百合は怒りに似た感情を覚えていた。
”私に何の恨みがあるのよ...”
百合にとって吉田を振った事など多くの経験の1つでしかなかった。

逆に吉田にとっては一世一代の告白を裏切った美貌の女を弄べる機会だった。
百合は強気に威勢を保った。
それが吉田にさらに火を付けることになるとは思わなかった。

多くの男たちが、百合の顔と乳首を比べるように見ていた。
百合は羞恥を必死に我慢し、冷静を繕う。
その姿が滑稽だとは思わなかった。

「百合さん下の指が動いていませんよ。」
吉田は半分睨んでくる百合に股間を弄るように指示する。
「百合さんの場合、どうせ、これを使えば、のたうつ程、叫んじゃうでしょ?」

そう言いながら、吉田は振動する機械を百合に見せ付けた。
百合の脳裏に先ほどの刺激がよみがえる。
ただ、この吉田に屈服するのだけは許せなかった。

「そ、そんな物で、叫んだりしません!!」
百合は全裸になろうとも、威厳だけは保とうと必死だった。
”こ、こんなみんなが見てる前で、声なんか出さないから...”

それが吉田の思惑とは知らず、吉田の術中に嵌まっていった。
「医者の私の意見を否定するんですね。」
一方的に吉田は言い放った。

「我慢できるわけ無い。 いいです。声を出さなかったら、婦人検診は後日でかまいませんよ。我慢できるならね。」
吉田が妥協したような口ぶりで話す。

この提案は、百合にとって有利な条件の様に聞こえた。
”声を出さなければ良いのね”

百合は横目で、婦人検査台を見る。
”これに乗らなくて済むなら...”
そう思ったし、もともと声など挙げるつもりも無かった。

婦人検診とは思えない状況だった。

吉田が百合を簡単に開放するわけも無く、間違いの選択を百合はしてしまった事に気づかなかった。
「それでは百合さん一旦立ってください。」
吉田が百合に立つように命じると、ゴム製の紐を取り出す。

百合はベッドから立ち上がる。重力に引き寄せられるように形の良い胸が揺れる。
その胸の先端の乳首が、初めよりは、ほのかに色づいている以外、傍から百合の激しい羞恥心が解らないほど強気を保っていた。

「さっきみたいに跳ね付けられたら検査できませんから、これで手首を押さえますよ。良いですか?」
吉田は百合に同意を求める。
「...はい。」

嫌だったが、婦人検査台に乗るよりましだった。
吉田はそのまま、後ろ手に両手首を縛る。
まるで、囚人かSM嬢のような扱いを受ける。

百合は、自分の胸をより突き出す格好になってしまったことに気づく。
”これじゃあ、見世物...”
周りで百合を見守る男の視線は、検査見学を通りこしてアダルトビデオの撮影をみているような視線であった。

「百合さんそれでは検査を始めますよ。」
吉田は、いまだに検査を強調する。
”こんなの何の検査よ!!”

百合は吉田を睨む。
ただ、吉田は軽く受け流し、もうひとつの指示を百合に与えた。
さまざまな医療機器が乗せられている台に取り付けられた液晶モニターの電源を入れる。

「検査中、目を閉じないでくださいね。目を瞑って現実逃避されてもこまりますので。」
吉田は簡単に言い放つ。
「確認のため、この液晶に文字がたまに映し出されますから、見逃さないように読み上げてくださいね。」

「それでは始めます。」
吉田は簡単に百合を地獄に落とした。

吉田は始めの合図を送っても直ぐには百合に手を出さなかった。
後ろ手に縛られた百合を鑑賞するように眺める。
周りの男たちも同様だった。

百合は体を隠すこともできず、立ちつく。
”....動物園じゃない!!”
そう思った時だった。

液晶画面に文字が躍った。
『私は』
その文字に、百合は嫌な予感がする。

「ちゃんと目を開けてますか?」
嫌味の様に吉田が百合に尋ねる。

”く、悔しい...”
百合はそう思いながらも、全裸で朗読するしかなかった。
「私は。」

吉田は、百合が指示に従ったことを確かめると、百合に近づき、内腿に手を伸ばした。
”嫌..”
百合の体に鳥肌が立つ。

嫌いな男に内腿をなでられる。そう思うだけで悲鳴を上げたかった。
ただ、声を挙げることなどできなかった。

『猿です。』
その間に液晶の文字が変化した。
吉田の思いつきに百合は愕然とする。

ただ、躊躇はできなかった。
「猿です。」
百合は裸の体をなぜられながら、思わぬ言葉を言わされる。

吉田は観衆の視線をさえぎらないように、百合の後ろに回る。
『私は』
モニターが、また切り替わる。
「私は」....「猿です」

2つの単語は、不規則に出たり消えたりした。
百合はあまりの屈辱と羞恥に震える。

「私は」..「猿です」
美貌の百合から異様な言葉が出る。
それだけで無かった。

そのタイミングで、吉田は、百合の後ろから手を伸ばし、百合の形の良い胸を襲った。
百合の体に電流が走る。

吉田は、胸を揉むというわけでは無く、乳首だけを摘み、百合が”私”と言った時に上に、”猿”と言った時には下にねじった。

「私は」..「猿です」
その度に乳首ごと上下に振られる。
その姿を見て、観衆の中には苦笑している者もいた。

百合はその苦笑で恥ずかしさが爆発しそうだった。

目を閉じて現実から逃れたかったが、液晶がいつ変化するかわからず、液晶を見ると、その視線の先には、乳首を引っ張られ滑稽な姿を鑑賞している観衆が見えてしまった。

”え?”
ただ、この馬鹿馬鹿しさの中で、百合は自分の体が反応してしまっていることに気づく。
”わ、私何...”

それは女性としては正常な反応であった。
同期に見られている恥ずかしさの中で、敏感な乳首を摘まれているのだった。

「百合さん。乳首が反り立ってきましたね。」
さすが医者である。吉田が、察知すると、露骨な表現で、周りに百合の乳首を見せ付けるようにしかもすぼむ様に摘む。
百合の乳首は、本当に始めと比べ、乳厘から若干膨らみ、乳頭がそそり立ってしまっていた。

”感じてなんか無い!!”
百合は必死にそう思おうとする。

ただ、
「私は.....猿です」
口からは、呪文のように自らを蔑む言葉を言わなければならなかった。

「じゃあこれを使わせてもらうから。」
吉田は背後から、百合に見えるように振動する機器を見せ付けた。
そして躊躇無く、百合の乳首に押し当てる。

”あああああああ。。。”
百合は体を駆け巡る刺激を受け頭の中で悲鳴をあげる。
少しでも油断すると、口から実際の悲鳴を上げてしまいそうだった。

「百合さん結構がんばりますね。」
吉田は楽しそうに百合に話しかける。
そして乳首が乳房に埋没するくらい強く振動する機器に押し当て始めた。

その感覚は、想像を絶する振動である。
百合は嗚咽を必死にこらえながら、耐える。
思考が止まりそうだった。

”が、ま...ん”
一旦、出掛かった嗚咽を飲み込む。
その必死さは、吉田にも伝わっていた。
「ほら目を閉じない!! 猿って出てるでしょ?」

百合が必死の我慢で少し目を閉じたことを吉田は指摘する。
「私がチェックしましょう。」 吉田はこずるそうにそう言って百合の前に立ち見つめる。

陵辱する男と、される女が見つめあう。
それだけで異様だったが、吉田はそのまま今度は百合の絆創膏の張ってある場所に、振動器具を近づけた。
百合が身構え、一瞬吉田から視線を外す。

「ほら視線を外さない!」
その掛け声と同時に、また百合の視線と吉田の視線が絡んだ。
そしてそのまま、吉田は百合のもっとも敏感な場所に振動機器を押し当ててしまった。

”あああああ” 「うっ」
それは乳首とは比べようも無いほどの刺激だった。
相手が嫌いとか汚いとかまったく関係なく、絶対的な性的振動だった。

”耐えるのよ”
百合は、必死に声を出すのを耐える。
ただ、膝が快感でがくがくと震えてしまっていた。

体が自分の体ではないかの様に、痙攣するように時折びくついてしまった。
それでも吉田は必用に機械を押し付けてくる。
絡みつく視線を外すこともできないまま、声を挙げることだけは必死で耐えていた。

「ブーン」
そんな陵辱がしばらく続いた。
「すごい顔だな。」

吉田が、百合を見つめたまま、感想のように呟く。
清楚な百合の顔が、必死の形相に変わっていた。
額には脂汗が流れるほど溢れ、真っ白だった胸が朱色に染まり、汗が浮いている。

”耐える..耐える...耐える...”
百合は歯を食いしばり、必死に吉田を睨みつけることで、性的な感覚を抑えていた。
ただ、抑えれば抑えるほど、自分の意思とは関係なく、腰がピクピクと痙攣してしまった。

「u...う..う」
微かに百合の口から犬の唸りのような音が漏れていた。
吉田は的確にそれを見極め、さらに機器の振動速度を上げる。

それと同時に百合の頭の中で電流に似たスパークが起こる。
”逝く...逝く...逝っちゃう..”
それは声ではなかった。

百合のこめかみに、血管が浮き出る。
見る影も無く、顔をゆがめながら吉田を見つめていた。
歯を食いしばり自らの体の痙攣と闘っていた。

”逝く...逝く...”
女の体の神秘であった。
実際、百合は”逝く”という経験はあまりしていなかった。
それでも自分が到達してしまうことが理解できていた。

吉田と百合を取り囲んでいる男たちは、2人の痴態に心を奪われていた。
あれだけ清楚という言葉に似合っていた綺麗な百合が、淫乱の風俗嬢のように、
ひく付いていた。

百合の体中に汗が光り、時折痙攣する細いウエストがいきなり跳ねた。

傍からは声も発せず、その時は目立たなかったが
吉田は見つめあう百合が一瞬、白目になったことを見逃さない。
遂に百合は一言も声を出さないまま、逝かされていた。

ただ、吉田は百合が逝ったことに触れない。
それだけでなく、攻めもやめなかった。

百合はもう立つことだけで必死だった。
嫌いな男に逝かされるだけでなく、逝った後の敏感な感覚を破壊するように追い討ちを掛けてくる。
2度目はあっというまにやってきた。

”もう無理...”

百合の思考が止まった。