食虫植物 FAQ 日本語版

質問ダーリングトニア属 ( Darlingtonia ) とは?


私を採集しないで!
回答  ダーリングトニア属 (Darlingtonia) は、ダーリングトニア カリフォーニカ (Darlingtonia californica) 1種のみからなり、英語では コブラリリー (Cobra Lily) の名で知られています。
 自生地は、カリフォルニア州とオレゴン州の山地で、蛇紋岩質土壌の表面に冷水が流れている場所に生育しています。自生地について詳しくは、こちらの FAQ 項目 を参照して下さい。
 この植物は、現在絶滅の危機に瀕しているわけではありませんが、分布範囲は限られているので、木材の伐採や開発により将来必ず問題が起るでしょう。自生地での採集も行なわれていますが、それほど重大な問題ではないでしょう。

Darlingtonia
長いがく片!
 最近、極めて少数ですが、赤色の色素 アントシアニン (anthocyanin) を全く持たない 個体群が発見されています。人工的栽培にも成功し、ダーリングトニア オセロ (Darlingtonia 'Othello') という園芸品種名が付けられています。
 その他の色の変異も観察されています。色の変異は主に、フードの下のひれ状の部分や捕虫葉本体の赤い色の付き方の違いです。
 私が見たその他の興味深い変異として、ひれ状の部分が後退角を持つもの、ひれ状の部分が鋸歯状のもの、がく片が非常に長いものなどがあります。
 本種のたくさんの写真を、Galleria Carnivora (英文) で、ご覧になることができます。ヘルプデスクで、ダーリングトニア (Darlingtonia) の写真がどこにあるか尋ねて下さい。グランドフロアー (2階) にあると思います

Darlingtonia
地球外生物?
Darlingtonia
内側から外を見たところ
 外観はかわっていますが、ダーリングトニア (Darlingtonia) は、サラセニア (Sarracenia) に良く似ています。両方とも、落し穴式の捕虫葉をもっていて、獲物を捕らえるための可動部分はありません。
 フードの下に付いているひれ上の部分は鮮やかな色でよく目立ち、獲物を引き寄せます。獲物はやがてフードの中に入りますが、その入り口を通って再び外へ脱出することは非常に困難です。捕われの身となった獲物は、つるつるの内面に足を取られて滑り落ち、逆毛が生え、消化酵素が分泌された底部にくれば、もう助かるすべはありません。

 栽培は困難です。自生地は冷涼な環境で、特に根部は低温に保たれています。高湿度と、低温による長期の休眠期間も必要です。
 生水苔に植えるのが良いでしょう。
 もしあなたが食虫植物栽培の初心者で、ダーリングトニア (Darlingtonia) を手に入れているとしたら、短い間でしょうが、それを心ゆくまで鑑賞して下さい。悲しいことですが、それは二度と良い状態には戻らないでしょう。そして枯死することでしょう。
 (この植物は時々誤って栽培が簡単な植物と間違えられることがあります。しかし、寒冷地でない限り栽培は非常に困難です。)

 これは驚くべきことですが、こんなに良く知られているドラマチックな植物であるにもかかわらず、誰も花粉の媒介者を見たことがないのです。植物の側に座って、花を訪れるものを見ていればいいじゃないかと簡単に思うかもしれません。
 しかし、普通の方法では花への訪問者は観察されたことはないのです。多くの研究者は、クモが花粉を媒介するのではないかと考えています。

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このページの最終更新日 : 2000年11月 Original copyright (C) 2000, Barry Rice
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