獲物

極上の獲物だった。 男は密かにほくそ笑む。 街をたむろするチンピラ達が「久々の上物ですぜ」と話を持ちかけられたとき、話半分で聞いていた。 彼らの言う上物が酷く程度の低い品物だったと言うことはままあることだったから。 だから今回も期待しないで赴いたのだ。 下町の廃墟同然のビルの地下。 その少年はTシャツにパンツというこの街では在り来たりな格好で転がっていた。 後ろ手に縛られ、所々に抵抗の痕も体には残っていた。 何の興味も期待もしないで顔を覗き込んだ。 そして思わず目を見張った。 薄暗い照明の中でも煌めくプラチナブロンド。端正な顔立ち。 仰け反った喉とくっきりとした鎖骨。Tシャツから現れた肌の滑らかさはどうだろう。しなやかな体つきとほっそりとした腰。 なるほどこれは極上の品物だといわざるを得なかった。 いったいどこでこんな上物を見つけてきたのか。 こんなスラムには似つかわしくない、美しい獲物。 これはうちの店でも最高級品の商品になり得るだろうと、直ぐさまに考えたほど。 チンピラ達が男にふっかけた値段は決して安くはなかった。 どうせ街で見かけて、無理矢理に浚い拉致してきたに違いないだろう。 そう…分かっていても、自分には関係無いこと。 彼らにしてはふっかけた値段だろうとは察するが、男にとってはほんのはした金のような金額だった。 だから言われるままに支払ってやった。 いつもなら値切って安く買いたたくのが常だったが、今回ばかりは何も言わずに彼らの言うままの値段に応じてやったのだ。 チンピラ達も自分の態度に驚いたが、ここで揉めるよりは大金を手にした方が得策だとばかりに手にした金を懐に押し込んで去っていったのだ。 それから…表に待たせてある手下共に少年を運ばせて、ここに連れてきたのだった。 自分の経営する店。あからさまに言えば、売春宿に。 目が覚めた少年が目の前にいた自分に驚いていた。 目覚めた瞳がまた、美しい顔立ちにさらに映えるブルーアイだと言うことも、男の好みにあっていた。 澄んだ青い瞳。きつく切れ上がり、目の前にいる自分に怯むことなく睨み付けているのさえ好ましかった。 「あんた…何もんだ?俺をこんなところに連れてきて、どうするつもりなんだよ?」 問いつめる声音すら心地良い。 薄く笑って答えてやる。 「どうする…そうだね。どうしようか」 曖昧に答えてやると、少年がさらに男を睨み付けてくる。 まるで野生の獣のような眼差しがぞくぞくする高揚感を与えてくれる。 なんて綺麗な獲物なんだろうと思わざるを得ない。 こんな上物は自分が自ら仕込むのも悪くない。 滑らかな肌を舐め回し、快感に染まる様を見てみたい。 この綺麗な瞳が涙をためて、潤むも良いだろう。肌触りのよさそうな金髪が白いシーツの上で乱れるのは、どんな最高の絵画にすら匹敵するだろう。 美しい獲物。 この気高い瞳を持つ少年が男を自ら求めるのは、どれほどに淫らでそそられることだろう。 ごくりと喉が鳴る。 久々に高揚感が増してくる。 どうやってこの少年を調教していけばいいのか、考えるだけで期待出来るくらいだから。 他の誰にも任せられない。 自分がしてみたいと思ったから。 全身を舐め回し、快感をまずこの体に覚え込ませてやろう。 それから男の味を教えてやればいい。 引き締まった尻を自分の物で貫く快感を想像するだけで、心が浮き立ってきそうだった。 散々に犯し抜いて、自分から男を求めるまでにしてやりたい。 それよりも…このきつい眼差しのままに、淫らな体にしてしまおうか? それも悪くない。 考えるだけで楽しくなってきそうだった。 少年が脅える様子もなく、自分を見つめているのが分かる。 その真っ直ぐな瞳に見つめられるのさえも、心が高ぶる。 ふっと、笑みがこぼれた。 さて、まずはこの体を味わってみることにしてみようかと考えたからだ。 すっと近寄り、細い顎に手を掛けて上向かせる。 「君の名前は?」 「…言う必要なんかない」 あくまで強気なその気性。それも気に入ってしまう。 だけど、名無しではこちらも困るのだ。 「ではこっちが勝手に呼ばせて貰おうかな。ブルーアイとか、ブロンドの君とか、ベイビーとかね」 半分本気、半分冗談で。 そう呼ばれるのが少年の気に障ったのか、渋々ながら答えてきた。 「…ティーダ」 「良い名前だ。…ティーダね」 ではこれから始めようか。 そっと彼の体に手を伸ばす。 ティーダがびくりと身を竦ませた。 「なに…する気なんだよ」 その脅えた様子に、さらにそそられた。 「もちろん君を隅々まで知りたいだけだよ」 そして味わうだけ。 存分に犯してあげるよ。 その言葉は男の口の中で消えたのだった。 …一応終わり。 |
ほんの思いつきで書いた小説です。
所要時間も異常に短く書けました、絵も文章も。
ここで言うのがはばかれるくらいの時間だから、言えませんったら言えません。
相変わらずに、相手不明の文章です。
この後のティーダの運命やいかに!っていうところで終わってるのが、
読む人にとっては消化不良かしら?←今更ながらに気づいたんですがね。
でも取りあえずはHとかはないので、これは表です。
上半身脱いではいますが、それくらいではうちでは表です。
この後を書いたなら、速攻裏行きなのは間違いないですがね〜。
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