食虫植物 FAQ 日本語版

質問ディオネア属 ( Dionaea ) とは?

回答  ディオネア ムスシプラ (Dionaea muscipula) というのは、皆さんご存知の ハエトリグサ(ハエトリソウ、ハエジゴク) のことです。ディオネア ムスシプラ (Dionaea muscipula) は、本属で唯一の種です。
 この稀少な植物は、アメリカ合衆国の ノースカロライナ州南部と、サウスカロライナ州の境界付近に自生しています。
 不幸なことに、絶滅の危機が叫ばれているにもかかわらず、高い罰金 を覚悟の上で自生地から違法な採集をする人が跡を絶ちません。

 甘い蜜で虫をおびき寄せ、二つ折りになっている葉に誘い込みます。そして、その葉を素早く閉じて、獲物を捕まえます。

red spines
赤い刺
green traps
緑の罠
 普通は、罠の内側の部分だけが赤色で他の部分は緑色です。しかし、全体が緑一色のものや、赤一色のものもあります。なかには、罠の部分が赤、黄、緑色が組み合わさったうっとりするような美しい色彩を持つものもあります。
 このような様々なタイプの色は、少なくとも一部は遺伝的なものですが、栽培上のトリックによって、色は強調されています。
 用土に木炭を混ぜると、赤いタイプの植物は赤味が一層増すという人もいます。  色彩だけでなく、形態的にも様々な変異が見られます。通常よりも植物体が小さいものもあります。また、葉身の縁に付いている “とげ” が通常より短いものもあります。
 最も印象的なのは、ディオネア デンテート トラップ (Dionaea 'Dentate Traps') という園芸品種です。この品種は、デンテート ("dentate")、デンタータ ("dentata")、デンテ ("dente") などとも呼ばれますが、これらの名前は有効ではありません。

 ディオネア デンテート トラップ (Dionaea 'Dentate Traps') の他の園芸品種として、ディオネア レッド ドラゴン (Dionaea 'Red Dragon') (全体が赤くなり、赤い竜とも言います)、ディオネア ソーツゥース (Dionaea 'Sawtooth') (葉身の縁に変わったとげがある)、ディオネア レッド ピラニア (Dionaea 'Red Piranha') (デンテート トラップ の真赤なタイプ)があります。
 これらの園芸品種は、愛好家の間でもてはやされています。このページの品種名をクリックすると画像が表示されるようになっています。

 ハエトリグサは、その栽培条件を満たすことさえ出来れば、充分栽培可能です。
 もしあなたの興味の中心が、この ハエトリグサ にあるのなら、食虫植物 FAQ の ハエトリグサのセクション を全部ご覧になるのがいいでしょう。そして、Galleria Carnivora もお忘れなく。2階に、ハエトリグサの写真が展示されています。

venus flytrap
 ところで、ハエトリグサのことを英語では ビーナス フライトラップ (ビーナスのハエトリ器、Venus Flytrap) と呼びますが、どうしてこのような名前が付けられたのでしょうか?
 タブロイド誌なんかだったら、ハエトリグサは、いん石にくっついてやって来たということにでもなるでしょう。しかし、この名前の起源を知るには、新世界を探検した植民地時代の植物学者に注目しなければなりません。彼らは清教徒でしたが、スケベでもありました。
 (詳細は、食虫植物 FAQ の ハエトリグサのセクション をご覧ください。)

 英語で ビーナス フライトラップ のスペルはどうなるのかという質問も良くあります。"Venus Fly Trap," と綴る人や "Venus' Fly Trap." と綴る人もいますが、個人的には "Venus Flytrap." がいいと思います。他の綴り方を見たこともあります。
 食虫植物の世界では、"VFT" と綴られることが多いですが、これはすごく便利です! ラテン語の学名を用いるときは、Dionaea muscipula と正しく綴る必要があります。

前の項目に移動 英語版 食虫植物 FAQ へ 次の項目に移動

食虫植物 FAQ インデックスページに戻る

bar

このページの最終更新日 : 2000年11月 Original copyright (C) 2000, Barry Rice
Japanese version copyright (C) 2001-2006, JIPS
All images on this page are used by permission of sarracenia.com