みなさんから頂いた「私の疑問」に対する回答集
Answer of Part 1
Part1に対する、回答集です
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1 | なんでそんなに濁るの? | よく本とかに”3色以上混色してはいけない”と書いてありますが、2色でも私の場合綺麗な透明色が出せません・・・。ex)ローシェンナ+プルシアンブルーなどでも・・・。どうしでしょうか? |
2色でも濁るのは、補色関係やそれに近い色の混色だからです。それにプルシアンブルーはそれ自体青に黒の混ざった色でしょう?ローシェンナは黄色と赤と黒、かな? <中村さんより > ホルベインより以前に使っていたペリカンが、単色ではとっても鮮やかできれいな発色をしていたのに、混色するとメチャ濁りきった色になってしまう経験をしているので、それに比べればホルベインの濁りなんてかわいいものです。透明水彩はやっぱりウィンザー&ニュートンが一番透明度が高いですし、発色に明らかな差が出ます。 <りのんさんより http://www.hm.aitai.ne.jp/~rinon> 混色するとどんどん濁っていきます。ですから私の場合は、極力かさね塗りをしています。それから透明水彩絵の具だと発色もいいようです。しかし、混色だと、パレットでイメージに合った色を確かめて塗れますが、重ね塗りはそれができないので、不安になることもあります。経験的に色々やってみてなんとなくわかってくるようですが。 <シンゲさんより> 私の場合重ね塗りをします。水彩の前にパステル「3原色」のみで色の 配合を練習しました。パレットの上で混ぜるとにごります。 よく乾いてから塗れば濁らないとおもいます。 けれどその濁りもいい味ってこともありますよね。 枚数を描くことも大切かな。 <ゆきっこさんより> 組み合わせで濁りを感じることは往々にしてあります。こんな組み合わせの時、私は重色(重ね塗り)をして退色をさけています。でも濁りが必要な場合もありますね。経験で、絵の具の組み合わせによる発色具合を考え混色・重色をその都度利用します。 <中嶋牧夫さん 美術教師> 私は一色一色を丹念に乾かしています。そして、画用紙の『白』を、ここぞというポイントで残しています(つまり塗らない)。さわやかですよ。ただ、濃い色彩だと、その塗り残した部分に違和感や不出来さを感じさせるので、淡い着色をおすすめします。 <yuyuさんより> プルシャンブルーは、厚いと黒く見える色ですし、ローシェンナは茶色ですから、黒っぽい色同士の混色という事になりますから、濁りやすいのでしょう。 又、三原色の内、二つで出来ている色に、残りの原色が混ざると、それが黒味になります。例えば、赤(赤紫+黄)に紫、青紫、緑(原色の青が含まれる色)を混ぜる。勿論、然程濁らない場合もあるでしょう。 つまり、考え方としては、色相環を、三原色で区切って、色を、黄味の赤紫〜赤〜橙〜赤味の黄(赤紫+黄)、緑がかった黄〜緑〜緑がかった青(黄+青)、青〜紫〜青味の赤紫(青+赤紫)の三つに分ける、この夫々以外を混ぜると濁る。濁る理由は幾つかあるでしょうが、大きいのはこれでしょう。 又、混色をせず、重色で、というのも勿論、ありでしょうが、混色も上手に使えたら表現の幅が広がるのでは、とも思います <柳さんより > |
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2 | あれっ!色が違う・・・! | 着色している時は納得した色が出せていても、乾くと違うイメージの色に変わってしまいます。紙とか絵の具とかの性質もあるとは思いますが、皆さんはこのへんも計算して色付けしているのでしょうか? |
試し用の紙、できるだけ同じ紙のきれはしを用意しておいて、塗ろうとする色を塗って、ドライヤーで乾燥させた色を見てから本番を塗ればいいと思います。時間がかかりすぎますが、大事な大作のキーポイントになる部分の場合などには、使えると思います。 <若松さんより http://www.big.or.jp/~wakamatu> 水彩画であれ油彩がであれ溶き油、水等が乾くと色がかさつきますね。 油はニスの含まれる溶き油で仕上げれば解決します。水彩では光沢が 欲しければ、スプレー式のコート材を吹き付けます。 <midsugarさんより> お手持ちの色のカラーチャートをお作りになると重宝します。大き目の単語帳(画用紙で出来ているもの)を利用なさってもよいのでは。短冊一枚に一色、グラデーションを作っておき、メーカーと色名を書き添えます。混色するときも、目安となって好いです。お試しあれ。 < M-ogawaさんより> |
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3 | この色、何色ですか? | アスファルト・白いビル・流れの速い川・太陽・人の肌・・・先入観が強すぎて”それらしき色”が作れません。皆さんはどんな色を使用しているのでしょうか? |
「人の肌色について・・」その色つけ方法 1 輪郭を写しとったのをアンバーで輪郭をはっきり手直ししてからホワイトとアンバーで下塗りします。白と茶を混ぜて光りの当たっ ている所と陰の部分を塗り分けます。おおまかでいいです。 2 下塗りの上に白と茶でもう一度塗ります。1の段階より立体感が出てきます。 3 人の顔になる様にもう一度塗って、仕上げに入ります。塗りが浅いと絵が薄っぺらな感じになります。目とか鼻、口を描くのです が、筆の使い方が難しいです。筆捌きというのですが、見た目にさっと描いた様に描き込みます。人の顔は白と茶で描いていま す。その加減が難しいですね。 <山中さんより http://kobe.cool.ne.jp/kazuo1/> アスファルトは灰色でしょうが、黒を薄めて塗るのでは味がなく、やりません。私は黒と白の絵の具は使わないのが普通です。アスファルトを良く見ると周囲の物や太陽の光線や空気の状態などによって色々な色味のある灰色に見えます。たとえば夕日に近いころなら、オレンジ色っぽい灰色とか。その場合、オレンジに補色の緑を混ぜて灰色を作ります。緑が多すぎると緑っぽい灰色ができますが、オレンジを多くすればオレンジ色っぽい灰色ができると思います。よく見るというのは、あなたも書いておられる先入観に引きずられないためにも必要なことです。 リアルに見ることの大切さと、その方法については私のサイトの「誰でもリアルな絵が描けるようになる」をご参考に。 <若松さんより http://www.big.or.jp/~wakamatu> 人の肌は、私はオード色を薄めて作っています。水で薄めたり、白で薄めたり。 <yuyuさんより> |
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4 | どんどん波打っちゃいます! | 「水張り」すると”紙がピーンとなる”って言いますけど・・私の場合本などに書いてある通りにやってもどんどん波打つだけですが・・・。どうしてでしょうか? |
水張りは雨の日など、湿気の多い時にすると
、乾いた時うまくいきますよ。 <MIZUKIさんより> 私の場合はビニールシートをひいて、両面にたっぷりと大き目の刷毛で 水を塗ります、パネルに水張りテープではなく、ホビーホッチキスで 五センチ間隔ぐらいで、とめていきます、ただし、アルシュ紙ぐらい 丈夫な紙じゃないと、持たないかも。 < kouji365 さんから> ご存知かもしれませんが、紙にも布と同じように「目」というものがあり、「目」によって「引っ張って伸びやすい方向」「ほとんど伸びない方向」と言うのがあります。 水張りをするとき、まず「伸びやすい目」から先にとめましょう。 紙にもよるかもしれませんが伸びやすい目、と言うのはほんとに伸びます。こっちを先に止めてしまえば、対角の目が多少上手く止められなくても何とかなります。 逆に伸びない目を先に止めてしまうと、そこで固定されたまま、伸びやすい目はどんどん伸びていってしまうので、かなり悲惨なことになます。その紙の目の事ですが、Y目、T目とかと言うそうです <夕海さんから> 水張りする場合には、あまり厚い紙は、扱いづらいので1ランク薄くするか、人によっては,お風呂場に水を張って浸けてしまう人もいるようです。いずれにしても水分をたっぷりと含ませるのがコツです。 紙を購入するときに寸法表記が 1.短手×長手の紙→T目(例788×1091mm)=縦目 2.長手×短手の紙→Y目(例1091×788mm)=横目となります。アルシュはT目の紙になります。紙の目を調べるには、折ってみて簡単に折れる方が紙の目です。また、水に浮かせてみると、紙の目の方向にカールします。 <ちよだ画材さんから http://www.gazai.co.jp/> たぶん粘着性の関係から荷造り用布ガムテープをお使いではないでしょうか?そうでしたら、布ガムテープはロールからはがしたときにかなり伸びてしまいます。そのまま張ると布テープが縮んで意味をなさなくなりますね。 同じく、荷造り用紙ガムテープは水分を含んだ紙には接着しにくいですね。また、テープの接着剤そのものが伸縮性に富んでいますので適しませんね。 <中嶋牧夫さん 美術教師> |
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5 | どこまでデフォルメするの? | 皆さんは「実際の景色に忠実に」をモットーとしているのでしょうか?それとも「水彩画として美しく」を重視しているのでしょうか?デフォルメしすぎって問題ありますか? |
私は、絵を描くことは、その場所を見つけることの喜びもあるので、できるだけ忠実(?)にかこうとしています。 描けた喜びとその場所への愛着が私の満足感なのです。ただ、色などの変化は、自分流ですが。 <シンゲさんより> デフォルメ』は、ぜんぜんОKじゃないですか?私は、水彩画らしく、感じたまま(あくまで見たままではない)描いています。だから、『遠近法』も別に厳守を心がけては居ません。まして、そのほうが味のある絵に仕上がるんじゃないですかね <yuyuさんより> |
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6 | 遠近法って厳守すべき? | 厳密に遠近法を守ると、なんだか「味」が出せません(住宅パンフレットにあるような冷たい感じの絵になってしまいます)。どんな点に注意すべきなのでしょうか? |
一般に言う、直線による遠近法とゆうのは 数学的にも正しくはないですよね。
視点からの距離を正確にすると、直線も歪みを生じ、不自然になったりして、
M.C.エッシャーの作品に、これについて追求した絵があります。脳の補正基準になる常識を利用した物に過ぎないのだと思います。
これは、もし3Dレンダリングソフトをお持ちでしたら
物体を視点に近付けて、画角を広げてみると直ぐに違和感が生じるので確認できると思います。 <Tiesさんより> |
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7 | ヤジウマさん撃退法は? | 絵に自信があれば、ヤジウマさんも気にならないでしょうが、私の場合気が散ってしょうがありません。みなさんはどうされていますか? |
ギャラリー歓迎で行ってます。 でも、国内だとあまり気軽に話し掛けてくる人いないですね...
幾つかの国では、沢山の人とコミュニケーションが取れたり
子供が群がってきて、しがみつかれたりとか
...うーん。善し悪しですかね。 描きにくい場所ではやはり、写真でしょうか。 <Tiesさんより> 観光地のど真ん中で写生したら人がいっぱい見に来て面白かったよ。撃退方なんて言わずに平気で描いて下さい。絵は作るものだと思います。実際の景色と違っていても、いい感じになればそれでいいと思います。風景なんて2時間もすれば感じががらっとかわりますからね。 <Tiesさん> |
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8 | イーゼルって使いやすいの? | 水彩用のイーセルってあまり見かけない気がしますででど、あれって使いやすいのですか?なんだかあんなに傾けると絵の具が下に垂れてしまう気がしますが・・・。 |
使っている人もいらっしゃいますが、ボードなどにマスキングテープなどで張り付けている方が多いようです。 <いろいろな方から> |
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9 | 制作時間ってどの位? | 1つの作品に費やす制作時間ってみなさんはどのくらいなのでしょうか?結構手の込んだ作品でも以外と早いような気がしますが・・。 |
私が旅行中に描く時は連れがいることが多く、15分から20分(サイズはSMまたはF2)です。一人で行き、1時間もかけると描きすぎで失敗することが多いです。でも、これは人によります。太陽は位置を変えますから、この影響を受けないようにするためには3時間くらいが限度でしょうね。 <若松さんより http://www.big.or.jp/~wakamatu> |
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10 | どの時点が完成なの? | いつも悩むのは「これで完成としていいのだろうか?」ということです。絵に自信がないので、もっともっと書き込みたくなってしまいます。「ケリ」の付け方ってありますか? |
まだ、と思いながら止めざるを得なかった絵のほうが好評でしす! <若松さんより http://www.big.or.jp/~wakamatu> 目を書き入れることでしょうね。 だいたい納得(目以外)がいったら、目を書き入れて、ケリをつけてます。そこで『いい目』や『いい瞳』が描けて、完成としています。どんな絵でも目がものをいいますからね。私なんかふくろうの絵を手がけているんで、得になんですよね。 <yuyuさんより> |
その他のアドバイスです・・
補色について | 絵の具の3原色といわれる赤と青と黄色のうちの2色を混ぜたら紫、緑、橙ができますが、これらをリング状に並べて色環をつくるとして、対角線の位置にある色同士を補色関係というと覚えています。これは厳密な言い方ではないようですが‥‥、 あと、補色で思い出すのは、補色関係にある2つの色を並べておくと目立つということです。ゴッホの絵にはさかんにこれを使ってあり、ギラギラするような迫力の一因になっていると聞いたことがあります。 <若松さんより http://www.big.or.jp/~wakamatu/> |
写真から絵を描くことについて | 立体を把握しやすいように複数の角度から写真を撮って
立体を再構築するように留意しています。 あと、露出アンダー気味に撮ると
情報を失わずに済むので、 (普段は、「お任せモード」ですが)。
ときどき、露出を変えて撮っています。 <Tiesさんより> |
人間がうまく描けません | 風景の中の遠くの人物は・・・ 細長〜いだ円を描けばいいですよ。
いなかっぺ大将?(笑)多分頭を大きく描くからだと思います。
試してみてください。簡単ですよ。(^-^) <artnunoさんより http://www.gctv.ne.jp/~art-ide/> 似顔絵は、幻灯機など使って輪郭をキャンバスに写し取るのですが、私の場合は写真をコピーで拡大してキャンパスに写し取る方法をとっています。そこまでは誰でも出来るのですが色付けが難しい様です。肖像画なども皆この方法です。 <山中さんより http://kobe.cool.ne.jp/kazuo1/> |
色をうまく抜けません | 絵の具には紙に食いつく色と、定着しない色があります前述のサップグリンは、めちゃくちゃ食いついてはがれません。だから、私は混色にこだわります。定着しない色同士を混色した色を使うようにして、いつでも好きなようにはがせるようにしています。どの色がはがしやすいかは私も良く分かりませんが、私のHPにも載せている「グラハムおじさんの風景画教室」にすこし載っていますので参考にして下さい <りのんさんより http://www.hm.aitai.ne.jp/~rinon> |
またのご意見お待ちしております
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