多摩川散策日記(2007年6月)
文と写真:上田大志
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*6月1〜3日 八王子市下柚木
八王子セミナーハウスでNACS-J自然観察指導員講習会が開催され、NACOTのメンバーらとともに地元の自然講師として参加した。新たに47名の仲間が加わり、NACOTに入会された方も大勢いた。
近くの樹洞で営巣しているシジュウカラが、オオミズアオを見つけ、羽をむしって何とか運ぼうと格闘していた。普段なら手を出さないような大きな獲物だが・・・子育て中の親鳥の懸命な姿に心を打たれた。
*6月6日 五日市線鉄橋周辺(右岸)
屋城児童館の自然観察会。土手でシロツメクサとムラサキツメクサの草遊びなどをしてから、水辺に出てハグロトンボのヤゴや稚魚などを観察した。
*6月8日 奥多摩
晴れのち曇り。コジュケイ、トビ、オオタカ、クマタカ、キジバト、アオバト、アオゲラ、イワツバメ、ヒヨドリ、ヤブサメ、ウグイス、クロツグミ、キビタキ、オオルリ、ホオジロ、イカル、ヒガラ、ヤマガラ、メジロ、カケス、ハシブトガラス。
*6月9日 五日市
五日市児童館の自然観察会。今回のテーマはツバメとイワツバメの子育て。毎年、商店街の軒先にはツバメが、コンクリートの高層建物にはイワツバメが営巣しているが、今年は使われていなかったり、カラスなどに壊されてしまった巣も目立つ。雨がザーッと降ってきたので早めに解散したが、四つ葉のクローバーをたくさん見つけたり、近所の方にコガタスズメバチの巣を見せてもらったりと、楽しい観察会になった。
*6月11日 一之瀬高原
晴れときどき曇り。トビ、ノスリ、アオバト、ツツドリ、ホトトギス、ハリオアマツバメ、イワツバメ、ビンズイ、モズ、ウグイス、コルリ、ホオジロ、コガラ、ヒガラ、カケス、ハシブトガラス。エゾハルゼミの大合唱。林道を下っていくと、センダイムシクイ、オオルリ、コマドリ、アオジなどの声も。
*6月20日 かに坂公園周辺
福生六小5年生の川の生きもの調べ。
*6月21日 野川(三鷹市大沢)
羽沢小5年生のメダカ観察。残念ながら腹部に卵をつけた♀は見つからず。メダカの群泳も見られなかったが、これは一時的なものなのか、自然環境の変化なのか。
*6月23日 奥多摩
晴れ。トビ、クマタカ、キジバト、コゲラ、イワツバメ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ヤブサメ、ウグイス、クロツグミ、オオルリ、ホオジロ、イカル、ヤマガラ、メジロ、カケス、ハシブトガラス。
*6月24日 多摩川中央公園周辺(福生水辺の楽校「多摩川の達人になろう!」)
■ ■ 第3回「多摩川で活動するために〜水辺の安全確保」 ■ ■
●参加された皆さんの声
・大きな石の上はとてもつるつるしていて危ない。川の中を歩くときに、初めは大きな石の上を辿るのが良いと思っていたので、ガクッ、ツルッと滑り、ヒヤリ!とした。砂利の上を歩いているつもりでも滑り、手をついてしまった。スローバッグを投げるのも難しかったが、楽しい実習だった。
・川は大小の石がゴロゴロしていて歩きづらい。特に川の中を歩くときは履物に十分気をつけたい。上に“わらじ”を履くと良いという話も聞いた。
・川に入るときに靴の上から古靴下を履いたので、昨年よりもヒヤリとすることが少なかった。穴のあいた靴下も捨てずにとっておいて活用したい。
・午後は雨上がりの土手を歩きながら、コジュケイの親子連れ、キジ、オナガ、シジュウカラ、ツバメなど、多くの鳥を見ることができた。
*6月27日 大丸堰上流左岸
晴れ、暑い。土手にはカワラサイコ、テリハノイバラ、コマツナギなどの花が咲き乱れ、ナワシロイチゴが熟している。