■ お茶と健康、ダイエット ■

■ Column ■


 お茶にはダイエット効果があると古くから言われています。最近の科学的な実験により、お茶が健康に良いという事実が実証されてきました。お茶に豊富に含まれるカテキンは糖尿病やがん予防に効果があります。また、お茶の製造過程でカテキンとカテキンがくっついて出来る烏龍茶ポリフォノールについても最近研究が進んでいます。




■脂肪がつかない■

 お茶には直接脂肪を溶かす効果はないといわれています。しかし、お茶には、ご飯を食べ、栄養を吸収するとき、新陳代謝を活性化させ脂質を分解し、排泄させる効能があるのです。

 脂っこい物や、動物性脂肪を多く食べた後に、お茶を飲むと、胸のむかつきが押さえられ、美味しく感じられる、というのは皆が経験した事がある事ですが、これはお茶に含まれるカテキン・フラボノールが胃の分解能力を高めるからです。逆に、空腹時にお茶を飲むと、よけい空腹になり、気分がわるくなることもあります。すべて、これらの成分による作用であると言われています。

 お茶のダイエット効果の正体は、「体脂肪を溶かす」ではなく、「食後の脂肪を分解」して脂肪がつきにくくすることなのです。


■動脈硬化、糖尿病、ガン、高血圧を予防■

 動脈硬化は、血液中に含まれる中性脂肪が欠陥につまることにより引き起こされます。お茶には、この中性脂肪を分解する効能があります。同じく血液中に含まれる糖分を減少させる効能もあります。

 ガンの抑制機能については、お茶に含まれるビタミンAやEの抗酸化作用が関係しており、ラットを使った実験で実証されています。

  緑茶に豊富に含まれるアミノ酸には血圧上昇を抑える効果があり、一日三杯以上緑茶を飲むと高血圧防止に非常に効果があると言われています。


■健康維持■

 お茶にはビタミンA、B、C、Eなどが豊富に含まれています。A、Eがガン抑制などに効果があるとともに、Cは風邪の予防などの健康維持に効果があります。また、ビタミンEにはコレステロールを減少させる効果があり、健康維持に大きな関係があります。

 また、お茶に含まれるカフェインには利尿作用があり、体から汚れた成分を排泄させるという効果もあります。


■肌をきれいに保つ■

 お茶に含まれるアミノ酸とビタミンCには肌を若々しく保つ効果があります。皮膚細胞にはもともとアミノ酸が含まれており、このアミノ酸が紫外線にふれると肌の老化をすすめる物質を作り出します。

 しかし、緑茶に多く含まれるアミノ酸を毎日飲むことにより老化進行を遅らせることが出来ます。


■リラックス作用■

 最後に、お茶の香に注目しましょう。お茶の香には、人をリラックスさせる効果があります。人はリラックスした時に、体から余計な力が抜け、ストレスが減少します。

 また、良い香は、脳の働きを押さえ、脳細胞をリラックスさせる効果もあります。これは、すばらしい音楽を聴いたときなどのリラックス効果と似た点があります。




▼お茶酔い▼

 中国には”お茶酔い”という表現があります。古代から伝わる詩に「良い酒だけが人を酔わせるのではない、良お茶の香もまた人を酔わせるのだ」というものがあります。

 これは、ただの言い伝えではありません。お茶には、血糖と血圧を下げる効果があります。血糖と血圧が下がると、体中から力が抜けたような感じになります。この状態を”お茶酔い”と言います。

 茶葉を売っている人たちは、試飲のために、一日で多くのお茶を飲みます。ので、よくこのお茶酔いになります。これを防ぐには甘いお茶請けを食べるのが一番です。