組織培養された苗はそうでないものより育てやすいようです。交配種は、もちろん原種より丈夫で育てやすいです。

 開花はしますが、花粉を作らせることは困難です。Don Schnell さん は、蛍光灯の真下の熱いガラスに花が接触しているときに、花粉を採取できたといいます。
 自生地である雨の多いテプイにおいて、どのようにして花粉が作られるのかはミステリーです。

 ヘリアンフォラをうまく栽培している人もいます。私はその反対で、ヘリアンフォラを惨めな状態にしておく達人です。私の“保護”の下、かろうじて生き延びているような状態です。私にとっては悩ましい植物です。

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このページの最終更新日 : 2000年11月 Original copyright (C) 2000, Barry Rice
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