| 「お疲れー!」 「お疲れッス!」 水の中で縦横無尽に舞い、格闘した連中の顔は皆疲れ切ってる。 この時期はブリッツもシーズンオフ。だが、自主トレと銘打ってそれぞれスフィアプールに集まってくる。 今日も主力メンバーの半数以上が集まって、紅白戦を実践さながらの激しさで行った。 ティーダも参戦して体力の限り、鍛錬と言う名の遊びを存分に楽しんだ。 正 夢 シーズン中ではない今日のような時はティーダもみんなと同じロッカールームで着替える。 「あたた・・・。結構あちこち痣になっちゃったなぁ。」 いつも試合ではタックルをかわしたり、受けたりする為の痣は限りなくできる。特にボールをもって敵陣に切り込むティーダは標的になりやすい。 「お、これ、相当に痛そうだな。」 仲間が肩口に触れた。タックルを受ける時にガードにした右肩が青黒くなっていた。 「やっぱり?馬鹿力のタックルを受けたもんなぁ・・・。それでも手加減してるんだからムカツクー・・・。」 「ははっ、ジェクトさんのタックルはどんな奴でも受けれないって。そこはシップ貼っていおいたほうがいいよ?腫れるかもな。」 珍しくスフィアプールの練習に参加して紅白試合を行うことになり、ジェクトとはチームが別だった。ティーダはボールを手にジェクトとゴール前でと一対一で対峙した。 これからとるべき行動は、ジェクトの隙を狙って脇を泳ぎ抜けシュートを放つか、自分の後ろを追ってくる仲間にパスを通すか。二つに一つ。 前者を行うには余りにも隙など微塵もなく、パスを通すしかない。チームを勝利させる為にはそれが一番良い方法だろう。 しかし。 一度でいい。全力でシュートを放ち、ジェクトと対峙してみたい。自分の力を試したい。チャンスはそう無いのだから。 その迷いは時間にして一体どれほどだったろうか。コンマ数秒にも満たない逡巡であった筈だ。 寸分の迷い無く仕掛けられたジェクトの強烈なタックル。 避けきれないと判断し、咄嗟にボールを抱え込んで肩で受けたものの・・・。 結局、ボールは奪われ、肩に大きく痣を作ってしまった。 しかも。 あの馬鹿は俺と判って手加減したんだ。 ムカツク以外に言葉も出てこない。 「んじゃ、お疲れー!明日は休むから。明後日また来るッス。」 ティーダは心に残る苛立ちを微塵も表に出さずに。チームメイトに笑って手を振った。 ショルダーバックを左肩に担いで、廊下を歩く。 もうすぐ選手用の出口が見えるところまできた時に、ジェクトが壁に寄りかかって立っていた。 「・・・お疲れッス。」 ティーダは取りあえず挨拶をする。 「おう。オメェ今日の予定はどうなってんだ?」 ジェクトは煙草に火をつけながら聞く。 「・・・煙草なら外で吸えよな。今日の予定?・・・別にないけど。」 ティーダの制止を聞かなかったかのように、一息紫煙を吐き出した。 ![]() 「今日は、監督会議がすめば俺も特に用事もねぇから8時には家に帰れる。どっか飯食いにでも行こうや。」 「これから会議なの?」 聞けばジェクトが渋い顔をする。 「たまに顔を出せば、これだからよぉ。」 「たまにしか出てこないから、出てきた時に捕まえとかなきゃって思われるんだよ。」 「るせぇ。・・んで?どうすんだ?」 再び紫煙を吐きつつ、ティーダを見遣る。 「ああ、いいよ。もちろん奢りなんだろ?」 ティーダもプロ選手である上に、エースなのだ。かなりの高給取りである。 だが、ジェクトはティーダが金を出すことを嫌がった。どこに行っても、何を買っても、何を食べてもティーダは財布を開けた事がない。 ティーダも分っているから、ジェクトに任せている。 「当然。ガキに奢ってもらおうなんざ、これっぽっちも思ってねぇよ。」 「はいはい。ゴチになります。んじゃ俺、家で待ってるから。」 ひらりと手を振って、ジェクトに背を向けた。 二人の自宅からはエイブスの練習用スフィアプールはそう遠くない。ここに来るまでの足はジェクトがいれば連れてきてもらうが、普段はバスで通うことが多かった。 そこで練習場に通うために自転車を買った。風が冷たいけれど爽快でお気に入りだ。 ヘッドフォンをつけ、耳馴染みの良いの音楽を鳴らしながら、わざと遠回りをして家を目指す。 意識して大きく呼吸をしながら、軽快に刻まれるリズムに合わせてペダルを漕ぐ。急勾配の坂をわざわざ選んで登るのは、プールの中でもその肺に少しでも多くの酸素を取り込めるようにするために。 家に帰り着いた時には、薄手の半袖Tシャツ一枚という出で立ちになっていた。体がしっかりと温まって寒風さえも心地良い。 「思ったよりも、肩・・・痛いな。」 自転車を所定の位置に止め、軽く伸びをしてみる。意外に感じる違和感に荷物やジャケットを左手に持ち、右腕を大きく廻した。 思わず顔を顰めてしまう強い痛みがある。 「本当に・・・腹立つッスねー・・・。」 手加減されてるのに、何で怪我をするんだよ! ぶつぶつ言いながら荷物をリビングに投げ込んで。救急ボックスを手にしてソファに腰を下ろした。 Tシャツの袖を捲り、改めて打ち身を見て嫌になる。盛大に青黒くなったそれは局部的に大きな力が掛かった証。 言葉を失うほど腹が立つ反面。 プロとして実際にプレイする立場から見ても、純粋にブリッツのファンという立場から見ても。手の届かないような憧れであるのもまた事実で。 シップの粘着テープを剥がしながら溜め息が出る。 「いつまでたっても遠いっつの。・・・ったく。」 そっとシップを肩に貼り付けて触ってみればちょっと腫れていて。改めて出るものも溜め息でしかなかった。 防水テープでしっかりとシップを保護してバスルームに向かう。 熱いシャワーで汗を軽く流して五分丈のズボンに穿き替える。 部屋の空調を少し高めに設定して、薄着で過ごすのが好きだ。 インスタントのホットコーヒーをテーブルにセットしてソファに寝そべる。そうしながテレビのスイッチを入れた。これもなかなかのお気に入り。 どんな番組が見たいわけではないのだけれど、人の声が心地良い。 ぼんやりと見ていると、柔らかな眠りが近付いて来る。それを受け入れながら目をやった時計はまだ午後4時前。 ジェクトが帰ってくるまでは大分時間がある。 ああ、ちょっと眠っても全然大丈夫だな・・・。 シップの貼られた右肩を庇うように少しだけ身を丸めて。静かな休息を楽しむ事にした。 意識のどこか遠いところでニュースのアナウンサーの声が聞こえる。夢うつつの状態でうとうとしているこの状態がとても気持ちいい。 ありえないシチュエーションの夢なんか見るのもこんなときだ。 ・・・ジェクトが笑ってる。あ、やっぱ夢か。普段から良く笑うけど、こういう無心な笑顔ってなかなか見せてくれないし。 こうして髪を撫でてくれる手は結構好きだな。そう、触れるだけのキスも好きなんだ。・・・って折角滅多に無いコトに感動にしてるのに。あちこち触るなよ馬鹿! あーもう!素直に抱き締めるだけとかできない訳?それくらい求めても良いだろ?夢の中なんだし、減るもんじゃないしさぁ。 なんだよ・・・俺の望みって自分で夢に見れないくらい、そんなに叶えにくいの? ちょっと待ってよバカっ!そこは誰だって気持ちいいもんだろ?うれしそうに聞くなっ!!エロ親父!夢の中でも尊大なんだからアンタはっ!! 「ふ・・・ンう・・・。」 溜め息の混ざったような吐息。それは自分が吐き出したものだけれど、奇妙にリアルで意識が夢の中から引き起こされる。 ぼんやりとした目に映るのはジェクト。あれ、俺は起きたんだっけ?それともまだ夢の中? 「ンだよ。もう起きちまったのか。」 心底残念がるその顔は先程夢の中で見た笑みとは余りもかけ離れた・・・にやけた顔。 「・・・え?・・・あ、れ?オヤジ・・・本物?」 「ほぉ、俺の夢を見てたんか?嬉しいねぇ。」 もう帰ってきたんだろうか。今、何時なんだろう。 「まだ寝ててもいいぜ。」 自分が寝転がっているソファの前に膝立ちになっているジェクトは非常に楽しそうだ。 「でも・・・ご飯・・・ンッ・・・ちょっ・・・アンタ何やってっ!」 その手はあらぬ所を這い回っているではないか! 「おう、俺が帰ってきたらあんまり気持ち良さそうに寝てるからよ・・・。」 同じ話を繰り返す総オーナーに嫌気が差して、監督らしいことをたくさん並べ立て早々に逃げ出す算段をして。 見事、予想通り会議は終了。予定よりも早く帰られるようになり、愛車を飛ばして一路家を目指した。 玄関を開けても静かな室内。そこは人の気配が薄い。 隙間の開いたリビングのドアから覗いてみれば。 一人で勝手に喋り続けるテレビを見るものはいない。 部屋の主は暖かい部屋の中、軽く身を丸めて寝息を立てていた。 「・・・寝てんのか。」 目の前に座ってみても全く起きる気配は無い。 無防備に眠る姿に湧き上がる悪戯心を抑えるのは難しい。 僅かに開かれた唇は、指でなぞると指先に口付けるかのように動いた。 ぐらりと理性が揺れる。 頬を撫でれば、その手にすり寄ってくる。妙に幼い仕草に、つい次を求めてしまう。 めくれたTシャツの隙間に空いた手を差し入れて、脇腹から胸までゆっくりと撫でた。 ひくり、と筋肉に力が入って、小さな声が漏れる。 「・・・ん。」 ますます身を丸める姿に苦笑しながら、つい調子に乗って股間に手を伸ばした。 「ふっ・・・ん・・・」 眉根が寄せられて、溜め息交じりの甘い声がこぼれる。 「どうした?気持ちいいか?」 やんわりと撫でてやれば身を捩って逃げようとする。 ティーダの目が薄っすらと開けられ・・・。 「まあ。そういう訳だ。」 「何・・・がそういうっ・・・訳なんだよ!あッ・・・やだっ!・・・ご飯はっ?」 説明をしているときにも手は一向に休む気配は無く。 「後で行こうぜ。後で。」 「後ぉ?俺がどれだけ腹減ってるのを我慢したと・・・。」 「やかましい。」 ぴしゃりと言い切って、文句を並べ立てる口を自らの唇で塞いだ。 どんなに逃げてもジェクトの舌は追いかけてくる。あきらめたのかと思えば、ぞろりと上あごを舐められて。 くすぐったいような生々しさは下半身にダイレクトにクる。 少しでも力を抜こうものなら遠慮なく絡められて吸い上げられて。舌先を軽くジェクトの歯で噛まれる。 「んー!ん・・・ふッ・・・う」 ジェクトはずっと布越しにゆっくりとした愛撫を続けていたティーダ自身に直接手で触れた。 「んんっ!やだっ・・・てば!あっ・・・ふっ・・・」 懸命に頭を振って、唇を開放させ。ズボンに突っ込まれた手を引き抜こうと爪を立てる。 何だか昼間の練習の事といい、さっき見た夢の事といい。無性に腹が立っていいように遊ばれるのが許せなくて。陥落しかかった体を引き戻し、頭を覚まそうとする。 「おー、今日は強情だな。いいぜ?俺は止める気なんざねぇからな。」 この俺から逃げれるもんなら逃げてみろよ。 耳元で低くジェクトが囁いた。 ぞくり、とする背中。それを隠して押さえ込まれた体を起こそうとした。 しかし、如何せん体勢が悪い。自分はソファに寝たままでジェクトは既に半分以上乗りかかっている。 それに・・・どう引っ張ってもジェクトの手はティーダの中心を握ったまま動きもしない。 それを嘲るかのようにジェクトの手がゆっくりと上下に動き始めた。 どこをどうすればティーダが悦ぶかをジェクトは知り尽くしている。空いた手で肩口を軽く抑えているだけなのにティーダは身動きが取れなくなる。 「う・・・っく・・・ハッ・・・ハァっ・・・くそッ・・・」 自然に膝が立てられて、ソファに踵を擦りつけるように力を入れる。 「頑張らねぇと、もうイッちまうんじゃねぇか?・・・嫌なんだろ?」 「るさ・・・っい・・・ンう、あ・・・ふっ」 ジェクトが笑い。身を倒してめくれて露になったティーダの脇腹に音を立てて口付けをした。 べろりと舐めあげながら、吸い上げる。同時に髭や髪が刺激して、ついにティーダが声を上げた。 「ンああっ!・・・そこっ・・・ずるい・・・って・・・ばっ・・・や、あっ・・・あ、ああぅ」 「くくっ・・・ンとに変なトコが感じるよなお前。」 身を捩りながら何とか逃げようとする。気持ち良いと言うより、感じ過ぎていっそ苦しい。 「へ・・・んって言うなっ!ンう・・・く・・・」 ジェクトがティーダの顔を覗きこみながら言った。 「俺は絶対に止める気はねぇしよ。下手に疲れないうちにさっさと済ませて、メシ食いに行った方が良くねぇか?」 陥落寸前のティーダにとっては途方も無く甘い誘いにも聞こえるが・・・それでは負けを認めることになる。 負けたくは無い・・・けど、空腹なのもまた事実。これ以上体力を削って晩御飯にありつけないのは・・・辛い。 このままに放り出されるのも、情けないかな、正直更に辛い。 「ホントに・・・頼む、から・・・手加減して、よね。」 結局ティーダは折れることを選んだ。 「努力シマス。」 ばさり。 音を立ててジェクトが服を脱ぎ捨てた。 ティーダの手を引いてその身を起こさせて、ジェクトがソファに腰を下ろし。背中を向けさせて足の間に座らせた。 「こっち・・・向き?」 ティーダからはジェクトの表情は見えないが、いきり立ったモノが当たっている。 ティシャツを脱がせて、ズボンも下着と一緒に引き抜く。 「ま、慣らしてからな。」 ジェクトの両手が後ろから伸びて。片手はティーダの口に、片手はティーダ自身に伸ばされた。 「ふっ!くぅ・・・ん・・・ふう」 2本の指がティーダの咥内を動き回る。ティーダも懸命に舌を絡める。 ジェクトの裸の胸に背中を預けて目を閉じた。そのまま目を開けているとジェクトの手の動きが目に入って、どうしようもなくなってしまう。 耳に派手に水音を響かせて指が引き抜かれた。 「力、抜いてろよ。」 変わりに響くジェクトの声。 べっとりとティーダの唾液に濡れたジェクトの指が秘孔に触れ。力が入る前に奥へと侵入を果たした。 繰り返される行為に慣れた体は痛みを余り伝えない。だが、進入した異物感は息を詰まらせる。 「はぁ・・・ッう・・・んぅ・・・」 ジェクトの指は入り口を丁寧に解す。そうしながらもゆるゆると前を擦りたて。もどかしい快感はティーダを貪欲にする。 「ん・・・ね、ジェ・・・クト・・・。ハッ、ア・・・も、いいから・・・さ。」 首だけで振り向いて、肩越しにジェクトに声を掛けた。 「ああ、いいぜ。その代わり・・・・・・自分で入れてみろよ。」 「ンなっ・・・!・・・ちょ、とマジ・・・で?それも・・・このまま?」 「早くして、さっぱりして・・・。メシ食いに行くんだろ?」 囁かれる幾重にも魅惑的な言葉。しかし逡巡は否めない。 ジェクトは後ろに手を付いて、ティーダから身を離した。後は好きにしろ、と言わんばかりだ。 「・・・ねぇ、せめてそっち向いたら駄目なわけ?」 「駄目だ。」 取り付く島も無いとはこのこと。 ティーダきつく目を閉じてジェクトの雄に手を掛けた。膝立ちになってみても中々に難しい。 「無理・・・だ、って・・・。こっちからしたこと無い・・・し。」 消え入りそうな声。 「仕方ねぇな。」 ジェクトの手がティーダの腰を引き、的確に先端を当てた。 「ここだ。分かるか?」 ティーダの腰がヒクリと揺れた。 「・・・バカッ・・・エロオヤジ・・・うっあ・・・っく・・・」 元よりあまり力の入らない足は勝手に萎えて、当てられているだけのジェクトがじわりと進入してくる。 白い背中が反り、喉が晒され。再びジェクトにしな垂れかかった。 「アッ・・・ああ、う・・・ジェク・・・ト・・・アア・・・くうぅッ!」 「全部・・・入った、な。」 ジェクトが熱い溜め息をつく。 ティーダは詰まった息を吐き出すのに苦労している。それが分かっていてジェクトは動き始めた。 「ん、アっ・・・少し、ぐらいっ・・・待って・・・くれても・・・・・・え?う、あ?・・・待って・・・ッアアアッ!」 緩慢な動きであるのにティーダの反応が強い。体が本気で逃げようとする。 「やっ・・・だっ!・・・んうっ・・・う、アアッ」 「へー・・・こっちから入れっと・・・直接当たるんか。いつもの方があたり、そうなのによ。」 一度強く突き上げてやるだけで悲鳴に近い喘ぎが上がった。 「ひ・・・うっ・・・あ、あ・・・ハッ・・・くぅあっ」 同時に強く締め上げられ、ジェクトの喉が鳴る。 ジェクトが体を起こして、ティーダの背中を胸に抱き寄せ。 立ち上がり、透明な涙を零し続けるティーダ自身に手をやり、再びやんわりと上下させる。 ![]() うなじに唇を寄せ、噛み付くような口付けをして。じっくりと味わうように舐める。 きつく閉じられた瞳が僅かに開いて、苦しいほどの快楽に涙が零れた。 ジェクトが動くたびに眩暈がする。苛烈な刺激は耐え難く、ジェクトの腕や太腿に強く爪を立てる。 「いっ・・・つ。そんなに感じてるともたねぇぞ?」 ジェクトの軽口に答える暇も余裕も既にティーダにはない。 「も、無・・・理っ・・・ンア、は、あッ・・・お願っ・・・イかせ、て・・・」 珍しくもティーダのほうから開放を強請った。何時もは開放を引き換えに言わせないと自分からは口にしないのに。 「ちょっと早くねぇか?」 「ジェ・・・クトぉ・・・うあ、ア・・・」 名前を呼ばれて、苦笑が洩れた。 切れ切れの吐息で懸命に呼吸しようにも追い詰められるばかりのようで。 「まぁ、飯にも行かなきゃいけねェしな。」 ジェクトが強く突き上げた。同時に前を弄り一気にティーダを追い込む。 「やっ・・・だっ・・・あ、あっく・・・苦し・・・」 程なくティーダが白濁を吐き出し、ティーダの太腿やジェクトの手を汚し。力なくジェクトに凭れ掛った。 「すげぇ感じ方だな。もしかしなくてもコッチだけでイケるんじゃねぇか?」 まだ繋がったままのジェクトがニヤリ、と笑んだ。 「あ?絶対無理っ・・・だってば・・・って聞けって・・・うアアッ」 引っ掻き傷だらけの両腕でティーダの腰を掴み、容赦なく激しく揺さぶった。 極めたばかりの体は更に敏感で。しかし当たり前のようにジェクトはティーダの屹立には触れない。 「んアッ、アアッ・・・やああっ・・・駄目ぇッ・・・」 力の入らないティーダはいいようにされるばかりで。それでも再びティーダの快楽を伝える器官は立ち上がっている。 「そんなに、奥まで誘うんじゃねぇよ。っく・・・、引き千切られそうだぜ。」 「うあ、アアッ・・・んう・・・も・・・ホントに、ゆ、るし・・・てっ・・・」 閉じられない口の端からは銀の筋が伝う。 耐え切れなくなってティーダが自分の中心に手を伸ばした。 「・・・へっ、我慢が足りねぇんじゃねぇか?ティーダ。」 もう何を言われても耳には届かない。過ぎる快感をどうにかしたいばかりだ。 ジェクトがティーダの耳に口を寄せて囁いた。 「オメェの中・・・あんまり熱くてよ、俺ももう限界だぜ。二人で・・・イこうぜ。」 悪戯に耳朶を甘噛みし、自身を弄り続けるティーダの手に手を重ねる。 「ジェク・・・トっ・・・はッ・・・くぅ、気持ち、いいッ・・・よぉ」 背中は反ったまま、頭は天を仰ぎ。流されるがままに絶頂を目指す。 共に煽られ、ジェクトも無心に動き続ける。 「ティーダ・・・。」 「アアアッ!・・・ジェ、クトっ!」 ジェクトの迸りを体の奥で感じて、ティーダも熱を放った。落ち込むように意識を手放す。 「ん・・・。あ、れ?」 ソファの上に眠り込んでいたらしい。意識がはっきりしてくると空腹に目が廻りそうだ。 そして更に気が付く。体の余りの重さに瞬間驚き 「こんな時間ーー!ジェクトーー!!どうなってるんだよっ!!」 「・・・スマン。ついな・・・その・・・。」 「飯ッ!晩御飯は?」 「今からでよければ、知り合いの店にでも行くか?予定のディナーみてぇにはいかねぇけどよ。」 ティーダの様子を伺いつつ、ばつの悪そうに言う。 「今度、ぜぇぇぇったいに連れてけよ?!・・・はい。」 ジェクトに向かってティーダが両手を差し伸べた。 「ンだよ。」 「車まで連れてけ。もう俺歩きたくないッス。」 「・・・あー、はいはい。悪かったッつてんだろうが。」 後日談。 翌々日、何時もならサボるはずの練習にジェクトが出てきた。 練習前のロッカールームで、ジェクトの二の腕を見て仲間が声を掛けた。 「ジェクト監督、どうしたんですか?その両腕、凄い引っ掻き傷・・・あ、足もですか?」 着替えていたティーダがピクリと反応した。 ジェクトがニヤリ、と笑う。 「おう、蒼い目の気の強い猫がいてよぉ。可愛いんで抱いて寝るとやられちまうんだ。」 さらりとジェクトが言った。ティーダは心臓が止まる思いがする。 「へぇ。ジェクトさんが猫を抱いて寝てるなんてちょっと意外ですよ。」 背中を向けて、無言で着替えるティーダの表情が見たくて仕方がない。 きっとうろたえて、赤くなっているに違いない。 「オッサンになって冷え性にでもなったんじゃないッスか?」 ぎっと睨みつけてティーダが大股にロッカールームを後にした。 面白がってジェクトがすぐ後を追う。 ティーダを追い越す勢いで歩き、真横に並び立ち。 立ち去り際にティーダにしか聞こえないように囁いた。 「オッサンとは言ってくれるじゃねぇか。・・・今晩覚えとけよ?ねこちゃん。」 耳まで一気に赤くなるティーダを見て、ジェクトが豪快に笑った。 END |
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「CRYSTAL WIND」の安藤蒼師様から頂いた最高に素敵な贈り物。
きゃあ!もうジェクトがティーダがたまらなく素敵すぎ!ティーダがめちゃくちゃ色っぽいです。
親父がエロ親父しています。いいぞー!そこだー!いってしまえー!(…何を言っているんだ、自分)
と、ここで気を落ち着かせて。
そもそもの始まりはチャットでの私の厚かましいお強請りから発生したコラボレーション。
「イラスト描くから、それにお話を」とお強請りしたそんな私の図々しいお願いに、
蒼師さんが快く引き受けて下さったものなのです。
それで出来上がったのがこの小説。
読んだ瞬間、身もだえするくらいに色っぽくてやられてしまいました。
ああ〜お強請りしてよかった。サイトやっててよかったと心の底から思ってしまいました。
うん。自分の欲望に忠実に従って良かったわ。
蒼師さ〜ん、ありがとう〜。