多摩川散策日記2001年1月)

文:上田大志

 

 

1月2日 多摩大橋下流〜日野用水堰上流(43〜46km付近/右岸)

よく晴れたものの風が強い日である。河川敷では、正月らしく凧を揚げている人がたくさんいる。多摩大橋下流の“釣り堀”には、今日も10人くらいの釣り人がいた。もう少し下流の谷地川には僕の大好きなワンドがある。多くの魚類が見られ、多摩川らしい生態系の残されているところなので、人工的にならないようにうまく保全していきたいと思う。橋をくぐって上流へ向かうと、モトクロス2台が唸りを上げている。思えば、ここに来たときに静かだったことなどほとんどない。付近には“BB弾”も散乱しており、サバイバルゲームも活発に行われているようだ。今日はラジコンとゴルフをしている人はいなかった。昨年度魚道が改善された昭和用水堰に続き、貧弱な日野用水堰の魚道も近々大改修されるそうだが、まだその気配はない。来年の渇水期に実施されるということだろう。堰上流の眺めはいつ来ても素晴らしいが、土手が切れて杉林になる辺りは、先日まで静かな散歩道だったのに、驚いたことに付近の地面は重機に掘り返されており、近くにあった竹林や、石河原もみな整地されてしまっていた。護岸工事でもするのか、それとも住宅地になるのか、非常に気がかりである。観察できた野鳥は、カイツブリ、カワウ、ダイサギ、トビ、キジバト、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ジョウビタキ、スズメ、カワラヒワ、ハシボソガラス。

 

1月3日 是政橋〜大栗川合流点(31〜33km付近/右岸)

 ずっと晴天が続き、夏よりは若干水量が少ない。是政橋から見る澪筋には石河原や砂利の中州が目立つ。斜張橋になった是政橋、道路照明の柱にセグロカモメ1羽。歩きなれた川沿いを上流に上っていくとツグミの姿が目立つ。南武線鉄橋の橋脚は基部まで露出しており、痛々しい。15年前と比べてもいまだに河床低下が進んでいるように思える。大丸用水堰の魚道にはかなりの水が流れている。風がとても強いが、バードウォッチャー4〜5名と出会う。チョウゲンボウがすぐ近くを飛びまわって、しばしば停空飛翔を見せ、みんなの目を楽しませてくれた。堰の上流部はいわゆる生態系保持空間になっている。僕がここへ通う(コイ釣りで)ようになった1984年当時には、一大モトクロス地帯だったが、今はバイクが入れないように、幾重にも頑丈な柵がつくられている。それにしてもここの原野は広い。一面に広がるオギ原が枯れて、夏では近づけない水辺も歩くことができたが、冬ガモ類は堰のすぐ上流部に多かった。観察できた野鳥は、カワウ、コサギ、ダイサギ、アオサギ、マガモ、コガモ、カルガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、キンクロハジロ、トビ、チョウゲンボウ、セグロカモメ、ユリカモメ、セグロセキレイ、ツグミ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス。

 

1月4日 奥多摩湖(100km付近/留浦)

 ルアーでサツキマスを狙いに行った。水位はほぼ満水状態であった。昨年の今ごろもそうだったが、2月、3月に一気に減水してしまったので、今年もこれからかなり減るのかもしれない。今日も風が強く、ロッドのガイドがすぐに凍り付いてしまう寒さで、小型のアマゴが1度追ってきたのみで釣果はゼロ。ここに来ると大抵見られるヤマセミの姿もない。この奥多摩湖上流部はヤマメではなく、アマゴ、それも銀ピカの“サツキマス”が釣れるところなので、今後も注目していきたい。観察できた野鳥は、カワウ、トビ、セグロセキレイ。

 

1月5日 柳沢峠

 峠付近の気温は日中でも−5℃程度。年末頃降った雪が溶けずに残っている。雪上にシカの足跡を発見する。あちこちにウラジロモミの枝先が落ちている。枝ごと折れているのではなく、どれも先端5cmくらいなのは何故だろうか。帰りがけに多摩川源流観察会の中村さんに教えていただいた膳棚の滝に寄った。まだ1月上旬であるが、ここ数日の寒さは厳しく、かなり凍結が進んでいた。ただ午後に行ったためか、氷が溶け出して水は若干濁っている。滝を見るなら、寒くてもやはり早朝に限る。カワガラスが1羽、渓流の水面ぎりぎりに飛んでいった。この鳥はここに1年中棲んでいるのだろうか。辺りは静まりかえっていて、他に生物の気配は感じられなかった。

 

1月6日 上河原堰付近(25〜27km付近/左岸)

 休園中の調布市立プールには、十数羽のカルガモが来ている。1羽だけ変わったのがいたので、双眼鏡で見たらキンクロハジロだった。土手に出ると相変わらず人が多い。犬の散歩を筆頭に、ジョギング、サイクリング等々。堰上の送電線には、いつも数多くのカワウが止まっているが、今日は10羽程度である。やはり冬は少ないのだろうか。中州には草木が生い茂り、大きなヤナギも育っている。全身が黒い水鳥を見つけた。嘴付近が白いのでオオバンだ。バンは水際を歩いているのを見かけることが多いが、オオバンを見るのはいつも泳いでいるところだ。堰上の湛水面は、僕の知る限り多摩川で一番の広さである。右岸にはボート屋もあるが、ここ数年は夏になるとボードセーリング(ウインドサーフィン)を楽しむ若者で賑わうようになった。僕の知人もそのひとりだが、彼が言うには、休みの日などに「今日はいい風が吹いているな」と思ったときに、家から近いのですぐ行けるから良い、とのことである。堰下の“小ワンド”は99年夏の洪水で埋まってしまったが、今日見てみると再びワンド状のものができかかっていた。“大ワンド”には、相変わらずオオフサモが茂っているが、これは冬でも枯れないのだろうか。それとも水質によるものなのか。ワンドの上流側には今日も少量ではあるが、湧水が枯れずに出ていた。本流の水量は少なめで、石河原の中州があちこちにできている。イカルチドリや、もっと上流部に多いキセキレイも観察できた。夕方、上河原堰の落差を水が白く流れ落ちる様子は美しい。観察できた野鳥は、カイツブリ、カワウ、アオサギ、カルガモ、キンクロハジロ、オオバン、イカルチドリ、ユリカモメ、ドバト、ハクセキレイ、セグロセキレイ、キセキレイ、ツグミ、スズメ。

 

1月7日 谷保天満宮

 新年も7日にもなると、初詣の人は少ない。境内の梅林では、早咲きの梅がもう咲き始めていた。2月下旬になると、谷保駅前の寒桜も見事である。国立駅まで歩いて帰る途中雪が降り出し、夜にかけて多摩地域でも5cm程度の積雪となった。

 

1月10日 多摩川市民フォーラム運営委員会

二ヶ領せせらぎ館で多摩川市民フォーラムの運営委員会が行われた。1月9日に行われた第4回多摩川流域委員会の成果を踏まえて、市民行動計画をどう肉付けしていくのか、また1月28日の第8回多摩川流域セミナーに向けた作業について話し合われた。

 

1月11日 多摩川市民フォーラム第3「いきもの・学習」研究会

 二ヶ領せせらぎ館で、多摩川市民フォーラムの第3研究会が開かれた。市民行動計画づくりの中で、生態系や総合学習などのテーマについて議論する目的で発足した研究会だが、市民行動計画をつくった後も活動を継続していくことが確認された。2001年3月までは、とりあえず生き物について取り組んで、成果をまとめること、4月以降には学習面を充実させていくことが決まった。

 

1月13日 鳩ノ巣渓谷(79〜81km付近/右岸)

 昨年の秋に京浜工事事務所から、白丸ダムのトンネル魚道に試験通水を始めるとの連絡があり、遅ればせながらも見てきた。釣り橋の鳩ノ巣小橋を渡って渓谷沿いの遊歩道に入るが、ほとんどのところで、7日に降った雪がまだ5〜6cmほど残っていた。中途半端に溶けたところは凍結していて、かえって歩きにくかった。上流と下流にある大きな岩に挟まれた淵には、おびただしい数のウグイが群れて、冬を越している。問題の魚道は、まだまだ工事中で、ダムの上にも立ち入れず、完成時の全貌を想像するのは厳しかったが、人工の巨大なコンクリート壁を魚が上り下りできるようになるのは喜ばしいことである。ただ、30mもの落差に長い階段式の魚道がつくられて、水が流れ落ちている様子は、周辺の岩肌がまだ荒削りなこともあるだろうが、異様な光景でもある。鳩ノ巣の北側から流れ込む西川ではゲンジボタルの保護(増殖?)をしていて、毎年6月下旬ころには、光の飛び交う様子を見ることができる。観察できた野鳥は、トビ、コゲラ、セグロセキレイ、キセキレイ、ヒヨドリ、カワガラス、シジュウカラ、ハシブトガラス。

 

1月14日 浅川合流点上流(37〜38km付近/右岸)

浅川下流部の「災害復旧」工事は、昨年10月に行った時には一休み中であったが、今は大掛かりに進められている。今日も日曜であるにも関わらず大忙しといった感じである。根川合流点付近にも重機が入ったのか、河床が平らに整地されたように思える。現在、浅川の澪筋は程久保川と合流して多摩川に流れ込んでいるが、数年前までは根川側に流れていた。洪水がくるとまた流れが変わるかもしれないので、その対策だろう。カワラヨモギの白っぽい葉がもう出始めていた。冬の河原は風が冷たくてなかなか厳しいが、他の季節にはオギやヨシなどが茂っていて、入ることのできない藪の中や、水際を歩いて観察することができるし、冬ならではの野鳥に出会うこともできる。四ッ谷下堰跡にはコンクリートの堰堤やブロック、捨て石などが残っている。その上流側(右岸)は、数百mにわたってかなりの洗掘を受けており、5〜6mもの落差ができている。99年夏の洪水によるものだろうか。治水のことは良くわからないが、実際に四ッ谷下堰跡が洪水時に流れの阻害となっているのかどうか気になった。河原植物の多く見られる(カワラノギクは見つからず)草原では、今日も20人近くがサバイバルゲームをしている。やはり彼らも自然度の高い原野のようなところで遊ぶ方が面白いのだろう。クリーンセンター前の堤防下にある水溜りは干からびていた。昨年は春から秋までずっと水があり、アメリカザリガニやギンブナなどが観察され、それを狙ってカワセミやアオサギも来ていた。今年も春になると水が溜まるのだろうか。注意して見守っていきたい。観察できた野鳥は、カワウ、コサギ、ダイサギ、アオサギ、イカルチドリ、セグロカモメ、ユリカモメ、キジバト、ハクセキレイ、セグロセキレイ、キセキレイ、ヒヨドリ、ツグミ、ホオジロ、シジュウカラ、ハシブトガラス。

 

1月15日 東久留米/多摩川流域懇談会第16回運営委員会

この冬一番の寒さ。早朝には温度計が-6℃を指していた。

二ヶ領せせらぎ館で多摩川流域懇談会の運営委員会が行われた。話し合われたのは、第8回多摩川流域セミナーの内容や進行に関することが中心だったが、今後多摩川流域懇談会でやりたいことも提案され、建設的な会議になったと思う。

 

1月17日 多摩水道橋上流(23〜24km付近/右岸)

 15日の夕方、登戸での会議に行くときに、多摩水道橋上流(右岸)の河川敷に火が見え、消防車が何台も来ていた。今日ちょうど世田谷に用事があったので、帰りがけに寄ってみた。橋上流のちょっとした松林の辺りだと思ったが、しばらく探してもそれらしい跡はなかった。松林の上流には、ホームレスが大勢住んでおり、彼らの一人に聞いてみると、丁寧に教えてくれた。藪が燃えてしまい、しかも放火らしいと言うのだ。現場はそこから2〜3分上流に行ったところで、水際の藪が50m(上下流)×20m(幅)ほど黒焦げになっていた。幸い大きな山火事にはならずに済んだようだが、もし人家や道路から離れた広大なヨシ原などに火がついたらと思うとぞっとする。冬で空気も乾燥しているので、大変心配である。この辺りの河川敷は、企業や学校の占用するグラウンドがずっと続いていて、堤防上を歩いても面白いものは何もない。今日は時間がなくて行けなかったが、水際まで行くと親水護岸があったり、さらに上流の“上河原ワンド”の対岸辺りには、溜まりや水制などがあって、広大な河原も広がっている。水の流れもしょっちゅう変わっているようだし、サバイバルゲームやラジコンヘリ愛好者などもいて、興味の尽きない場所である。観察できた野鳥は、カイツブリ、カワウ、コサギ、マガモ、コガモ、オナガガモ、トビ、ハクセキレイ、ツグミ、カワラヒワ、ハシブトガラス。

 

1月20日 柳沢川

この1週間の寒波は、ここ数年で記録的なものとなった。氷の花を見に早朝から源流に出掛けた。奥多摩湖も、鴨沢辺りから上流のバックウォーター部分には氷が張りつめていて、水面が見えない。今月4日に来てからまだ2週間しか経っていないのに、もう2〜3mは水位が下がっている。関東の山は雪は少ないが、日陰はすぐ凍結路になるので、車はスタッドレスタイヤにしてあるものの気は抜けない。昨年の11月に一之瀬に出掛けたときにも、思わぬところが凍結していて、気が付いたときには崖に突っ込んでいた。源流部の林の中には、15cm程度の積雪が残っていた。柳沢渓谷の膳棚の滝は、完全凍結とまではいかないものの、落差部分には氷のカーテンができている。沢の両岸に張りつめた氷の幕と、付近の岩にできている氷柱がまた何ともいい。この落合付近は、白樺の林が目に付く。植林されたものかもしないが、冬枯れの姿も、雪のような白さが青空に映えて美しい。東京ではこの日も夕方から雪が降り出し、翌朝にかけて僕の住んでいる東久留米では5cmほどの積雪となった。観察できた野鳥は、ツグミ、ホオジロ、カケス。

 

1月21日 睦橋付近(49〜50km付近)

早朝家の前の雪かきをしたら、少し凍りついていて固かったが、日中は穏やかに晴れて暖かな陽気になったので、1日でほとんど溶けてしまった。さて、朝から車で秋川方面に出掛けた。途中睦橋から見た多摩川の雪景色が美しかったので、橋の上から観察をしていると、カワセミやオオタカまで飛んできたので、周辺で野鳥観察をすることにした。ここは年末に多摩川の自然を守る会の観察会で来たばかりだが、雪化粧をした河川敷は新鮮だった。良く晴れて気温が上がってきたためか、多くの野鳥に会うことができた。睦橋下の砂利河原(右岸)にどこから入ってきたものか、1台のオフロード4WD車が突っ込んできて、ドリフトを楽しんでいた。観察できた野鳥は、カワウ、コサギ、ダイサギ、アオサギ、マガモ、トビ、オオタカ、ユリカモメ、キジバト、カワセミ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ウグイス、ツグミ、ジョウビタキ、アオジ、スズメ、カワラヒワ、ムクドリ、シジュウカラ、ハシボソガラス。

 

1月25日 是政橋下流(31km付近/右岸)

心配していたことが、早くも現実になってしまった。今朝の新聞(朝日新聞/多摩)に、多摩川河川敷で火災があって、ホームレスの男性が焼死したとの記事を見つけ、すぐに確認に出掛けた。現場は是政橋から200mほど下流右岸の河川敷で、ホームレスの小屋(跡)を中心に枯れ野原が焼けていた。皮肉なことに、ちょうど国土交通省事務所出張所の前である。焼けた面積自体は1月15日の多摩水道橋上流右岸の火災よりも狭く、20m×30m程度であったが、ホームレスの人が使用していた火が小屋に移り、逃げ遅れて焼け死んでしまったということである。焼け跡には、彼が拾ってきたと思われる弁当や雑誌などがそのまま残されていて、生活の様子がリアルに想像された。1月に入ってから大変寒く、川辺は風も強いので、河川敷の住人たちはさぞかし大変なことだろう。この是政橋付近では、数年前までホームレスの姿を見かけることはほとんどなかったのに、今では橋の上から見ただけでも、20戸ほどの小屋やテントが確認できる。人数の急増だけではなく、増水時に流されたり、河川敷や中州に取り残されてしまう人がいたり、河川管理者が川から追い出しても、都市の公園などに移動してしまって解決にはならないなど、ホームレス問題は、最近の多摩川で非常に大きな課題となっている。観察できた野鳥は、カワウ、コサギ、トビ、ユリカモメ、ヒバリ、ヒヨドリ、ツグミ、ホオジロ、アオジ、スズメ、カワラヒワ、ムクドリ、シジュウカラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス。

 

1月27日 国分寺他

それにしてもこの冬は雪が多い。最近の東京では年に1回も積もらないこともあるというのに。未明から雪が舞い出し、日中には風も強まって吹雪模様に。夕方まで降り続き、多摩地区でも20cm近く降り積もった。

 

1月28日 第8回多摩川流域セミナー

多摩川流域懇談会の主催により、第8回多摩川流域セミナーが東京農業大学・グリーンアカデミーホールで開催された。京浜工事事務所から「多摩川水系河川整備計画(計画原案)」について、前回のセミナーからの変更点を中心に紹介があり、多摩川市民フォーラムからは「市民行動計画」の位置付けや役割についての提案がされた。後半のディスカッションでは、スーパー堤防や緊急河川敷道路などについて活発な意見交換がされたが、河川整備計画策定後の見直しや、流域懇談会の今後の進め方についての議論は不充分であったと思う。次回の第9回セミナーでは、「これから」に向けてさまざまな提案がされることを期待したい。

 

1月29日 大丸用水堰〜京王線鉄橋(32〜35km付近/左岸)

多摩川は27日の雪解けのためか、この時期としては水量が多く、やや濁りも入っている。川の流れは、空石積護岸の切れる上流で府中市側と多摩市側の2つに大きく分かれている。瀬と淵がきれいに分かれている場所で、中州は下流に行くにしたがって石河原から手付かずの原野へと変わっていく。何度来ても見飽きることのない風景だ。読売新聞社の前には、以前から自然のワンドがあって、99年の洪水後も残った。釣り人に占領されることもなく、心安らぐ場所である。今日もオイカワの幼魚が群れで泳いでいた。関戸橋では、橋脚の耐震補強工事と災害復旧目的の護岸工事が行われており、対岸(右岸)でも、京王線鉄橋の上流で大掛かりな護岸工事が行われている。河川敷のかなりのスペースが、ブロック等の資材置き場や関係車両の通行用に区切られており、流れも大きく変えられているようだった。観察できた野鳥は、カイツブリ、カワウ、コガモ、カルガモ、トビ、イカルチドリ、ユリカモメ、ドバト、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、セッカ、ツグミ、ジョウビタキ、ホオジロ、アオジ、スズメ、カワラヒワ、ムクドリ、シジュウカラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス。

 

1月30日 第3回水網緑網都市会議

みずとみどり研究会と多摩川センターの共催により、「玉川上水緊急通水検討会」が開催された。震災時に玉川上水に自然水を流して、防火用水や生活用水として利用できるようにしようというものである。市民からだけでなく、東京消防庁や東京都水道局からも積極的な提案がされた。阪神大震災の教訓もあり、防災という視点は、市民と行政とのパートナーシップを形成するきっかけとして、最適なテーマだと思う。いわゆる「清流復活事業」として、1984年に野火止用水、86年に玉川上水に処理水が流されるようになったこととも関係が深い。都民(僕もそのひとり)の水道水源の確保を考えると難しい問題には違いないが、理想は高く掲げて、ぜひとも本当の清流を復活させたいものだ。