「皐月さん.....」
堀切が皐月に声を掛ける。二人とも動けないのは、最後のショーツの始末だった
。
それと同時に、皐月は自分がショーツ一枚で尻を高く上げている格好を堀切が見
ているということを認識した。
”見られてる.....”
そう思うと、羞恥が高まる。
人が固まるとはこの事だろう。
どうにか、解凍したのは堀切だった。
「し、下着を....取ってもらえるかな。」
その言葉に皐月はさらに赤面する。
ただ、堀切が見ているのは、皐月の顔ではなかった。
差し出している尻が、ほんの数秒で赤く染まっていく。
”下着を脱いだら....丸見え....”
皐月は全身が火照っていく感覚を覚えながらも、堀切の指示に従おうと決める。
「...はい。」
”脱がされる方がましだったのに...”
堀切にしてみれば、最後の衣服を男が剥がすより、自分がと思ったのかも知れな
い。
ただ、皐月が脱がしてくれとは口に出して言えなかった。
皐月は、尻を出したまま、ショーツのゴムに手を添える。
”...この格好”
手をショーツに持っていくためには、四つんばいの姿勢から、
上半身を支えるために、顔をステンレスの板にあてがい、体重を支える格好を取
らなければならなかった。
まるでAV嬢のような格好のまま、白いショーツをずらしていく。
”見られる...”
嫌いでない男とは言え、付き合ってもおらず、水着どころか、素肌をも見せた事
の無い相手に、自分から一番汚い、この場所を見せなければならなかった。
皐月は、少しでも”前側”を見られない様に、”後側”と”前側”
の境目までショーツを下ろす。
ついに、皐月は堀切に、肛門を晒す。
それどころか、堀切の視界には、”前側”の半分も映っていた。
女性の離れていないという形状と、割れ目のへこみがある以上、
どちらかだけを布一枚で隠すことなど無理だった。
ただ、堀切は皐月の努力に、”見えてる”とは言えなかった。
どちらにしろ、ほぼ着衣状態で、”後側”のみを晒し、太ももにショーツを絡み
つかせている皐月の格好は淫靡であった。
”本当に見られてるのかしら...”
皐月はかすかな希望を持って反射するガラスを斜めに見上げる。
”..うっ”
ガラスに映った光景で皐月は嗚咽を漏らしそうになった。
”こんな格好...”
ガラスに映った自分の姿はあまりな格好で、さらには、堀切は、自分のある一点
の穴に注視していた。
卒倒しそうな羞恥の中、皐月は声を上げた。
「ああつう。」
堀切は、チューブを挿入する前に、潤滑薬を手に取り、皐月の肛門に指を這わせ
たからだった。
その堀切の指の感覚は、皐月の想像など吹っ飛んでしまう位の衝撃的な感覚であ
った。
擽りとも、快感とも、その中間の感覚を強烈な羞恥の中で味わらされていた。
「皐月さん、大丈夫?」
何が大丈夫なのか解った物ではないが、堀切が皐月に声を掛ける。
大丈夫では無いとも、恥ずかしいとも言えるはずが無かった。
「大丈夫です。」
皐月は、肛門をまさぐられながら、問題ないことを言わされていた。
そんな中、堀切の方も一杯一杯であった。
年度の初め、人員が減らされ、新人が付くことにショックであったが、
配属された皐月は見ほれるほどの美人であったし、この会社の研究職として採用
されただけの才能もある女性だった。
男として意識もした女性が、キスどころか胸元すら見たことが無かったにも関わ
らず、その女性の薄紅色の肛門が目の前にあり、そこの中心を撫ぜている。
そして、その肛門に隣接している二筋の溝までも目の前、数センチに見えていた
。
”拡がって...いる?”
羞恥をこらえているのが手に取る様に解るほど赤くなっている臀部の中心を撫ぜ
るたび、”前側”の襞が少しだけほぐれていた。
「入れるよ。」
堀切はチューブを手にする。
まるで、初めての性交時のように、確認を取ると、チューブを中心に宛がうと軽
く力を込めた。
”は、入ってくる....”
皐月は、自分の中に異物が進入してくる感覚が解った。
そのチューブが3CMほど進入したとき、皐月は研究者の一面で、初めてにも関わ
らず、直腸に到達した感覚を覚えた。
その時だった。
「ブブブブブウブブブ....」
と言う音と、
「嫌!!!!!!!!!!。」
「プスプス...」
という皐月の悲鳴が上がった。
特に我慢していた訳では無かったのに、直腸内の気体が、音を立てて
チューブの隙間から抜けていく音だった。
悲鳴が終わった後も、隙間を空けられたため、
止まらなかった。
皐月は裸の尻からチューブを垂らした格好で放屁をしていた。
必死で止めようとして、出口を引き締める。
その肛門が引きつく、筋肉の躍動すら、堀切の視線を浴びなければならなかった
。
「...おねがい..見ないで...」
必死に肛門を閉めながら、放屁する姿は見られたくなかった。
が、その時、堀切は状況が違っていた。
男の本能として皐月に、チューブを差し込む際、できる限り近づいて、
皐月の汚い場所を凝視していた。
避けようも無く、チューブの端から漏れた気体は堀切の顔面を直撃した。
「あっ臭い... ち、違う臭くなんてない。」
思わず吐いてしまった言葉を必死に弁解していた。
”く、臭い??....匂いを嗅がれた!!”
皐月にとって最悪の出来事だった。
見られるだけでなく、匂いまで嗅がれ、”臭い”と言われていた。
ただ、それを否定できない香りが、皐月自身の鼻にも届いた。
羞恥が強すぎて、卒倒しそうだった。
「....」
二人ともばつが悪そうに、押し黙る。
そして、清楚で清潔そうな皐月に似合わない匂いが部屋に充満したまま、皐月は
、自分の直腸に薬品が入り込んでくる感覚を覚えていた。
「2時間ほどで300mlの注入が終わるから、がんばって。」
どうにか、堀切が口を開く。
ただ、言われなくてもひんやりとした液体の感覚は、否応なしに、直腸から伝わ
ってきていた。
”な、何この感覚...”
皐月は”物凄く気持ちよい感覚”を自分の中でぼやかす様に味わらされていた。
何も隠す事無く、真っ白な尻を掲げたまま、時間が経っていく。
”2時間の我慢...”
皐月は必死にそう思っていたが、現実は悪い方へ進んでいた。
服も付けずに、冷たい薬品を更に体内に入れているのだから、しょうがないと言
えばしょうがなかった。
動物実験の際には、余っているビーカーを適当にあてがって処理していた。
それは、皐月の尿意だった。
”どうしよう...”
まさかビーカーをくれとは言えなかった。
”移動できる点滴台にすれば良かった”
皐月は悔やむ。
人間の場合、トイレへの移動ができるように、タイヤの付いた点滴台を使うので
あったが、今回は移動どころか、動物が暴れてもびくともしない様に、棚に点滴
薬を固定してしまっている。
ただ、少しづつ、尿意が高まっていく。
”どうしよう...”
尿意を意識すればするほど、こみ上げてくるのは、人間として逆らえなかった。
”どうしよう...”
周りを見渡す。
”どうしよう...”
周りを見渡しても、ガラスに映るお尻をむき出しにして尻尾のようなチューブを
ぶら下げている情けない自分の姿があるだけだった。
「何か、アレルギー反応が出ているのかい?」
皐月の異変に堀切も気付いていた。
太ももをすり合わせてもじもじしている姿は、それはそれで男としてそそられる
格好であったが、研究者としては、検体の異常反応であり、確認すべき反応だっ
た。
「..お、お手洗い...」
恥ずかしそうに、皐月が小声で尿意を伝える。
ただ、堀切も固定された点滴薬に視線を移し、困った顔をする。
どちらにしろ、部外者の入出禁止があるこの部屋にはトイレは無く、外に点滴薬
をぶら下げて出る訳にはいかなかった。
他の社員に、検体を許可無く実施しているのがばれてしまったら、首は免れなか
った。
堀切が困惑している中、皐月の尿意は限界に近づく。
いつも以上に、別の穴へは、冷たい薬品が少しずつ投入されており、
我慢の限界は早まっていた。
”も、漏れちゃう....”
そう思った時には、少し漏れてしまった。
女性は男性よりも失禁しやすく、一気には出ていないが、どうにか”前側”を隠
そうとしていたショーツが少し濡れてしまった。
「さ、皐月さん」
それに堀切も気付いた。
”み、見られてた...”
堀切が気付いているということは、ショーツで”前側”を隠しきれていなかった
ことを明らかにしてしまう事と同じだった。
「い、嫌....!!」
と言ってみたものの、皐月の尿意が解消される事は無かった。
そして、皐月は、女性としてのプライドが崩壊し始めていた。
「そ、そこの...び、ビーカー ください。」
実験用のビーカーを堀切に要求してしまっていた。