多摩川散策日記2004年6月)

文:上田大志

 

 

6月1日 東久留米

雨が止むと、向かいの棟のアンテナにカッコウがやってきた。

 

6月2日 長淵

晴れ、爽やか。天祖神社の西の沢から旧二ツ塚峠へ。雑木林にはモミの大木も多い。ゴマダラチョウ、アオオサムシ。キジ、ノスリ?、ホトトギス、アオゲラ、コゲラ、ヒバリ、ツバメ、キセキレイ、ヒヨドリ、ヤブサメ、ウグイス、クロツグミ、キビタキ、エナガ、ホオジロ、スズメ、イカル、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ガビチョウ。

 

6月3日 草花丘陵ほか

晴れときどき曇り。大澄山〜浅間岳〜満地峠と、都立羽村草花丘陵自然公園のモデルコースを歩いてみた。尾根からの眺めは良いが、丘陵は住宅地やゴルフ場に囲まれていて奥行きがない。満地峠まで来てようやく雑木林の中へ。ホタルブクロがひっそりと咲いている。

帰りにカワラノギクの群生地に寄り、無事を確認した。すでに開花している個体(昨秋に咲き損ねたような元気のない個体だったが)が2本あって驚いた。

野鳥は少なく、ホトトギス、コゲラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、オオルリ、ホオジロ、イカル、ヤマガラ、シジュウカラ、ハシボソガラス、ハシブトガラスくらい。多摩川に出て、ダイサギ、アオサギ、カルガモ、トビ、キジ、イワツバメ、オオヨシキリ、ムクドリなど。

 

6月4日 大丸用水堰上流

快晴。富士山が青々としてきたことに、細くなった残雪を見て気付く。カワラサイコとテリハノイバラが咲きはじめた。オイカワだろうか、浅瀬には稚魚の大群。実験区間の堤防下に「植生調査中」のロープが張られた。カワウ、ササゴイ、コサギ、ダイサギ、アオサギ、カルガモ、トビ、チョウゲンボウ、コアジサシ、ヒメアマツバメ、カワセミ、ヒバリ、ツバメ、イワツバメ、ハクセキレイ、ウグイス、オオヨシキリ、セッカ、ホオジロ、カワラヒワ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ドバト、ガビチョウ。

 

6月5日 永田地区

快晴。「カワラノギク・プロジェクト」で実験区(A工区)の除草作業。カワラノギクの発育を妨げるメマツヨイグサやイタドリなど大型の植物を抜き取り、あるいは根元から剪定ばさみや鎌で刈り取った。明治大学の学生や京浜河川事務所の担当者も参加し、午前2時間、午後1時間の作業で、実験区の上流端1/4ほどが終わった。予定では明日も来週末もやることになっている。

 

6月6日 永田地区

雨、ときどき曇り。「カワラノギク・プロジェクト」の作業日。朝、現地に着くと同時に雨が降り出し、作業は行わずに現場を見るだけにしようということになったが、実験区に着くと雨は小止みに。本降りになるまで1時間ほどではあったが、10人で除草作業を行った。

 

6月7日 大栗川合流点周辺

雨ときどき曇り、一時晴れ。カワウ、コサギ、ダイサギ、アオサギ、カルガモ、キジ、コジュケイ、トビ、チョウゲンボウ、ホトトギス、カワセミ、アオゲラ、ツバメ、イワツバメ多、ヒヨドリ、ウグイス、オオヨシキリ、セッカ、キビタキ、スズメ、カワラヒワ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ドバト、ガビチョウ。

 

6月9日 大丸用水堰上流/連光寺ほか

曇り、涼しい。コンクリートの護岸の上に、真新しい鳥の羽(コガモと思われる)が1羽分そっくり、きれいに1枚ずつ引き抜かれて落ちていた。オオタカに襲われたのだろう。カワウ、コサギ、ダイサギ、カルガモ、コジュケイ、トビ、コアジサシ、キジバト、ホトトギス、ヒメアマツバメ、コゲラ、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、オオヨシキリ、セッカ、キビタキ、ホオジロ、スズメ、カワラヒワ、シジュウカラ、メジロ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ドバト、ガビチョウ。

国分寺の駅前をカワセミが過り、日立中央研究所方面に飛び去った。

 

6月10日 大丸

曇り。カルガモ、トビ、キジバト、ツバメ、ハクセキレイ、ウグイス、ホオジロ、ムクドリ、ハシブトガラス、ドバト。

 

6月11日 大丸堰

曇りときどき雨。ネムノキの花が咲きはじめた。腕の太さほどもある大きなアオダイショウを踏みそうになる。近くでヒバリが騒いでいたので、卵か雛をねらっていたのかもしれない。カルガモの親子を見かけたが、連れている雛はわずか2羽だった。カワウ、ササゴイ、コサギ、ダイサギ、アオサギ、カルガモ、トビ、コアジサシ、キジバト、ヒメアマツバメ、カワセミ、コゲラ、ヒバリ、ツバメ、ハクセキレイ、ウグイス、セッカ、スズメ、ムクドリ、シジュウカラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ドバト。

 

6月12日 永田地区

曇りときどき晴れ、蒸し暑い。「カワラノギク・プロジェクト」の除草作業(3日目)。陽射しはそれほど強くなかったが、蒸し暑くて疲れた。終了後、自然環境アカデミーの鳥類標識調査を見学。土手ではノジトラノオが咲きはじめた。カワウ、アオサギ、カルガモ、キジ、コジュケイ、トビ、オオタカ(若鳥)、イカルチドリ、キジバト、カワセミ、ツバメ、イワツバメ、ヒヨドリ、モズ、ウグイス、オオヨシキリ、エナガ、ホオジロ、シジュウカラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ドバト、ガビチョウ。

 

6月13日 永田地区

曇りのちときどき晴れ。「カワラノギク・プロジェクト」の除草作業(4日目)。今日は20名ほどが集まった。昨日のような蒸し暑さもなく、作業は大いにはかどったが、4日間かけても実験区のすべてを終えることはできず、未作業域が少し残ってしまった。プロジェクトのメンバーでできる作業量の限界を感じたが、達成感は大きい。

夕方は聖蹟桜ヶ丘で多摩川流域ツバメ集団ねぐら調査連絡会の会合があった。今年の一斉調査日は7月17日。そろそろ上河原堰上流ねぐらの確認をはじめたい。

 

6月15日 大栗川合流点上流

晴れ。カワラサイコとテリハノイバラが満開。ネジバナやコマツナギも咲きはじめた。先月除草された土手に、コウゾリナが伸びてきて再び花を咲かせている。カワラナデシコの芽も伸びはじめた。このまま順調に育って開花すると良いのだが。今日はウツボグサの群落を見つけ、久し振りにオオタカにも会えたが、三脚を倒してフィールドスコープを壊してしまった。ササゴイ、コサギ、ダイサギ、アオサギ、カルガモ、トビ、オオタカ、コチドリ、コアジサシ、ホトトギス、カワセミ、アオゲラ、ヒバリ、ツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ウグイス、オオヨシキリ、セッカ、スズメ、カワラヒワ、ムクドリ、ハシブトガラス、ドバト、ガビチョウ。

 

6月16日 大丸

晴れ。アオサギ、トビ、オオタカ、ツバメ、ハクセキレイ、ホオジロ、スズメ、ムクドリ多、メジロ、ハシブトガラス、ドバト、ガビチョウ。

 

6月17日 大栗川合流点上流

曇りときどき晴れ。キリギリスが鳴きはじめた。チドリ、セキレイ、カラスなどの子が次々と巣立ち、川原はとても賑やかだ。ノコギリクワガタが飛び立った、と思ったらパクッとカラスの口の中。浅瀬ではダイサギが羽を広げて走りまわり、小魚を追い出しては捕まえている。

カワウ、ササゴイ、コサギ、ダイサギ、アオサギ、カルガモ、キジ、コジュケイ、トビ、チョウゲンボウ(成鳥♀)、コチドリ、コアジサシ、キジバト、カワセミ、アオゲラ、コゲラ、ヒバリ、ツバメ、イワツバメ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ウグイス、オオヨシキリ、セッカ、ホオジロ、スズメ、カワラヒワ、ムクドリ、ヤマガラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ドバト、ガビチョウ。

自然観察をしていた人の話では、近くにカミツキガメが出現したらしい。子どもたちをはじめ、いつも大勢の人が利用している場所なので、事故がおきないと良いのだが。ここは車でサッと来て放す人がいるのか、アカミミガメの急増ぶりが気になっていたところだった。

 

6月18日 四谷

晴れ、暑い。昨秋、護岸工事の際に要望して残してもらったノジトラノオを見に行く。護岸工事は3月に終了し、高水敷一帯はつまらない荒地になってしまったが、ノジトラノオのある一画だけはそのまま残されており、数は少ないながらも開花しているのを確認することができた。土手のウツボグサの小群落も健在で、短時間の観察だったが、来た甲斐があった。

 

6月19日 大丸堰上流

晴れ、風あり。高水敷保護工事の終わった荒地が雑草に覆われてきたが、その一画につくられた植生回復実験地(ヨモギなどの種をまいたそうだ)はさっぱり。あまり手を加えず放置しておく方が良いのかもしれない。ここ数年でできた新しい河原では、ハルシャギクが猛威を振るっている。

突然、目の前の河原にいたドバトにオオタカが襲いかかる。羽毛が飛び散り、「捕まった!」と思った瞬間、そこにカラスが突っ込んできて、オオタカの動きが鈍った隙にドバトは逃げのびた。オオタカはあきらめきれない様子で、いつまでも上空を帆翔していた。越冬期のみの利用だろうといわれたここのオオタカだが、日頃の観察で多摩川は繁殖期にも重要な狩場になっていることがわかってきた。何とか多摩川と周辺の自然環境をセットで保全していきたい。

夕方はツバメの観察。上空に集まった50羽ほどのツバメは、19時15分頃、堰上流の中州(右岸側のヨシ原)に塒入りしたようだが、観察地点から遠く、手前に立木が多いこともあって、その正確な位置はわからなかった。

カワウ、ゴイサギ、ササゴイ、コサギ、ダイサギ、アオサギ、カルガモ、コジュケイ、トビ、オオタカ(成鳥)、チョウゲンボウ、コアジサシ、キジバト、ホトトギス、カワセミ、ヒバリ、ツバメ、イワツバメ、ハクセキレイ、ウグイス、オオヨシキリ、セッカ、ホオジロ、スズメ、カワラヒワ、ムクドリ、シジュウカラ、メジロ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ドバト、ガビチョウ。

 

6月20日 多摩川台公園〜玉堤〜等々力渓谷

晴れ、台風6号の影響で南風が強い。多摩川の自然を守る会、定例自然観察会。

多摩川駅脇の階段を上って多摩川台公園へ。色とりどりのアジサイが見頃。ひと雨降るともっと映えるだろう。かつて調布取水堰から取り入れた水を浄化していた調布浄水場跡につくられた花壇と水生植物園を見て、高台から多摩川八景の眺めを楽しむ。裏手は亀甲山(かめのこやま)古墳。今年度の観察会のテーマは「多摩川の歴史を歩く」ということで古墳展示室も見学。林内にはウバユリの群落も。

多摩川は水際こそ雑草に覆われているが、高水敷は土埃の舞うグラウンドが続く。それでも利用者で賑わっているだけましか、いや利用されていないグラウンドは自然に返すことができるはずだ、などと考えながら上流へ。サワグルミの木が一本あって驚く。上流の渓谷から実がはるばる流れてきて発芽したのだろう。オニグルミはどこにでもあるが、サワグルミをこんな下流で見たのは初めてだ。やがて草木の生い茂る中州や砂利の河原が見えてきて、水辺はぐっと自然豊かになる。コアジサシが優雅に舞っている。

笹薮の脇を抜け、堤防を越えて住宅街へ。“カミソリ”護岸ではないが、人工的に整備され、水辺への下り口には鍵がかけられている丸子川(六郷用水)を上流にたどると谷沢川に出る。湧水が流れ込んでいて水質は悪くないが、流れはコンクリートで固められ、あちこち落差だらけ。魚影もまったくみられない。それでも「等々力渓谷」の遊歩道はひんやりと静かで、暑い街中を歩いてきた身にはホッとする。以前9月に来たときは、蚊の猛攻でじっとしていられなかったが、今日は「不動の滝」で崖線から流れ落ちる湧水を見た後、木陰でゆっくり昼食。散策の人がひっきりなしに通りかかる。ここは自然に飢えている都会人の貴重なオアシスになっているようだ。環八通を越えると、流れは次第に濁りドブ臭くなってくる。さらにこの上流で東急大井町線を地下化する計画がある。トンネルによって水みちが分断され、湧水が枯渇する恐れがあるのだ。

カワウ、コサギ、ダイサギ、カルガモ、コアジサシ、キジバト、コゲラ、ツバメ、オオヨシキリ、スズメ、ムクドリ、シジュウカラ、メジロ、ハシブトガラス、ドバト。

 

6月22日 西川

台風一過の夏空。夕方から鳩ノ巣の西川へ蛍(ゲンジボタル)を観に出掛ける。7時半ごろから沢沿いのあちこちで光りはじめ、300メートルほど行く間に100匹近く見ることができた。しばらく来ないうちにすっかり有名になったようで見物の人も増えたが、地元の人も「今日はたくさん飛んでいるね」と話していた。

 

6月23日 大栗川

晴れ、暑い。浅瀬で大小、大勢のヨシノボリが日向ぼっこをしている。暑くないのだろうか。元気のないギギが一匹。誰かが放したのだろうか。ササゴイ、ダイサギ、アオサギ、チョウゲンボウ、キジバト、カワセミ、イワツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ウグイス、オオヨシキリ、セッカ、ホオジロ、ヤマガラ、ハシブトガラス、ガビチョウなど。

 

6月24日 下奥多摩橋下流ほか

晴れ、猛暑。下奥多摩橋付近の多摩川は、高校時代からのお気に入りの場所のひとつだが、崖線上に高層マンションが林立して景観は台無し。以前は来れば必ずと言って良いほど見られたヤマセミの姿もさっぱり見かけなくなってしまった。マンションの裏手から河原に下りる。オオマツヨイグサの群落はいまや珍しい。キセキレイの家族が水辺に遊び、浅瀬にはアブラハヤの群れ。川面をカワセミが通り過ぎるとワッっと散って、また集まってくる。橋の下流で流れは右に寄り、水際にツルヨシが繁茂してきた。カワラニガナのある石河原にススキやイタドリなどが茂りつつあり、出水によって新しい丸石河原がつくられなければ、群落は衰退していくだろう。

この下流、長淵プール前に堤防を整備する予定があるということで、河川管理者から現地説明を受ける。計画では、整備区間は上下流方向500m近くに及び、河畔林の樹木もかなり伐採される模様。今日は現場の近所に住んでいる友人にも来てもらったが、早急に地域住民への情報提供を行うこと、伐採を予定している樹木の種類や本数を確認することを求めるとともに、僕らもその場の自然環境に即した具体的な提案ができるように、普段からフィールドを「歩き、見て」おくことが欠かせないと感じた。また、地元自治会から、子どもたちが安心して水遊びを楽しめるように河川敷に生い茂っている草木を刈り取ってほしいと要望が出されているとのことだが、築堤に伴う河畔林の伐採と合わせて、整備は最小限にすべきだと思う。ここが友田のレクリエーション広場や河辺の運動公園のように人工公園化してしまったら、自然の川に親しむこと自体ができなくなってしまう。

解散後、根ヶ布の森へ。クロツグミがたくさん鳴いている。エナガやメジロの家族との出会いを楽しみながら谷戸に下りる。ゴイサギ、ウグイス、センダイムシクイ、キビタキ、ホオジロ、イカル、カケス・・・、ニイニイゼミの声も。

 

6月26日 大丸堰上流ほか

曇りときどき晴れ、蒸し暑い。ノカンゾウが見事に開花し、先月刈り取られたレンリソウが再び伸びはじめた。崖線林の木陰ではアオサギたちが昼寝?中。カワウ、ササゴイ、コサギ、ダイサギ、アオサギ、カルガモ、トビ、コチドリ、イカルチドリ、イソシギ、コアジサシ、キジバト、カワセミ、コゲラ、ヒバリ、ツバメ、イワツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ウグイス、オオヨシキリ、セッカ、ホオジロ、カワラヒワ、ムクドリ、シジュウカラ、メジロ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ドバト、ガビチョウ。ニイニイゼミの声。

夕方は、多摩川流域ツバメ集団ねぐら調査連絡会の観察会。府中四谷橋の下流(左岸)に広がるオギ・ヨシ原で、塒入りの観察と自然環境アカデミーのメンバーによる標識調査の見学をした。

 

6月27日 永田地区

曇り。カワラノギク実験区(A工区)の除草作業が予定の4日間で終わらず、19日にも作業を行った(筆者は参加せず)が、それでも僅かに残ってしまったので、臨時に3人で作業をして、やっと終えることができた。

「カワラノギク・プロジェクト」では、今後も実験区の除草作業を続けていく予定だが、早くも9月には同程度の作業量が発生すると見込まれる。今回は作業に6日間を費やし、参加人数もバラバラだったことから、次回は2日間ほどで、まとまった人数で作業するようにしてはどうか、ということが話された。そのための呼びかけ方法も含め、このプロジェクトが今後も活動を続けていくために、メンバー間できちんと意見交換をしようということになった。「わたしたちがお手伝いをしなくてもカワラノギクが絶滅する心配がなくなるまで、活動を続けることになります。短期間に無理をしてがんばるよりも、長く続けるつもりでお願いします。」・・・活動を始めたときからのモットーである。

 

6月28日 多摩川水源〜笠取山

雨で二度延期、今朝も霧雨の中出発したが、奥多摩湖を過ぎて山梨県に入る辺りから青空が見えはじめた。

水源の森もすでに深緑の季節。クリンソウやレンゲツツジの花は盛りを過ぎ、ミヤマカラマツ、オククルマムグラなど白い花が少々。エゾハルゼミ、ジガバチに似てシッポの長い不思議なハチ、ヒョウモンチョウの仲間。雁峠分岐の高原でいつものようにゆっくりと休憩。ここの爽やかな空気を胸いっぱい吸い込むために、僕は多摩川水源に出掛けていくのかもしれない。

帰りに柳沢川でカワネズミを目撃。カワネズミとの出会いは1993年3月(白丸にて)以来だが、潜水して水中をスイスイ泳ぎまわり魚を追いかける姿は、一度見たら一生忘れないほど印象的なものだ。

アオバト、ホトトギス、コゲラ、ビンズイ、ミソサザイ、ウグイス、メボソムシクイ、エゾムシクイ、センダイムシクイ、マミジロ、アカハラ、コマドリ、コルリ、ルリビタキ、オオルリ、エナガ、アオジ、ウソ、ヒガラ、シジュウカラ、カケス、ソウシチョウ。

 

6月30日 大丸堰上流

曇りのち晴れ(午前中は雷雨)。中州の草陰からマガモの雌(野生化したアイガモかも)が現れた。自分とそう変わらない大きさになった雛を10羽連れている。犬、蛇、オオタカ・・・ここまで育てるのはさぞかし大変だったに違いない。対岸の林縁に止まっていたオオタカ(成鳥)がムクドリ?に襲いかかるが、失敗。川原を二度、三度回って林の奥に消えた。カワウ、ササゴイ、コサギ、ダイサギ、アオサギ、マガモ、カルガモ、キジ、コジュケイ、トビ、オオタカ、チョウゲンボウ、コアジサシ、キジバト、カワセミ、ヒバリ、ツバメ、イワツバメ、ハクセキレイ、ウグイス、セッカ、ホオジロ、スズメ、カワラヒワ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ドバト、ガビチョウ。

夕方、家に帰るとヒグラシの声が。