「ゲンジマットにる飼育結果報告と、発酵マットによるオオクワガタの
成長と私が考えた良いマットとは・・・」

ここで、ご紹介する自作マットの作り方は一個人の考えの基で作成・使
用そして結果の報告をしたものですので、この通りにして皆さんの虫に
悪影響が出ても責任は負えませんので御了承下さい!

まずは、ゲンジマット(小麦粉添加発酵マット)の作り方ですが、用意
するもの大きめの漬け物桶・フルイ・計量カップ・棒温度計・ダンボー
ル・丈夫で大きい袋(埋め込みマット等が50L入っている袋が良い)

レシピ
1.オオクワバイオマット3袋
2.生オガ粉  2L
3.小麦粉(薄力粉)595グラム 
4.キナ粉 70グラム
5.味の素 12グラム
6.水(水道水でよい) 2.5L程度

1.のマットは容量が均等で目の細かさも荒くも細かくもなく
私のお薦めです。
荒いと水分の吸いが悪く細かいと幼虫が食べたのが判りづらいので・・・
それと、バラのマットより1袋単位での割合で配合するときにマットの容量を量
る手間が省けます。

2.は奈良オオのクヌギ生オガ粉を計量カップで量っています。

3.4.5.の粉類は添加材の割合が多いので正確にに計りたいので容量でなく
重さで計量しています。
粉類は固まっているときと、フルイにかけたときでは容量にかなりの差が出ます
ので注意が必要です。

6.の水は市販の高価な物を使わなくてもそんなに差はないように思います・・・

では、
まず最初に、小麦粉と黄粉をよく混ぜフルイに掛けて固まりを無くしておく事が
大切です。
これを怠ると、ムラが出来発酵せずに粉類だけが腐ります。
そしてマット・オガ粉を入れた漬け物桶に粉類を入れてまんべんなく良く混ぜます。
次に半量の水に味の素を良く溶かして、何回かに分けて良くマットをかき混ぜなが
ら入れていきます。
残りの水も分けて、混ぜていきますが全量入れずにマットの含水量により加減をし
ます。
堅く握ってマットから水が出るようでは、多く発酵が上手くいきません。

水加減が決まったらマットをさらに良くかき混ぜ続けます。
良く空気を含ませ尚かつマットと水が馴染むようにするためです。
撹拌が終わったら段ボールに袋を入れその中に添加マットを入れて軽く押さえて
棒温度計をさしてその上に新聞紙を2.3枚重ねにしたものを敷きます。
後は、段ボールの下側になる蓋に袋を引っかけ(マットに袋が被さらない様に)
て、上になる蓋の合わせ目をクラフトテープで貼り付けます。
これで、準備が終わりました。

早くて、2日くらいで40−50度まで温度が上がってきます。
そのまま、日に1度くらいは蓋を開けて温度をチェックします。
1週間ほどすると温度が下がり始めますので、天地返しをします。	
天地返しとは、マットの上部・下部・側面・中央部では発酵にムラが出るので
それを、均等にするためと、発酵のために必要な空気を、マットをかき混ぜる
ことによって取り込むためにします。
この時、マットに菌糸のような物が生えて、固まった状態ならベストな発酵で
発酵熱も50度を超えていると思います。
ただ、ベストな状態でなくとも心配しなくて大丈夫です。
変な腐敗臭がしていなければ、発酵は確実にすすんでいます。
★ワンポイント
「天地返しをする時、段ボールからマットの入った袋を取り出すとかき混ぜやす
いですよ!」

天地返しが終わったら、又、最初と同じようにして蓋をします。
その後、又発酵が始まり温度が上がり始めます。
そして次は、1週間後位に又温度が下がってきたら天地返しをします。

1週間もしない内に、温度が下がるようでしたらその時に天地返しをして下さい!
だんだんと、温度が下がる間隔が短くなってくると、天地返しも3.4日に1回は
しなくては成らなくなります。

1ヶ月もするとまっの色も焦げ茶色になり、温度の上がりも弱くなります。
それからも、微発酵は続きますので、1週間に1回程度は天地返しをして下さい。

大体2ヶ月経つと温度も気温に近くなり、ゲンジマットの出来上がりです。
出来上がりの、目安は室温程度の温度に成り、焦げ茶色になり口では言えません
が、悪い臭いはしません。
実名を出しますが奈良オオクワセンターの小麦発酵マットは、臭いですがあの様
な臭いではないです。(注、私も、小麦発酵マットを使っていますが良い物です。)
ただ、ゲンジマットも出来上がり後袋を輪ゴムなどで止めて酸欠にすると奈良オオ
と同じ臭いになります。

出来上がり後も、このマットは添加が多いので微発酵は続きます。
でも25−6度くらいの温度なら使っても大丈夫ですが、幼虫飼育容器に詰めて直
ぐに使わず1.2日寝かしてから使います。

なかなか、毎回、同じ温度まで上昇して、同じ期間でできあがることが無く心配で
すが、それよりも、大型を出すのにこのマットの使い方によって大型にも普通にサ
イズにもなるような気がしますので、そこの所をこれから説明したいと思います。

私が、この1年小麦発酵マットを作り思ったことは、まず第一に同じ発酵はその時
期の室温、わずかな水加減等によりまずありませんでした。
例えば夏に室温が30度を超えたときは50度まで上がり24度くらいの時は、4
7度くらいで、冬場は、段ボールを温室に入るサイズにして下段のプレートヒータ
ーに近いところで下段温度24度にして47度くらいでした。
ただ、温室での発酵はマットが乾燥しやすいので天地返しの時、たまに少しばかり
の加水をしました。

第二に、マットの発酵がいまいちと思っていても常に新鮮な、出来立てのマットを
幼虫に与えてやることにより、既製品のマットより効果は有るように思います。
既製品のマットは、実験段階では(推測ですが)常に出来上がりの新鮮な物を幼虫
に与えることが出来ると思います。
そうすれば、「マット飼育で何ミリが出る」マットです。
と言うセールス文句も、同感できます。

しかし、一般消費者はマットを買いだめして(送料などの節約のため)しまうと、
その効能を発揮できなくなった鮮度の落ちたマットを使わざるを得なくなると思
います。

マットを自分の飼育ペースに合わして作る事が大事だと思います。

第三に、これは私が知人に聞いたことですが、飼育するときのマットの水加減が
大切です。
私が、飼育法で書いている水加減よりも少なくして、結構乾燥気味のマットを使
うことをお勧めします。
水分量の多いマットで飼育するとそれなりに幼虫の体重は増えますが、結果水太
りになり、前蛹期から羽化までにかなり縮んでしまうようです。

ですから、出来上がったマットは、加水せずそれよりもまだ水分を飛ばした物の
方が、本来の幼虫の体重としてサイズに比例すると思います。

第四に、マットの交換時期です。
私は、飼育温度は何もせず夏場27−30度、冬場5−7度くらいで一番室温が
下がる2月をさければ年中マットが終わる(劣化又は幼虫が食べ尽くしてマット
の木目が細かくなった時)と交換しています。
発酵マットが微発酵を続けると言いましたが、微発酵したマットは温室に入れた
時と同じ効果があるのでは・・・なんて勝手なことも思っています。
ただ、発酵により酸素濃度が低くなり他のガスが大量に発生するようでは幼虫が
死んでしまいます。

水分控えめのマットは劣化も遅く4ヶ月くらいは持ちますが幼虫が食してマット
の目が細かくなったのも換え時です。

結果、飼育環境温度や種親の素質にも依りますが、そこそこの発酵マットでも、
自作ならマット交換時期に合わせて作り交換時期を間違わず、水分控えめで、
70オーバーは狙えると言うことです。

羽化個体の成虫記録
3頭の羽化不全が出ましたが完品羽化個体のサイズは予想を上回る結果となり、
♂は、最高73.5oと昨年の菌飼育の最大値を超え♀に至っては、ほとんど
が45oオーバーとなりました。
ここに、マット交換時期とその時の幼虫の体重を表にしてみました。
マット交換時期と体重増加の成長記録表
管理番号割り出し日1本目2本目 体重3本目体重4本目体重 羽化日サイズ
Aa−f87/8 7/259/1515g11/421g 13/3/1222g6/2271.8
Aa−f97/317/319/810g11/421g 13/3/1220g6/2369
Aa−f117/317/319/811g11/420g 13/3/1221g6/2170
Aa−f278/189/1510/2417g13/2/221g 3/1222g6/2769
Aa−f318/288/2811/122g13/3/1221g 6/2573.5
B−Aa26/157/28 5g11/118.5g12/2118g 13/3/1419g6/2872
B−Aa227/279/15 4g10/2415g13/3/1615g 6/2364
B−Aa247/279/15 5g10/2415g13/3/1617g 6/2567
 
C−c2311/9/2510/1212/3/41g5/306g 7/2216g
C−c23  10/821g13/3/1520g 2年一化で6本7/370
C−c30 11/10/311/712/3/6 5/305g 7/2214g
C−c30   13/3/2317g 2年一化で計5本 7/767
B−b611/9/2510/2812/3/113g5/816g 7/818g
B−b6  8/2319g11/2021g 2年一化で計6本 7/270
 
 
Aa−f107/317/319/88g12/311g 13/3/1410g6/1846
Aa−f187/319/15 5g10/2410g13/2/29g 6/2245
Aa−f328/288/2811/2810g13/3/1410g 6/1746
B−Aa36/157/22 3g9/179g11/139g 13/3/149g6/2544
B−Aa56/15卵7/28 4g13/2/29g 6/1746
B−Aa66/177/22 4g9/1710g11/139g/td> 13/3/148g6/2342
B−Aa86/217/28 4g11/49g13/3/149g 6/2445
他、3頭羽化不全でした。