”ストリップショー..酷い”
真菜は、小谷の言葉に戸惑う。 小谷に脱がされた服は、手早く着込んでいる。この状況を一美は知らない。
二人が見守る中で、一美は何をするのだろう。
真菜は酷いと思いながらも期待をしてしまった。
一美は目隠しをされているものの、ブラウスのボタンに手を掛ける。
半分ほど外したところで、やはり躊躇が生まれる。
ただ、その状態でも一美の胸元は露わになっていた。
”綺麗...”
真菜は思わず見とれてしまった。躊躇している姿も同性にも関わらず淫靡だと思った。
「何恥ずかしがってんだよ。」
小谷は煽る。 躊躇も許さなかった。
「..だ、だって...」
一美は小谷の指示に戸惑いを見せた。回りも見えない中で、当然の意見であったが、小谷には通じない。
「Sには屈辱か?」
小谷は煽る事をやめなかった。
「俺についてくるんだろ? 今日は同性にしっかり見られてみろよ。見せたくない姿をさ。」
「...い、嫌。」
一美は同性という言葉に反応する。どのように見られているのかもわからないまま、自分を晒すのは屈辱だった。
”...止めたくない。”
真菜は、小谷の煽りが女性に対して酷い扱いである事は理解したが、止めれなかった。
どこか、見てみたいという感情と、体の反応があった。
どこから取り出したのか、小谷は一本の長い棒を手に持つと、その先を一美の顎の下に当てる。
「あっ...」
一美が反応した。
「真菜、これが何だかわかる?」 小谷は真菜に聞く。
”...鞭”
真菜はそう思った。そう思ったが口にはできなかった。
「...わかんない」 そう答えるしかかなった。
小谷は、鞭の先を一美の頬にあて、ピタピタと払う。
「..あはぁ」
一美も何が起こったのか理解した様だった。
「真菜、これは鞭だよ。僕の言う事を聞かないと、こうなるんだ」
小谷は、そう言いながら、一美の真っ白な胸元へ鞭を振るった。
「ああっ!」
一美が突然の刺激に驚きの声を挙げる。小谷の動作もわからないまま、突然の刺激に身をよじった。
「脱げ。」
小谷はそういうと、はだけたブラウスから覗く一美の盛り上がった左右の胸元を鞭の先端でなぞった。
「..はい。」
一美は肯定の返答をする。既に上ずった声になっていた。
ブラウスの前部がすべて解放される。
一美は立ったまま、自分のブラウスを床に落とす。
「なかなか良い眺めだよね。真菜」
小谷は、一美の姿を真菜が見ている事をあえて一美に伝える様に言う。
「これから、下も脱がせるから、待ってて。」
真菜にそう言いながら、スカートのフォックを鞭で軽く叩き、一美に無言で脱ぐ様に指示した。
「...ゆ、許して。」
一美は視線を奪われているからか、いつものSっぽい言動ができなくなっているようだった。
ただ、それで許されるとも思っていない。
「ピシっ」 小谷が強めに叩き直すと、一美はあきらめた様に、スカートを外す。
床にスカートが落ちる。
一美は羞恥からか、胸を両腕で隠す様に二人の前で立ちすくんでいた。
「ストッキング。」
小谷は、単語のみで指示する。指示しながら一美の下腹を鞭で押した。
「ここが気持ち良いんだろ?」
小谷は、下腹に隠れる子宮を押す。
「ああっつ....」
一美は否定もできずに、自分のストッキングも下すしかなかった。
一美は、二人の前でブラとショーツだけの恰好で立ちすくむ。
”綺麗....”
真菜は、一美の立ち姿を見てそう思った。それだけでなく、脳裏では次のシーンを妄想していた。
”これも...脱ぐのよね..”
一美から視線が離せなくなっていた。
小谷は真菜のその考えを見抜いていたのか。真菜の太ももに手を置くと、そのまま中心部に差し入れる。
「だ、駄目...っつあああっつ。」
小谷の指が、迷いもなく、真菜の太ももから、ショーツの中へ滑り込んだ。
「真菜、ぐちゃぐちゃだね。 同性の裸でも興奮する?」
そう言いながらも、洪水状態の真菜の襞を前後にスライドさせた。
「あっ...あ...あつ」
真菜は思わず、喘いでしまう。
目の前で下着姿の他の女性がいると思うと余計感じてしまった。
「一美、お前の体みて、真菜も濡れるみたいだよ。一美は?」
小谷は、真菜を摩りながら、鞭の先で一美の敏感な下腹部を押す。
「「ああっ」」
二人がほぼ同時に声を挙げた。
小谷は満足した様に、真菜から手を退かす。
”...小谷さん。どうなっちゃうの”
真菜の心は嫌悪だけでなかった。何かの期待もあるのは確かだった。
「一美、いつも通りに乳首を出せよ。」
小谷は、一美に言った。
「えっ...そ、それって。」 一美は小谷の指示の意味が理解できた様だった。理解した上で確認する。他人の前では言ってはいけない事だった。
それが、尋常でない指示である事は、一美だけでなく、真菜も理解していた。
”い、言わされるの...”
真菜は一美の胸を注視する。 自分の時の言葉が脳裏に浮かぶ。
「ピシっ!!!」
小谷の鞭が、白い一美の太ももに今までより強く一閃した。
「あぁぁあっつ」
一美が悲鳴ではない、諦めの嗚咽を漏らす。
「小谷さん....酷い。 真菜さんがいるのよ。」
一美が答える。小谷は返答しなかった。
「ピシっ!!!」
再度、太ももから音がする。
「あぁぁあっつ...嫌よ...無理...」 一美は身を悶える。
小谷は、無言だった。三度目はさらに強める
「ピシっ!!!」
再度、太ももから音が鳴る。
「あぁぁあ!!...や、やります。」
”赤い跡...” 真菜は、一美の太ももの赤い跡を見つめる。
真菜の背筋も震えるが自分が打たれている訳でもないのに太ももが痺れる。と同時に自分の子宮も痺れ始める。
”気持ち...いい?..”
そう思ってしまった。
一美も同様な状況に陥っていた。
「..わ、私の..ちく..を見てください。」
か細い一美の声がする。小谷が許す訳もなかった。 小谷は立ち上がると、一美の耳元で何かをささやいた。
「..ああぁ」 一美が諦めにも似た声を出した。
”何を言ったの?”真菜には聞こえなかった。
「...。」一美は意を決した様に声を挙げる。
「わ、私の...乳首..乳輪が..くすんでますが、、、ごらんください。」
そう言って、一美は自分の背中に手を回すとブラの肩紐を外す。
”酷いこと..言わせて...”
真菜はそう思ったが、くすんだ乳輪を見るために視線は外さなかった。
一美は意を決してカップを外そうとする。
”見せる...”
真菜がそう思った時に、小谷はいつも通りの行動に出る。
「汚ねえ乳輪なんか見たくもないよ。見せるなら、詫びながらにしろよ。」
一美は、一旦躊躇するが、行動を再開する。
カップを外すと、真っ白で大きな乳房と薄紅色の乳首が露呈される。 確かに乳輪は大きめではあったが、綺麗であった。
”凄い綺麗...” 真菜は自分が恥ずかしくなるような大きな胸を凝視する。
ただ、一美は見せるだけでは済まされない。
「き、汚い乳輪ですが、許してください。」
一美は小谷に許可を求める。が、小谷の返答は残酷だった。
「駄目だな。もう少し、赤っぽい方がいいから、これで叩いて赤くするか?」
小谷は鞭で空を切るように振る。
「ああぁ....」
一美から嗚咽が漏れる。 真菜は固まった様に動く事ができなった。
”男にはわからない敏感な場所なのに...”
小谷はそれを知ってか知らずか、一美に打ちやすい様に指示をした。
「両手でその肉を持ち上げろ。」
小谷は、鞭の先で乳房を押す。 柔らかいその”肉”は鞭先で形を変える。
「...はい。」
一美は、大きな胸を掬う様に持ち上げる。
”本当に叩くの....” 真菜がそう思った時だった。
「ピシっ!!!」 直撃の場所だった。手加減はされているが、弱くもなかった。
「ああっ!!!!!!」
一美は掬った手を退かし、打たれた中心部を手の平で覆う。
「..痛い」 一美は身を捩る。
小谷は、その姿を見ても続ける。
「反対も叩かれたいなら、だせよ。」 小谷の言葉に一美は躊躇しなかった。
「...」
無言のまま、もう片方の乳首を晒す。
”痛くないの?” 真菜はそう思ったが一美は当然の様な動きになっていた。
「ピシっ!!!」 また直撃の場所だった。
「ああっ!!!!!!」
一美は身を捩るが、こんどは自分から乳首を差し出す様に小谷に見せる。
「ピシっ!!!」 右胸に二度目の鞭が入る。
「うっ。」 一美から嗚咽が洩れる。
一美は、自分の胸を鷲掴みし、痛みを分散させるが、ネクタイで隠れた表情は恍惚へと変化していた。
「真菜、一美が気持ちよくなってるよ。見てごらん」
小谷は真菜に言う。真菜は凝視していた視線を一美の胸から逸らした。
「嫌...」
反応したのは、一美だった。見られているという事を再認識してしまっていた。
”...こっちも嫌...”
真菜もそう思う。見ているというよりも、見ている自分の体の反応が恥ずかしかった。
「真菜もグチャグチャだね...」
小谷は真菜も煽った。
「...わかんない」真菜は素直には答えない。ただ、小谷は笑っていた。
「真菜だけじゃないよ。今から一美にショーツを下ろさせる。見ててご覧。一美も糸引くから。」
「そうだよね。一美。」
その言葉は、一美が次に何をするかを物語っていた。
「...ちが..ぅ」一美の返答は、消え入る様な声だった。
11話に続く