食虫植物 FAQ 日本語版

質問 夏休みの自由研究で取り上げたいんですが。。。

traps
ハエトリグサ
回答  学校の生徒さんや先生から、夏休みの自由研究などで、食虫植物の研究をしたいという相談を受けることがあります。なかでも、ハエトリグサがどんな食べ物を好むかという実験が多いようです。
 (テストする食べ物としてあげられたものは、ハンバーガーの肉、鶏肉、死にかけの虫、ジャンクフード、野菜、猫の餌、レモネード、アンモニア、砂、それに血液! までありました。)
 しかし、実験に使われるハエトリグサはと言うと、もうほとんど枯れかかったようなものが多いのです。これでは何を食べるかテストしようとしてもダメです。
 ハエトリグサは食虫植物の代表として園芸店などで見かけることは多いですが、栽培はそれ程簡単ではありません。多くの場合、日照、かん水、用土などの栽培条件がまるきり駄目で、それでは正確な実験結果は得られません。
 また、ハエトリグサの成長は遅いので、わずか数ヶ月の研究に使う題材としては不適当と言えます。
 このような研究で使うのは、成長の早い モウセンゴケの仲間が良いでしょう。手に入れる方法は、食虫植物の購入方法 のページをご覧ください。
 なかでもお勧めなのは、ドロセラ カペンシス (Drosera capensis、アフリカナガバモウセンゴケ) です。栽培も簡単で (少なくともハエトリグサよりは)、どんどん成長します。

Drosera capensis
アフリカナガバモウセンゴケ
 実験に使う植物の種類に拘わらず、比較対象となる植物 (コントロール) を残しておくことを忘れないようにしましょう。その植物には、何も食べ物を与えないようにして、食べ物を与えたものと比較できるようにしておくのです。
 栽培テクニックが良ければ、コントロール はずっと生き残るでしょう。
 食虫植物は餌を与えなければ枯れてしまうというものではありません。もしコントロールが枯れたら、それは食べ物を与えなかったからではなく、栽培テクニックが未熟だったのです。

Drosera miniata
ドロセラ ミニアタ

 これだけははっきり言わせて下さい。それは、私に自由研究のことで質問しないで欲しいということです。
 私には、質問する方の予算とか、時間制限、材料の制限、実験技術、実験装置といった多くのことが分かりません。いくつかの点で、自由研究に役立てることの出来る別の実験方法についての FAQ 項目をすぐに作ろうと思っています。
 あいにく、このセクションをうまく作るのはちょっと大変です。生徒さんがそのままコピーして使えるような項目は作りたくないのです。それまでは自分で工夫して自由研究を行なって下さい。
 自分で工夫した実験は、本で読んだものやこれまでに何度も繰り返されてきたものよりも、ずっといいものです。

 最後にひとこと。食虫植物に肥料を与えた効果を研究しようとするなら、ドロセラ類で最低 6ヵ月、ハエトリソウで 18ヵ月ほど時間がかかります。それほど時間の余裕はありますか?私にはそうは思えませんが。。。

P.S. 実は、ハエトリグサのセクションでも ハエトリグサの研究 について同じようなことを書いています。
 メールでの問合せがあまりに多いので。。。

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このページの最終更新日 : 2000年10月 Original copyright (C) 2000, Barry Rice
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