百合はついに、自ら絆創膏に手に掛け、右の胸に張られた絆創膏を剥がす。
遠めに、男子達が身を乗り出して百合の乳首を凝視する。
もちろん男子だけではなかった。
目の前で、吉田も憧れの百合の乳首を凝視している。
完璧な胸の上には、これまた大きすぎず小さすぎない円筒形のピンクの乳首が若干、上向きに尖っていた。
”見たいんでしょ..好きにしなさいよ...”
百合は恥ずかしさで自分が壊れないように、強気な思いを脳裏で繰り返し耐えていた。
”恥ずかしがっていてもしょうがないわ..”
百合は、左の乳首を晒すために、もう片方の絆創膏にも手を伸ばす。
「百合さん。」
採用係がその行為を止める。
「何一人でかってに始めてるのよ。 向こうに行って、”私の婦人検査を見てください”って彼らに言ってきなさいよ。」
片方の乳首を露出させた格好のまま、同期の男に、自分の婦人検査を見ていただくお願いをしろと採用係は言い始めた。
”この人...何か恨みでもあるの!!”
いくら覚悟を決めたからと言っても、他人に婦人検査を見てもらうお願いなどできるわけも無かった。
「....酷すぎる!!どこまでやれば気が済むのよ!!」
百合はついに採用係に噛み付いた。
もう我慢の限界と思った時、採用係が百合に近づき耳元でささやいた。
「人生、棒に振るの? ただね。あなたに警察にでも駆け込まれるとこっちも困るの。」
「もちろん貴方も同意の上で、ここまで来たけどね、悪いうわさが立たないとも限らないでしょ?」
採用係の女が、普段の百合と同じぐらいの明るい笑顔を百合に向けた。
「撮らせて貰ったから。身体測定。あっ騎馬戦も。」
採用係は、肩から掛けていたカバンの中を百合だけに見せる。
そこには、小型軽量最新鋭のフルスペック ハイビジョン ハードディスク ハンディーカムがあった。
「これすごいのよ。後で拡大再生したって綺麗な映像のままなの。まさかこんなことに使うとは思っていなかったけど便利よね。」
まったく関係ない話をしながら、百合にとって決定的ともいえる全裸で騎馬戦をしている姿を撮られたのだった。
秀麗な百合の美貌が、歪んだ。
「悪魔...」
採用係に百合はつぶやく。
百合にとってこの採用係は、先輩でも人事担当者でもなくなっていた。
人間の姿をしている悪魔そのものだった。
「変なこと言わないで頂戴。」
採用係は気にも留めず、百合の耳元から離れた。
そして、吉田にも聞こえるような声で百合を催促した。
「百合さん。少しでも嫌だったら、そうね明日にでも仕切りなおししましょか?」
思いも掛けない提案だった。ただ、それで終わるわけも無かった。
「けど、みんなに、自分の裸をを見てもらいたいなら、お願いにいっても良いわよ?」
最後は意味深に笑いながら、カバンを揺らした。
”鬼..悪魔...”
百合はそう思いながら、採用係の期待通りにするしかなかった。
「お願いしてくれば良いんでしょ!」
百合は立ち上がる。
その振動で、乳首を露にした乳房が揺れ、乳首が震えた。
屈辱の行為だった。
ただ、採用係は、悪魔の微笑みをたたえる。
「お願いしてくれば良い?違うでしょ? そこに土下座して”お願いしてきても良いですか?”じゃないの?」
一旦沈んでしまった船は、立て直すことなどできなかった。
百合は自分のひざが、悔しさで震える事を抑えられなかった。
それでも、吉田と採用係の前に膝を折り頭を下げる。
百合の形の良い胸が、重力で下を向き垂れる。
その後、その胸が、胸板と太ももの間に挟まれ変形した。
「お願いしてきてもよろしいでしょうか?」
採用係に百合は頭を下げた。
「そこまで言われたら、断れないわね。良いわよ。ただ、彼らにも今みたいにきちんとした格好でお願いするのよ。」
採用係は、同僚の男たちにも土下座してこいと言った。
百合は何も言わず立ち上がる。
むき出しにされた乳首を片腕で押さえながら、のろのろと、ほぼ着替えが終わり始めた男子達のところに歩いていく。
一方、着替えが終わった男子達は、ほぼ全裸の百合が、自分たちに近づいてくることに身構える。
綺麗な顔を恥ずかしさで赤くしながら、近づいてくるのだ。
それは映画の中の妖精のようだった。
しかも、百合が自分たちの前で、しゃがみ、土下座をし始める。
何事かと見守ることしかできなかった。
”こんな格好を上から見られたら..”
百合は自分の格好を想像する。
土下座の格好では、絆創膏で隠した場所は見られることは無かったが、逆に絆創膏が見られないということは、
全裸と同じ格好で土下座をしているのと同じだった。
「私の婦人検査見てもらえませんか?」
百合は採用係に言われたとおりの屈辱の言葉をお願いする。
男たちにとっては、妖精のように近づいてきた美女が、下品な事を口走った意外さに驚く。
「どうしたの? 何かあったの?」
数人の男が百合を気遣う声を掛けるが、百合には打ち明けることもできなかった。
”ここで彼らを連れていけなかったら、悪魔に何をさせられるか...”
「お願い...」
百合はまた同期に頭を下げた。
男たちは是非も無かった。
その様子を見ていた採用係が、男たちに声を掛ける。
「早く集まりなさい。」
その声にあわただしく、男たちが、診察台の周りを取り囲んだ。
百合はこれから何をさせるのか、白い裸体を朱に染めながら、診察台にとぼとぼと戻る。
「それじゃあ、ここに座って。」
粗末な簡易ベッドに座るように吉田が声を掛ける。
百合は少しでも隠せるように、足をしっかりと閉じ、胸を腕で抱えながら、指示に従うしかなかった。
ただ、そんな努力も一瞬で無になる。
「乳がんの触診をするので、両腕を頭に置いて、乳房を見せてください。」
吉田は、十人近い観察者がいる前で、百合に指示した。
集団リンチの様だった。
ただ、医者の指示による合法ないじめであり、無理やり服を取られるよりも百合にとっては屈辱であった。
”酷すぎる...”
百合はそれでも必死に我慢をしながら、両腕を頭に乗せる。
そのとたん、男たちの視線が、百合の一点に集中した。
”恥ずかしい....”
もちろんその一点とは、百合の若干尖った右の乳首であった。
左の乳首には絆創膏がむなしく張られている。
「百合さん。左の乳首も出してもらえるかな。」
吉田は、まるで物をどかすだけかの様に、百合の乳首の公開の要請をする。
百合はもう逆らうことも許されなかった。
”恥ずかしがったら余計変な目で見られるだけ...”
百合は、必死に平静を装い、両方の乳首を観衆にさらした。
絆創膏の粘着力で、白くやわらかい胸が赤くなった。
「ちょっと痛かった?」
わざとらしく吉田は声を掛けながら、ついに、腕を伸ばし、百合の胸に触れる。
否。触れるという感じではなかった。
いきなり鷲づかみにすると、元の形がわからないほど揉み解す。
その様子を男たちが食い入るように見ていた。
「大丈夫そうですね。」
吉田は百合の乳房を堪能しながら、診察する。
そしてカルテを手に取るとなにやら書き込む。
「婦人検診は始めてですか?」
吉田は医者らしい質問をし始めた。
「はい..」
百合はなるべく視線を合わせないようにしながら、返答する。
「そうですか...それはカルテを作成しますね。 初潮はいつですか?」
それはいきなりだった。乳首を男たちに晒しながら、羞恥な質問が開始された。
「そ、それは..」
百合は口ごもる。
同期の男たちにも聞かれると思うと余計答えにくかった。
”カルテなんだから...”
医者っぽく変貌した吉田に答えられないとも言えなかった。
「12です。」
ぽつっと話す。
ただ、その程度では質問は終わらない。
「性交は、月にどれくらいしますか?」
「え!!」
あまりの質問に百合は思わず声を挙げる。
”みんなの前なのに....”
百合は絶句してしまった。
もちろん吉田は、みんなの前だからと言う前提で質問をしていた。
「性交が判らなかったかな。 SEXですね。」
あえて露骨な言い方をする。
「し、しません。」
百合は吉田に答えた。
もちろん未経験ではなかったが、今は彼氏もいなかったし実際に経験の数はその彼と数回だけだった。
吉田はその返答に若干驚いた振りをする。
「百合さんは、処女なんですね。」
確認される。
「えっいや...そ、それは..」
口ごもるしかなかった。
吉田はそんな答えでは納得しなかった。
「どうせ直ぐに判るんですよ。 確認しますので。」
それは、百合に対する死刑宣告だった。
多くの男たちが見守るなか、百合は自分の性交の経験を語るしかなかった。
”確認....”
百合は絶句の苦悩と戦いながら答える。
「2年ほど前に、彼と数回...」
あまりの恥ずかしさに顔から火が出そうだった。
「避妊はされましたか?」
吉田は、とんでも無いことを次々と浴びせる。
「も、もちろんです。」
「避妊具は何を使いましたか?」
「....コンドームです。」
「利用は、挿入前ですか?射精前ですか?」
”そんなことまで...”
多くの男性が見て、聞いていた。
百合のプライバシーなど無かった。全裸の胸を晒しながら、少ない経験を事細かに、
暴露するしかなかった。