食虫植物 FAQ 日本語版

自生地で食虫植物を採集しても構いませんか?

Sarracenia seedling
サラセニアの実生苗
 もしあなたが食虫植物を発見したら、写真を撮るだけにして、採集したりしないで下さい。自生地にはわずかな植物しか残されてないので、そこで植物を採集することは絶滅につながることなのです。あなたが植物を発見したことはとてもエキサイティングなことですし、その植物を持ち帰りたい気持ちも良く分かります。しかしその植物は他の栽培家から容易に入手できるので、自生地から植物を盗むことは絶対に許されることではないのです。発見した植物はそのままにしておいて下さい!
 例えば、米国産の全ての食虫植物は(数種のウトリクラリア(Utricularia)を除いて)栽培下に置かれています。そして、数ヶ月あればあなたはその植物を栽培している人を探し出す事が出来るのです。
 サラセニア(Sarracenia)でも、非常に多くの色違いの個体が栽培されていて、自生地で見つけたのときっかり同じ色のパターンの植物は栽培されてないかも知れませんが、それに充分良く似た植物が栽培されているものです。
 誰も見ていなくても、柔かい地面から植物を盗掘するのがほんの一瞬の事だとしても、その行為は正当化されるものではありません。自生地を尊重して下さい。

 そのような自生地を荒らす人は、食虫植物の保護に関心を持っている栽培家からは敬遠されます。自生地荒らしをする人の名前は、世界中の食虫植物愛好家の間にあっという間に広がります。
 あなたの名前を汚さないで下さい。そうすれば植物の交換もより容易に出来るようになるでしょう。そしてあなたは、自生地の食虫植物を見るのに際して圧倒的な畏敬の念を経験する機会がもっとできることでしょう。なぜなら、他の人があなたに自生地の情報を教えても大丈夫だろうと思うからです!

S. oreophila
サ、オレオフィラ
 私は時折、自生地の破壊を引き合いに出して植物の採集を正当化する人に会うことがあります。しかし、通常これは採集する人の良心をなだめるための見え透いた試みに過ぎないのです(これは銀行から金を奪うのと同類のことです。なぜなら、遅かれ早かれその人はそうするだろうからです)。よく言及されるシナリオは、悪魔のようなブルドーザーがやってくるまえに植物を採集するというものですが、これは極めて稀です。それよりも、自分のコレクションを増やすために、怠惰で豚のような目をした人々が国立公園や保護区、個人の所有地で盗掘するケースの方がずっと多いのです。
 実際に、自生地での食虫植物の採集は通常非合法です。例えば、米国のノースカロライナ州では、自生地での植物の採集には、一つの植物あたり数千ドル(日本円で数十万円)の罰金が科せられます。Marj Boyer さんはノースカロライナ州の植物学者ですが、その詳細についての情報を提供してくれました。

 この食虫植物FAQの中のセクションで、オンラインの育苗業者のリストをあげていますが、自生地で採集した種子や植物を扱っている育苗業者はブラックリストに載せてあります。

 最後に、自生地から採集した植物は次に挙げるふたつの理由から、なかなか長く育てる事が出来ません。一つは、自生地の植物にはしばしば害虫がついているということです−−−害虫はあなたの他の植物にも広がるかもしれません。二つ目は、商業的に栽培している人は、(意図的あるいは偶然に)人工的栽培に適応した植物を選抜して育てているということです。自生地の植物はその自生地に適合しています−−そのままにしておいてあげて下さい。

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このページの最終更新日 : 2000年11月 Original copyright (C) 2000, Barry Rice
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