”欲しい...”
皐月はそう思う欲求を止める事ができなくなっていた。

”薬品中毒...”
理性で解っていても、どうすることもできない体の疼きを抑える事ができなかった。

薬品格納庫は、厳重に管理されており、堀切しか鍵を持っていない。
それでも、皐月は我慢ができないほどの欲求だった。

時間は早朝4時だった。
”出社まで5時間....”

そんなに長く待てるとは思わなかった。
皐月はスーツに着替えると会社に向かう。

そして朝の4時にも関わらず、堀切の携帯に電話をする。

「ツルルルルルルルル...」
”出て!!!”

必死のCALLは20回を超えていた。

”出て!!”

鳴らし続ける事30回、やっと堀切に繋がった。
「皐月..さん!! 何か起こったのかい?」

堀切もこの時間の呼び出しに何か起った事を悟った様だった。

「く、薬を入れて!!早く!」

皐月は状況も話す余裕が無かった。

「薬??」
堀切は当然理解できずにいた。

「すみません...中毒に...」
それで堀切は悟った様だった。

「今すぐ研究室に向かう。」
そう言って電話を切った。

皐月の自宅から研究室までは30分程度だった。
最速で研究室にたどり着くと、堀切を待った。

”堀切さん早く....”

一人研究室で待つ。
堀切の自宅からは1時間ちょっと掛かるはずで、30分はまだありそうだった。

その30分が皐月にとっては、待ち遠しい30分であった。
10分待つ頃には、足が震える様になっていた。

”禁断症状....”
皐月は薬品保管庫の鍵を恨めしそうに眺めていた。

「!!あ!」

皐月は昨日の実験の残骸がゴミ箱に捨てられている事を思い出した。
慌てて、皐月はゴミ箱を漁る。

まるで浮浪者が残飯を漁っている様だった

皐月は、昨日の薬品の点滴ケースの中に若干の液体が残っているのを発見した。

「...あった。」

端のチューブを握り締めると何時、堀切が出社してくるか解らない状況にも関わらず、スカートを下着もろとも下ろすと、肛門に差し込む。

ただ、残っていた薬品は少なく、体内には入ってこない。

”入ってこない!!”
皐月は一旦チューブを引き抜くと点滴袋を膨らませるため、空気を点滴袋に入れる。

もどかしい時間だった。
再度チューブを肛門に差して、薬品を空気もろとも自分の体内に挿入した。

「ああああっつ」
皐月が嗚咽を漏らした時だった。

少しだけ、ひんやりとした液体の感覚を覚える。
”足りない...”
更に点滴袋を潰そうとした時だった。

背後に人の気配がして皐月が振り向くと、堀切が立っていた。
「なんて事を!」

堀切は皐月の格好を見て愕然とした。

「嫌!!!!!!!!!!!」
皐月もあり得ない格好を目撃され悲鳴を上げ、床に蹲る。
理性が崩壊する様な羞恥を覚えるが、本能が、

次の瞬間には、堀切に薬の要求をしていた。

「堀切さん...薬...薬を入れて...」

皐月は裸の下半身を隠す様に蹲りながら、懇願していた。
ただ、堀切は素直に薬を出すことはしなかった。

「駄目だ! 皐月!しっかりしろ!これで我慢できなかったら本当に中毒になるぞ!」
 
解っていた。
皐月もそれはわかっていたが、抑えることなどできなかった。

「それでも..かまわない! お願い堀切さん..薬..頂戴...」

皐月の依存度は強かった。
今を乗り越えるため、仕方なく堀切は、備品庫から点滴袋に入った薬を取り出すとチューブをセットする。

”皐月がこんなにも...どの程度の依存があるんだ?”

堀切は、セットしながら、皐月の依存度合いを確認することにした。

「皐月、どれくらいこれが欲しいんだい?」
わざとらしく薬品を見せる。

「ど、どれくらいって...そんな..」
焦らす堀切が憎かった。
「死にそうなくらい欲しいです。」

皐月は涙目になっていた。堀切は可愛そうと思いながらも、更に焦らした。
「まだ大腸で吸収させてから、まだ時間が経ってない..口腔投与もできないとなると、投与はもう半日程度我慢してもらわないと。」

「は、半日...」
皐月にとって見ればそんなに長い時間待てるとは思えない。
ただ、堀切の言う通りだった。

注射機による静脈投与など更に危険であった。

”.....”

もう一箇所薬品を吸収できる場所があったが、堀切はそれを指示しない。
皐月は羞恥から自ら言う事もできなかった。

”さすがに自分からは言えないか...”
堀切がそう思った時だった。

皐月は顔面を真っ赤にしながら、決意をしていた。
「ほ、堀切さん...膣内では...」

女性として自分から進言する内容ではなかったが、それ以上に目の前にある薬品が欲しかった。

「そ、そこまで欲しいのかい?」
少し蔑んだ堀切の返答が皐月に戻ってきた。

”そ、そんな言い方...”
皐月は躊躇するが体の疼きは止まらなかった。

「膣内の吸収速度は大腸より悪い事は知ってるだろう?」

堀切は自分の高揚を隠す様に、低目の声で皐月を諭す。
それが皐月にとってはさらに、蔑む声色に聞こえていた。

”.....”
”.....”

二人は押し黙っていた。
”み、見せたくない...”

皐月は少しでも好意を持ってしまった堀切に見せたくなかったが、
ただ、それも数分だった。

「そ、それでも良い...耐えられない!!お、お願いします。」

皐月の体の異変は理性を超えていた。

堀切もまた高揚していた。好きな女性のその場所を好きなだけ見れるのだった。
ただ、必死に理性を保ちながら、皐月に確認する。

「婦人科の機器は無いから...そこの机の上で準備しなさい。」
堀切は唇の乾きを覚えながら、皐月に指示した。

「...はい。」
皐月は、とてつもない羞恥に打ちひしがれる物の、目の前の薬品がほしかった。
”..なんで..なんでこんな薬が...”

そう思って見たものの、体は異性の前にも関わらず、机の上に登り始める。
そして、皐月はスカートを脱ぎ捨てる。
濃いデニールのストッキングには、真白なショーツが透けていた。

またもや二人の間に静寂がまとわりつく。
堀切は、なるべく皐月の脱衣を見ないように薬品の準備をすると共に、さりげなく視線を向けていた。

”脱がなきゃ...”
さつきは一旦躊躇するも、ストッキングを自分の皮膚からはぎ取った。
ただ、最後の一枚は、相変わらず厭であった。

昨日見られたとは言え、あくまで皐月の中では見られたという感覚だった。
今日は見られるのでは無く、”見せる”のだった。

準備ができたと伝えるように、堀切は皐月の正面に立つ。
”ぬ、脱げってことね”
堀切は皐月を待っていた。

異性相手にストリップまがいの行為のため、皐月はショーツに手を掛ける。
”どうしよう...”
皐月は羞恥と薬によるのか興奮で自分の公開する場所が熱く、溶けていく感覚があった。

それでも堀切の手元にある薬を自分の体内に取り込みたい欲求が強く、深くなっていた。

銀色のステンレスの上で皐月は体育座りを崩したような姿勢のまま、ショーツを自分ではぎ取った。

明らかに堀切の視線が自分の陰毛に隠れた場所を泳ぐ。
そうと解っていながらも、ショーツを机の脇に静かに置いた。

ひんやりとしたステンレスの感覚が自分の体温で温かくなっていく。
そのひんやりとした感覚に皐月は違和感を覚えた。

”よ、汚れちゃう...”
皐月から溶け出した物がステンレスに移っていた。
水分を吸い取ることのないステンレス。湿り気では無く、水分がステンレスに移っていた。 

皐月にとって、その部分だけは堀切の視線を浴びたくない場所だった。

ただ、それを裏切る様に、堀切から声が掛った。
「始めようか。」

その言葉は皐月にとって、
”足を拡げろ”
”性器を見せろ”
”垂らした淫汁を晒せ”
と同義語の掛け声だった。

ただ、そんな卑猥な命令も皐月の頭の中の妄想である。
それが、堀切も同じ妄想を抱いていようと、妄想である。

二人は同じ妄想を実行するために、現実では理性を保つ。

「はい。」
皐月は、自分の汚したステンレスを晒すために、カエルの様に、M字型に足を拡げた。

皐月はたかがコップ一杯に満たない薬品のために、堀切に自らの性器を露呈させている。
”見せてる”

見られているのでは無かった。
昨日と違ってチラ見されているのではない。
堀切の顔を皐月が眺めている最中も、堀切の視線は、自分のその場所に向かっていた。

”あああっ”
皐月は心の中では叫んでいた。
限界の羞恥を超えた感覚の中、自分が思っている以上にステンレスの盤面を汚していた。

”き、気が付かないで!!”
皐月が必死でそう思っても、無意味だった。

「皐月。薬品の酸度が上がるとまずいんだ...」
堀切はそう言いながら、実験用布巾を差し出していた。


”み、見られた....”
堀切の言葉は、皐月の体の奥から噴出する液体の事を示していた。
”ふ、拭き取れって事....”

皐月は手渡された布巾を自分の縦溝に宛がうと堀切の目の前で淫液をふき取るしかなかった。
”これ以上の恥ずかしさなんて...”

皐月はそう思っていたが、堀切の行動は皐月の予想を超えていた。
皐月の汚れが着いた付近を堀切は手に取ると敢えて畳んだ布を拡げ初めていた。

「や、止めて!」
自分の液体を堀切は見ようとしている。
女性として止めなければならない行為だった。

「ご、ごめん。 ただ酸度測定器に掛けないと。」
堀切の返答は理性の上では正論だった。

「...」

皐月は自分の汚物を拡げ、その染みの強い場所を漁られ、さらに綿棒でネバついた液体をこすぎ取る異性を止める事もできず、見守るしかなかった。

粘性の高い液体が、綿棒と布の間で糸を引いた。
”死にたい....”
皐月は羞恥で体が壊れそうだった。

”薬...薬のせい...”
皐月の頬に涙が伝わっていた。

「よし!  。」
検査終了の堀切の掛け声でどうにか終わったと思った時だった。

「皐月さん.............拡げて貰えるかな。」
堀切の両手は、器具で塞がっていた。

既に、足は拡げて、性器すら堀切の視線に提供している。

その上で薬品を受け入れるために、皐月が自ら拡げられる場所は、ひとつしか無かった