加奈は、現実を思い知る。
先ほどの通行人からぎりぎり逃げた所に、追い討ちを掛けられたようだった。
”自分で...がばっと...”

想像するだけで恥ずかしさがこみ上げる。
ただ、この要求を拒否することはどうなるか身を持って体験させられたばかりだった。
『その通りだ。早く始めてくれ。』

やつは加奈の羞恥心を煽るように、笑っている。
”く、悔しい....”
加奈は自分の置かれた立場を後悔する。
”なんであんな古めかしい書物を....”

その複雑な加奈の心境に、やつは苛立ったようだった。
『お前。めんどくさい女だな。 5秒以内にマンコ出さないと全裸のロータリーオナニーな。』

それが最後通告だと言うことが、加奈にも解った。
「わ、わかったわよ!!」
加奈は、目の前の性根の腐った美男子を人間と思わないと必死に自分に言い聞かせた。

加奈は、ベットの上に座りながら、両足もベットに乗せる。
いわゆるM字開脚の姿勢を取る。
肝心な場所はスカートで隠していたが、もう逃げることなどできなかった。

「見なさいよ!!」
一瞬で、加奈はスカート捲る。
男の経験の無い加奈の股間がやつの目に留まった。

薄げの陰毛に発達途中の性器が見え隠れしていた。
ただ、今までの羞恥からか、微妙にあわせ目がずれ、光っていた。
その格好は、少女をやっと卒業したばかりの加奈にとって、羞恥の溢れる格好であったが、やつは微動だにしない。

まるで加奈の性器にまったく興味が無いかのようだった。
『これから何するのか言ってみろ』
やつは精神的な屈辱を加奈に与える。

「さ、さっき言ったじゃない...」
さすがの加奈も、何度もおぞましい言葉を口にすることなどできなかった。
『ロータリー?』

やつの返答は、それだけだった。
”言いたくない...”

加奈が心で思ったが、またもやおぞましい言葉を口にしていた。
「ぬるぬる...ま○こ..がばっと拡げるので見てください」

何度口にしても恥ずかしい言葉だった。
加奈は、この羞恥を早く終わらせようと、両手を自分の性器にあてがう。
そして、女性として好きでも無い異性の前でしてはならないことを始めるしかなかった。

加奈の閉じられた大切な場所が拡がっていく。

細くしなやかな指先が、加奈の内腿に食い込み、
周りの皮膚とは違った薄紅色の粘膜が口を開いた。
”私...見せてる..”

加奈は自分自身で性器を広げることによって、心の奥底まで覗かれている感覚に陥っていた。
あまりの恥ずかしさに、一筋の雫が拡げた場所から滴り落ちる。

『見られるとマン汁垂れますって言ってみろ』
やつは加奈をこけにする暴言を吐く。

”そこまで...”
加奈はその指示に、必死に首を振った。
『処女ま○こを自分で拡げて汁流す女なら何でもできるだろ?』

かなは、暴力と化したやつの言葉に悔しさで涙が流れていた。
「..見られると...マン汁垂れます。」
加奈に逆らう選択肢など無かった。

”駅でこれをやらされたら....”
多くの人に見られながら、この格好をさせられるのだけは嫌だった。
ただ、自分で口にしてしまった陰語を想像すると、自ら広げている場所がどんどん熱くなっていく。

「ああっつ」
加奈は思わず声を挙げる。
やつの指が、加奈の性器をなぞったからだった。

「さ、触らないで!!!」
思わず立ち上がり、加奈が叫ぶ。
『何でもするんだろ?』
あくまでやつは冷静だった。

「わ、私が何でもするって言っただけ!!貴方が何かするなって事は言ってない」
言葉のあやであった。
加奈の強気な態度を楽しそうにやつは見守る。

『ほお。そう言えば、拡げるのやめて良いって言ってないぜ!自分でやれることは、やるんだったよな』
[...」
”負けない...”

加奈は、やつを睨み付けたまま、またベッドに腰掛ける。
もう躊躇などしなかった。
「ぬるぬるま○こがばっと拡げるので見て...否、みれば良いでしょ!!」
「なんでもやるわ。  けど、触らせない!」
最後の望みだった。

言葉のあやだろうがなんだろうが、こいつは嘘は付けない筈だった。
はっきりと加奈は陰語を言いながらM字開脚をする。
そして、無造作に、自分の性器を拡げ、開陳する。

強気の加奈とは言えその格好は何度やっても恥ずかしかったが、負ける訳には行かなかった。
『その格好のまま立ち上がって後ろ向け。』
「え!」

何を言われているのか加奈は理解できず、思わず聞きなおす。
『何でもやるんだろ?お前の拡げた中身と肛門を見比べてやる』

加奈は、やつの言っている意味を理解した。
それは女性にとってとてつもない要求であった。
『いつでも許してやるさ。ロータリーで肛門見せれる勇気がでたらな。』

相変わらずだった。
加奈が断ることができない事を知っていた。
加奈は、指で性器を広げたまま、のろのろと立ち上がる。

ただ、振り向くことだけができなかった。
やつが要求するその場所だけは見せる訳にはいかない場所だった。

「ゆ、許して....」

ただそう言っても、結果は見えている。
『じゃあロータリーな。』それで終わりだった。

全部見られる...加奈は、必死に頭をめぐらせる。
”何処かで断ち切らないと...”
”こ、言葉のあや...”
それにすがるしかなかった。

羞恥に震えながら、加奈は自分の汚い場所を見せるため後ろを向く。
ただ、後ろを向くだけでは無かった。
まだ何も受け入れていない二筋の場所を無残に指でこじ開きながらであった。

やつの視線に、加奈の全てが写る。
無理やり広がった薄紅色の粘膜の隣に、小さな窄みがあった。

『女の癖にま○こ拡げながら肛門晒して気持ち良いか?』
あまりに加奈を侮辱する言葉だった。

ただ、加奈は勇気を振り絞る。
「お、お尻見られて...気持ち良い...」

「も、もう我慢できない..触って...お尻の穴」
もう何を言っているのか解らなかった。

実際に加奈の体も反応していた。
『けつの穴までマン汁垂れてんじゃないか?』
その侮辱の言葉も加奈は受け入れる。

『き、気持ち良い...擦って..お願い..』
たまらなくなったのか、やつが、加奈の肛門に指を伸ばす。
「あっつ..」

加奈は、やつの指の感触を自分でも触ったことのない肛門に感じ思わず声を挙げる。

その時だった。
加奈が振り向きスカートで股間を隠す。
「嘘つき!! 触らないって言ったでしょ!!」

加奈の罠だった。
やつはしまったという表情をする。
『はめたな!術者との約束を違えるとこっちの要求が終了する事を知ってたのか!!!!』

そんな事を加奈が知っているはずも無かった。ただ、加奈は、思惑通りに進み勝ち誇った表情をやつに向ける。

そして、 加奈は燐とした表情で、一喝した。

「ゆ、許して!!!!!」

その言葉と共に、実体を持ったやつが歪んで薄くなっていく。
『契約履行だな、お前の要望をかなえてやる。ただな、覚悟しておけ!!』
その言葉を残しやつが消えていく。

”た、助かった?”
加奈がそう思った時だった。
加奈自身歪んで薄くなっていた。





「....」

畳みに引かれた布団の中で加奈は寝ていた。
布団は、かなり重く、肌触りが、悪い。その割には、豪勢に、鶴の刺繍が施されていた。
加奈は、混乱していた。

「こ、ここ何処....」
加奈は、記憶を必死になって確かめる。
自分の記憶を順序良く組み立てる。初めは、学校の図書室で、調べ物をしていたはずだった。

「訳わからないけど、た、助かったんだ....」

加奈は、自分が羞恥の連鎖を断ち切れたのだと思った。
ただ、豪勢な襖の奥の声で、加奈は唖然とした。

「ひ、姫様!! 何かありましたか?」
そう言って襖を開けたのは、時代劇でしか見たことのない着物姿の女性であった。
「うなされるお声が聞こえまして..」

加奈は契約履行によってお姫様になってしまった事に気づいた。
「こ、ここ何処?」
その口調に着物姿の女性が、あっけに取られた顔をする。

”えっこ、これ現実っぽい...”
加奈は不審そうな顔をする女性をまじまじと見てしまった。

「姫様..まだ夢の中ですか?  ちゃんとここはお城ですよ。」
女性は加奈が夢を見ているのかと思った様だった。

”ど、どうしよう...”
加奈はいきなりお姫様になってしまったことに動揺する。
”そう言えば...似たような映画を見たことある...”

加奈はこの女性はおそらく私付きの世話役と推測する。
おそらく姫のためなら火の中でも行きそうな人だろう...と映画の中の御付の方を想像した。
「き、記憶が無い....」

どうせおかしな事になる。
加奈は判断し、その女性に打ち明ける。
もっとも、いきなり未来から来たとは言えなかった。

「な、何を言っているんですか?」
当然である。
ただ、加奈は真面目な顔をしてもう一度はっきりという。

「記憶が無いのよ。」
それではっきりと女性も理解したようだった。

「やはり...姫様は無理をして殿様にあんな返答を昨晩...」
意味深なことを御付の女性が口にした。

「な、何を私は言ったの...そして私は誰?」
「え?そ、それすら...」
お付の女性はもう薄っすらと目に涙を浮かべた。

「加奈姫...二本松2万石の姫様ですよ。」
「だ、大名の姫?」
思わず加奈は聞き返す。
ただ、心の中では、加奈の名前は一緒と少し安心した。

それからしばらく御付の方と話をする。
ただ、話を聞いて、絶句した。

「....人質以下じゃない。」

加奈は、やつに、とんでも無い世界に連れ込まれたことを認識した。