■ 菊豆 チュイトウ ■

■ 菊豆 ■

■DVD-菊豆 チュイトウ(中国名:「菊豆」)\4,700

菊豆

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『秋菊の物語』のコン・リー主演による、許されぬ愛の行方を描いた人間ドラマ。監督は『紅いコーリャン』でベルリン映画祭グランプリを受賞したチャン・イーモウ。




 「紅いコーリャン」で監督デビューした張芸謀監督の第2作。90年、カンヌ国際映画祭でルイス・ブニュエル賞、シカゴ国際映画祭でグランプリ、91年のアメリカ・アカデミー賞最優秀外国語映画賞にもノミネートされた傑作。製作は日本の徳間書店と中国の合作。

 舞台は1920年代、中国の農村。年老いた不能の染物屋に嫁いだ菊豆(コン・リー)。老人は、息子が欲しいが不能で出来ない腹いせに夜な夜な菊豆を折檻する。菊豆はこのままではいびり殺されると恐怖し、そして、老人といっしょに暮らす甥の天青に思いを寄せるようになる。やがて老人は半身不随となり、菊豆は幸せを手に入れたかのように見えたが、天青との子供ができてしまう。。。鬼のような老人は自分が父親だと喜ぶが・・・。そして、運命が彼女を呑み込んでいく。

 昔の中国の農村という舞台で、若き日のコン・リーの魅力をうまく利用している。激しいシーンもあり、そこばかりが注目されてしまいがちになるが、本質はもっと違うところにあるだろう。当時の中国という時代、歴史、そして貧富の差、いろいろな要素が含まれた映画である。ただ、この作品は悲劇であることには違いない。悲劇とは鑑賞し、悲しくなる映画の事である。。。この作品を一流の悲劇としているのは、コン・リーの美しさであることは言うまでもない。

 と、難しい事を書きましたが「初恋のきた道」等でしか張芸謀監督を知らない人はぜひ見て欲しい映画です。彼の原点はこの辺にあったと思いますから。

監督張芸謀(チャン・イーモウ) 製作1990 DVD音声日本語、標準語
配役 菊豆 ・・・ 鞏俐(コン・リー)
天青 ・・・ 李保田(リー・パオティエン)
金山 ・・・ 李緯(リー・ウェイ)

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