ドロソフィルム栽培の工夫
田辺直樹
イトバモウセンゴケの様な細長い葉をたくさん付け、比較的大型の食虫植物で、展示会などでも良く見られます。特異な臭いを発し、はっきり言って余り心地の良い臭いではありませんが、比較的気に入っている品種の一つです。
栽培は比較的容易ですが、幾つかのポイントを説明しましょう。
ドロソフィルムの種子は比較的大きく、黒い色をしています。種子を入手したら2寸程のビニ−ルポットに刻んだ水苔を敷きつめて、そこへ播種します。覆土の必要はありません。日光に良く当てて腰水して管理します。2週間から1か月程で発芽します。3
cm程の葉が2枚ぐらい出たところで植え替えます。このとき、細い根が真下に伸びているので、注意します。ドロソフィルムは大きくなってからの植え替えは困難ですので、始めから大きめの鉢に植えこみます。
鉢は素焼きの縦長の欄鉢が良く、高さは
15cm以上は欲しいものです。用土は軽石、桐生砂、ピ−ト等を適当に混ぜて根を痛めないように慎重に植えつけます。成長は早く、当方でも1月に播種し2週間後に発芽、それから1週間後に植え替え、9月上旬に黄色い花を付け、9月下旬に種子が20粒取れました。実験として、幾つかの環境の違う所で管理しましたので、その概要を説明します。
(1)ベランダ
風通しの良い2階のベランダで若干の腰水をしてみました。屋根が付いているので雨は当たりませんが、風邪が強いので倒れてしまい、倒れたまま成長させましたので、何ともみっともない格好に成育してしまいました。支柱などで支えたほうが良いと思います。また、日照は朝から夕方4時まで充分あたります
(2)温室内
ドロセラ用の温室の良く日の当たる所に腰水して置きました。風通しが悪いのですが、成育上、何の問題もなく、また、一番早く開花、結実しました。5月までは温室は締め切りで、日中はかなり蒸れていたと思いますが、6月以降は側面の窓と天窓を開けて通気を図りました。6月以降は
30%遮光し、9月にはガラス越しの日光になります。日照時間は午前中のみです。また、散水時に水がかからない様に注意しました。
(3)戸外
雨ざらしで夏に入る前にダメになってしまいました。
まとめとして、以下の点に注意しましょう