食虫植物 FAQ 日本語版

食虫植物を無性生殖で増やすにはどうしたらいいですか?

 この前のFAQ項目の有性生殖の項でも述べたように、無性生殖(栄養生殖)とは植物のある部分を採って、それから新しい植物を形成させる方法です。

 無性生殖には様々な種類があります。ここでは、各々の種についてどのような方法が有効かという詳しい点にまでは触れません。その種の情報を得るには優れた書籍が出ているので、それを参照して下さい。この項では、うまく行く方法をいくつか紹介しましょう。

G. violacea
ゲ、ビオラセア

 株分け(1): これは事実上株分け(2)と同じものです。食虫植物のなかには、ロゼットの基部や根茎に子株を作るものがあります。その子株を分離して、親株と同様に管理します。この方法は、子株を作る食虫植物全てに適用できます。
 ほとんどのウトリクラリア(Utricularia)は、鉢から抜いていくつかに分割し、匍匐枝、捕虫嚢、葉の塊から、新しい植物が誕生します。塊茎ドロセラ(Drosera)は、地下に子供の塊茎を作ることがあります。これも別の意味での株分けです。

 偽ムカゴ形成: 食虫植物のなかには、花が正常に発生しないものがあります。普通の花のかわりに、花茎に小さな植物体が形成されることがあるのです!これは通常(そして誤って)無融合生殖と呼ばれています。この植物体に発根させ、新しい植物を作ることができます!

D. paleacea roseana
ド、パレアセラ ロゼアナ
 無性芽: ピグミードロセラや、冬芽を作るムシトリスミレ(Pinguicula)のような植物は、無性芽と呼ばれる組織を作ります。これらは親株から分離して、個々の植物として植えることができます!ムシトリスミレ(Pinguicula)の無性芽は、秋に植物の基部に形成されます。

 葉挿し: 植物から葉を切り離し、湿らせたピートまたは水苔の上に(葉の一部が埋まるようにして)敷きつめます。これを、高湿度に保ち明るい場所で管理します。この方法は、多くのドロセラ(Drosera)、ウトリクラリア(Utricularia)、ゲンリセア(Genlisea)、セファロタス(Cephalotus)、ハエトリグサ(Dionaea)に適用できます。メキシコ産ムシトリスミレ(Pinguicula)の冬芽を丁寧に外して葉挿しすることもできます。

 根伏せ: 葉挿しと同様のテクニックです。根を水苔などに軽く埋めておきます。この方法はドロセラ(Drosera)、とりわけ太い縄状の根を持つものでうまく行きます。

 株分け(2): 多年生の食虫植物を栽培していると、自然に植物が二つに分かれ、そのふたつの間をつないでいた組織がなくなってしまうことがあります。これであなたはふたつの植物を手に入れたことになります!急ぐときにはナイフを使ってふたつの植物を分けることもできます。この時気を付けなければならないことは、各々の植物が、成長点、植物の基部(通常は根茎)、そして根を持つようにしなければならないということです。この方法は、サラセニア(Sarracenia)、ヘリアンフォラ(Heliamphora)、ハエトリグサ(Dionaea)に適用できます。

 挿し木: これはウツボカズラ(Nepenthes)で通常用いられる増殖方法です。茎に2,3枚葉がつくように、長さ 5cm 以上に切って挿し穂を作り、その基部を、ウツボカズラ(Nepenthes)の用土に挿しておきます。これを高湿度で明るい場所で管理します。うまく行けば、1ヵ月から6ヵ月で発根します。失敗すれば枯れてしまいます。

 組織培養: このトピックは大きいので 独立したFAQ項目 とします。

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このページの最終更新日 : 2000年11月 Original copyright (C) 2000, Barry Rice
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