食虫植物 FAQ 日本語版

質問ドロセラ属 ( Drosera ) とは?

drosera
回答  ドロセラ属の植物は、英語では サンデュー (sundews) と呼ばれます。日本語では、ドロセラ属の植物全体を “モウセンゴケ”といいますが、ドロセラ属の中の 1種である ロツンディフォリア (Drosera rotundifolia) の和名も“モウセンゴケ”なので注意が必要です。
 150〜160 種ものドロセラが記載されていて、世界中に分布しています。
 これらの植物は、葉に腺毛が生えていて、先端は腺細胞(それはたいてい鮮やかな色をしています)で覆われています。腺細胞からは、獲物をひきつける蜜と、粘着性の物質、消化酵素が分泌されます。
 葉の上に止まった昆虫は、すぐに粘着し、やがて消化されます。しばしば近くの腺毛も刺激されて虫にくっつくように屈曲します。そして多くの種では、葉全体が獲物を巻き込むようになります。
 こうした運動はゆっくり行なわれ、数分から数時間を要しますが、なかにはもっと素早い動きを見せるものもあります(例えば、クルマバモウセンゴケ (D. burmannii))。

D. ordensis
ド、オルデンシス
D. binata
ド、ビナタ
D. slackii
ド、スラッキー
 本属の植物は種によって形態が大きく異なります。熱帯産のものには年間を通して生育するものがある一方、肥大した根だけになって休眠するものもあります。
 塊茎ドロセラ ("Tuberous" Drosera) は塊茎だけになって乾季を過ごします。寒い季節を冬芽を作って生き延びるものもあります。
 背が高くて直立したり、つる植物のようになる種もあります。他のものは、地面にへばりついてロゼット状になります。
 通常、自生地の破壊によって様々な問題が起るものですが、ほとんどのドロセラは、特に脅威を受けていません。ただ数種のドロセラ、特にウェスタン・オーストラリアの限られた範囲に自生する ピグミードロセラ ("pygmy" Drosera)には、開発によって絶滅してしまったものもあります。

 ドロセラには様々なタイプのものがあるので、一つの栽培法ですべてが栽培できる訳ではありません。
 熱帯あるいは暖地産の種、例えば、ドロセラ カピラリス (D. capillaris)、コモウセンゴケ (D. spatulata)、アフリカナガバモウセンゴケ (D. capensis) は、初心者でも失敗なく簡単に栽培できます。
 これらはテラリウム栽培にも向いていて、用土も、水苔 (Sphagnum) やピートの混合土など、何でも結構です。この食虫植物 FAQ のハエトリグサのセクションで詳しく述べた方法にしたがって下さい。しかし、休眠期は与えないで下さい。そうすればうまく栽培できるでしょう。

 様々なタイプのドロセラ (Drosera) があり、それぞれ栽培法も異なるため、ここではそのすべてを書くことができません(例えば、モウセンゴケ (D. rotundifolia) や ナガエモウセンゴケ (D. intermedia) などが、冬季の休眠を必要とすることなど)。
 栽培については、The Savage Garden のような書籍を参考にして下さい。有名な Galleria Carnivora には、ドロセラの写真満載の部屋がたくさんあります。1階に行ってコレクションを眺めて下さい。

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このページの最終更新日 : 2000年11月 Original copyright (C) 2000, Barry Rice
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