食虫植物 FAQ 日本語版

質問ドロソフィルム属 ( Drosophyllum ) とは?

Seedlings
実生苗
drosophyllum
回答  ドロソフィルム ( Drosophyllum ) は、乾いた場所に生育する数少ない食虫植物のひとつです。スペイン南西部とポルトガルの、山の斜面の岩肌に自生しています。
 全体的には、モウセンゴケ類と良く似ています。長い鞭のような葉は、柄の短い粘着性の腺毛で覆われています。
 ドロセラ (Drosera) の腺毛が獲物を包み込むように素早く屈曲するのに対して、ドロソフィルム ( Drosophyllum ) 腺毛はたいてい粘液を分泌して獲物をコーティングする作用をします。獲物が逃れようともがくに連れて、獲物は完全に粘液にコーティングされ、窒息してしまいます。

 本属の自生地での保護状況については不明です。

drosophyllum
 ドロソフィルム ( Drosophyllum ) は栽培しやすい植物ではありません。発芽させるためには種子は新鮮でなければなりません。
 発芽前処理として、様々な方法が提案され、テストされています。それには、ジベレジンを使用する方法、沸騰した水や火を用いる方法、種皮に傷を付ける方法、冬化処理などがあります。しかし私の経験では、種子が採れてから数ヶ月以内の新鮮なものなら、特別な処理をしなくても良く発芽します。
 用土は砂とピートの混合土がいいです。私は石ころをいくつか用土に混ぜることにしています。
 おおいに尊敬されている著者である Slack さんは、この植物を育てるのに、複雑な方法を用いています。
 彼は ドロソフィルム ( Drosophyllum ) を、排水性の良い用土で素焼き鉢で育てます。その素焼き鉢を大きなプラスティック鉢に入れて、隙間を栽培用土で埋めます。
 このように二重の鉢を用いる方法は、わずかな水しか滞水しないので、理想的です。この方法は、“スラック−ポッティング”(slack-potting)と呼ばれることもあります!


危険だ!
drosophyllum
危険だが接近
 この植物は、温室内の湿度 50% の環境でなら、特別な扱いをしなくても良く育ちます。一つの鉢に 2〜3 株程度にとどめておくと良い結果が得られます。肥料はやらないで下さい。
 植物が数cm 以内の大きさで、あなたがこの属の栽培になれている場合を除いては、植え替えはしないで下さい。無性生殖は滅多に成功しません。
 自然の状態では多年草ですが、栽培下で 2年以上維持するのは困難です。−−−しかし、種子を付ける状態にまで成長することはしばしばあります。
 この植物は、温度が常時 41〜43 ℃ を越える状態になると枯死するようです。

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このページの最終更新日 : 2000年12月 Original copyright (C) 2000, Barry Rice
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