食虫植物 FAQ 日本語版

質問 「食虫植物」 とはどのようなものですか?


ウ、ディコトマ

ウトリクラリアの捕虫嚢
回答  昆虫などの動物を、おびき寄せ、それを捕まえ、殺してしまう植物を、「食虫植物」と言います。もちろんそれだけではなく、獲物を消化して養分を吸収することも、「食虫植物」としての要件です。

 これらの条件の全てではなく一部だけを満たす植物はたくさんありますが、食虫植物とはいいません。例えば、花は、花粉の媒介者 (昆虫、鳥、人間を含む他の生物も) を引き寄せます。
 また、蘭やウラシマソウ、スイレンなどの植物の中には、受粉を確実なものにするために、昆虫などの媒介者を一時的に捕まえるものもあります。
 アメリカ原産の イビセラ (Ibicella) や プロボシデア (Proboscidea) は、ネバネバした葉で昆虫を捕らえて殺しますが、消化はしません。

 全ての植物は、根または葉から栄養分を吸収しています。食虫植物がやっていることの、一部だけをしている植物はあるわけですが、食虫植物と呼ぶための全ての基準を満たしてはいません。
 獲物を、おびき寄せ、それを捕まえ、殺して、消化して養分とする、これらを全て満たした植物が、本当の「食虫植物」なのです。

 とは言っても、自然界と言うのは我々が望むようにはっきり白黒つけられるものではありません。
 完全に食虫植物であるとは言えないが、食虫植物ではないとも断言できない植物もあります。
 なかには、ネバネバした葉を持ちながら、ある昆虫にはそこを棲み家にさせている植物もあります。その昆虫は植物の上を自由に這いまわり、ネバネバした葉に捕らえられた他の昆虫を餌にしています。その昆虫の出した排泄物が、植物の栄養源となっているのです。
 また、バクテリアの働きを借りて、捕らえた獲物から栄養分を吸収する植物もあります。

 このような場合、食虫植物と呼んでいいのでしょうか? それとも半食虫植物とでも呼んだらいいでしょうか?

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このページの最終更新日 : 2000年10月 Original copyright (C) 2000, Barry Rice
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