「ほら、パンツ脱いで染みを見せてみろ。」
男は何の動揺もなしに言い放つ。

さくらは、握り締めた金貨から手を離すと、自分のショーツに手を回した。
”ここまでさせられて、金貨なしなんて嫌...”

先ほどの痴態を既に見られている。ショーツぐらい...と
必死に自分に言い聞かせるしか無かった。

それでも腰に手を当てると体が硬くなる。
”簡単にショーツも取るの....”
緊張でさくらが硬くなった時だった。

「さすが、このClubの女は何でも出来るように調教されてるよな。染みだろうが、マン汁だろ
うが何でもおっ拡げるな。」

男は、蔑むような感嘆を交えながら、さくらを罵倒する。
それは、羞恥と屈辱に潰れそうなさくらにとって、言われたくない言葉だった。

「ひどすぎる....」
さくらは、さすがにショーツを取ることが出来なかった。

男はにやりと笑うと、
「ラッキー。金貨払わなくて済むぜ。」
と、机の上の金貨に手を掛ける。

さくらの目の前から、5枚の金貨が消えていた。
代わりに、男のてのひらの上でジャリジャリと音を立てる。

「...待って。脱ぐから...」
さくらは、5枚の金貨を得なければならなかった。
必死に体を動かすと、ショーツを自分の体から剥いだのだった。

次の男の要求もさくらは解っていた。
言われるまでも無く、自分のその場所にあてがわれていた場所を拡げる。

その場所は、さくらが思っていた以上に汚れていた。
”み、見せたくない....”

さくらがそう思っても、男は興味深そうに、その場所を注視し、感想を述べる。
「こんな可愛い顔してるのに、黄ばんでるじゃねえか、汁がさあ。」

おぞましい言葉をさくらは受けながら、男の足元で、自分のショーツを拡げていた。

「ほら。」
やっとの思いで、さくらは金貨5枚を手に入れることができると思った時だった。

「この5枚は、初めの約束の俺の息子を立たせるっていう約束を守ってからな。」
男は、全裸のさくらを前でも容赦なしだった。

「全然、勃起しねえんだよ。」
男はわざとらしく自分の股間をさすりながら、いきなりズボンを下ろし始める。

「きゃあ。」
さくらにとって、初めて見る大人の男性だった。

その物体は、黒ずんでちじこまっていた。

実はこの男は不能だった。

そんな事とは知らずさくらは、男を見上げる。
「ず、ずるいわ....金貨..ください。」
さくらは、だまされたという表情で男を見つめる。

こんなに酷い仕打ちを受けて金貨がもらえないのは許せなかった。

「解ったよ。じゃあ俺もオナニーするからさ。おかず頂戴。それで最後、しっかり10枚払って
やるぜ。」

そして男は本当に10枚のチップを机の上に置いた。
「あと10分位で開放してやるんだから付き合え。」

そう言いながら、男は自分自身を擦り始めた。
あまりにおぞましい物と、変態を目の前にして、さくらは視線をそらしてうずくまる。
”もう少しで終わる...”

さくらはそれだけを考えながら、男の自慰が早く終わる事を祈った。
ただ、見守るだけで男が許す訳も無かった。

「おかず!」
さくらは何の事か解らなかった。
「な、何をすれば....」
最後だと思い、必死にさくらは返答した。

男はしなびた一物を擦りながら、さくらに命令をする。
「お前の顔とま○こを見比べられるように晒せよ。」

男は既に変態になっていた。

”見比べる.....”

さくらに取って、否、女性に取っての理性が崩壊していた。
到底できる訳も無い命令...

ただ、金貨を得なければ理性どころか人生まで終了するのだった。

さくらは、自慰をする変態男の前で、立てひざを付き、真っ白で長い足を拡げる。
そして、変態女の様に、自分の性器を露呈させる。

男の視線が、容赦なくさくらの股間に突き刺さっていた。

”み、見られてる...”

自分の秘めやかな場所を注視されていると思うと、羞恥で拡げた足を閉じそうになるが、
さくらは必死でそれを堪えていた。

「ほら、顔もしっかり見せろ。」

男は、決して勃起することの無い自分の息子を摩りながら、さくらの秀麗な顔を眺めている。

”...私は何をしてるの...”
さくらの絶望を他所に、男の視線は高速のピストンのように、視線をさくらの顔面と、
股間を往復していた。

いつまで続くかと思われた男の自慰行為は男の上ずった声で遮られる。

「自分でま○こ拡げてさ、中の内臓まで見せてくれ。」
男は自分の勝手のみで、さくらの体と精神を物扱いしていた。

”....”
”内臓..?”

さくらの我慢も限界であった。

”私がこんな男の前で...”

”何故...”
ただ、許される事も無いこともさくらは知っていた。

そして...さくらの心の中で、何かが音を立てて崩れていた。

”内臓をお見せするのよ..”
さくらでない、第三者の声が聞こえた様な気がする。
「で、できない...中まで見せるなんて..」

さくらは、男に返答したのか、その第三者に返答したのか解からなくなっていた。
ただ、その声とは裏腹に、さくらは机の上の金貨を注視しながら、
細い指を自分の襞にあてがい、こじ開けていた。

男の視線の先には、ピンクを通り越し、乳白色のさくらの肉とその全てが写っていた。
”この人...私の体の中を見て興奮してる...”

先ほどまでの清楚なさくらの眼に、妖艶の火が灯り、その火が燃え移ったろうそくの雫の様に
、こじ開けた穴から、止め処も無く滴っていた。

”拡げた性器の中をご覧いただいて金貨を貰う女..”

”そして興奮してる...”

自分でも溢れる様に漏れる液体を止める事ができなくなっていた。


「ううっつ..お。」
そんな中で、脂ぎった男にも、さくらの妖艶の炎が、移ったのだろうか、
我慢できず、今回も勃起する事無く射精していた。

”私の体を見ながら....男が逝った”
当然さくらにとって初めて見る男の最後であった。

燃え盛るさくらの炎に油を注いだ男の最後であったが、


「..ちっ。」

男は射精を済ませると、ものの1秒で理性を取り戻す。
それが男の宿命でもあった。

「それはくれてやる。」
男は未だ内壁をめくりあげているさくらを尻目に、10枚の金貨を残したまま、
さっさと個室を後にした。


”......”

さくらの崩壊した心は、その速い展開に付いていけない。

男が部屋を出て行った後も、自分の襞を拡げ続けている...否...
拡げている様に見える細い指先は、少しづつ振動し始め、自分を諌め始めていた。


「うふうううふふふふふ。」
さくらは笑いにも似た奇声を上げ、快楽を自らもさぼっている。

既に中指は埋没し、外からは見えない。
残った指も、整った爪の先は、柔らかな場所を抉っていた。



「だ、大丈夫ですか...さくら様!」
真理が疑わしいと思ったのか声を掛ける。

「...」
さくらは小刻みに動いていた指をさらに大きく動かすと、”やっと”の笑みを浮かべながら、
白目を剥いて失神した。

ただ、真理は、失神前に、さくらのうわ言を聞いていた。

「...壊れてなんてない。好きだったのかも知れない....」

真理に支えられながら失神しているさくらは、まだ汚れを知らない乙女の寝顔の様であった
が、それは事実では無かった。

さくらは今回を機会にClubエメラルドのホステスになっていた。



それから数ヶ月後の日にちが流れる。




さくらはあの日以来、Bクラス落ち所では無く、最速で金貨を売り上げていた。

換算すると1億円を数ヶ月で稼いでいた。
「さくらさん。あと数枚で卒業ですね。」

ドレスをまとった真理が、さくらに声を掛ける。
真理もまたAクラスに復帰していた。

「....ええ。」
さくらが答える。

さくらの美しさは磨きがかかり、よほど遊びなれた男でもたじろぐほどになっていた。
「今日で最後...」

何の感傷も無いまま、さくらはオープンを待っていた。
その横顔は、美しさと妖艶なまなざしとを引き換えに、清純を捨てた横顔であった。

「オープンします。」
黒服の声が掛かる。

そして、身なりの良い男性達がフロアに侵入していた。
その内の一人の男が、さくらに近づいてくる。

「今日が最後だって?綺麗になったね。」

そう声を掛けた今日のさくらの相手は、このClubエメラルドをさくらに紹介した塩井だった。

さくらは、塩井に視線を向ける。

さくらの視線が一瞬ひるみ、この数ヶ月の記憶がさくらの脳裏を駆け巡る。
”最後の人..”

「おかげ様で父の借金も全額返済できるわ。 お礼も兼ねて今夜は尽くさせていただきます」

数ヶ月前のさくらには、脳裏にも浮かばない受け答えだったが、口元に笑みを浮かべながら、
返答していた。


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