■ お茶格言集 ■

■ Tea Proverb ■


 お茶に関する格言、詩などを集めています。ご存知の方は情報をよろしくお願いいたします。また、様々な中国語の本から私が自分で集めて訳した物なので、訳がおかしいかも知れません。中国語の得意な方で発見された方は、訂正のメールください。



茶道楽、食道楽、世上持ちきらず (家訓) 投稿者:らんらんさん


 「僕は、祖母からよくこんな事を言われました。先祖でも、茶(日本茶道)や食の贅沢をする人がいて、身代を脅かしたのでしょう。確実に、この2つを実践している僕にとって、かなり耳に痛い一言でした」(らんらんさん談)

 らんらんさんから頂いた格言です。うーん、こんな家訓を受けついでいるらんらんさんって、すごい。私も気をつけなければいけません。


一片新茶破鼻香、請君速来助我喜 (詩、唐代、盧仝)
yi4 pian1 xin1 cha2 po4 bi2 xiang1, qing3 jun1 su4 lai2 zhu4 wo3 xi3

一へんの新茶が良い香で鼻をくすぐる、君よ早く来て私を喜ばせてくれ

 作者、盧仝(lu3 tong2)は唐代の詩人で、お茶に関する詩をたくさん残したことで有名です。良いお茶を手に入れたので、友達と一緒に楽しく飲みたい、という心を歌った詩です。良いお茶を手に入れたときは、独占するのではなく、誰かといっしょにその喜びを分かち合いたいものです。


莫道酔人唯美酒、茶香入心亦酔人 (諺)
mo4 dao4 zui4 ren2 wei2 mei3 jiu3, cha2 xiang1 ru4 xin1 yi4 zui4 ren2

人を酔わせるのはただ良い酒だけではなく、お茶の香もまた人の心に染み人を酔わせるのだ

 お茶にはカフェインが含まれており中毒性があります。古代の人々は、経験に裏打ちされて、その事を知っていました。しかし、この格言はそのような事を言っているのではなく、お茶の香が鼻にとどくだけでなく、心までもとどく物であると言っています。お茶の高貴さを伝えています。


一聞、二喝、三想 (格言) 投稿者:Chinさん
yi4 wen2, er4 he1, san1 xiang3

一に匂いをかいで、二に飲む、三に考える

 Chinさんがどこかの御茶屋さんで聞いた格言です。お茶を飲む時には3口で全てを飲み干します。一口目で匂いを楽しみ、二口目で味を楽しみ、三口目で思いにふけるということです。三口目で何を考えるか、それは自由です。その茶葉の事を考えても良いですし、まったく別のことを考えても良いです。なんとなく奥が深そうですね。


一看、二聞、三摸、四品 (格言)
yi2 kan4, er4 wen2, san1 mo1, si4 pin3

一に見て、二に匂いをかぐ、三になでてみて、四に飲んで質を確かめる

 良いお茶の葉を買うときの格言です。皆さん実践していますか?無理を言ってでも、販売店でお茶を試させてもらうことを忘れてはいけません。


茶味苦、飲之使人益思、少臥、軽身、明目 (『神農本草』)
cha2 wei2 ku3, yin3 zhi1 shi3 ren2 yi4 si1, shao3 wo4, qing1 shen1, ming2 mu4

お茶の味が苦ければ、飲んだ人の思考を深めるのに役立ち、睡眠が少なくても身が軽く、目もパッチリとしている

 中国古代の医学書『神農本草』の中に紹介されているお茶の効能。この頃から、お茶に含まれるカフェインの作用が知られていたのですね。