”こ、この姿を送っちゃた...私って気付かれたら..”
圭子は、恥ずかしさで、便座に腰掛けたまま、呆然としていた。

そして、のろのろと、自分の股間に腕を伸ばす。
”私...何してるの”
我に返りかける自分がいた。

経験の浅い、自分の中心を目いっぱいに貫く、4本のペンをゆっくりと引き抜く。
「...ぁ。」
ため息か、吐息が漏れる。

自分に納まったいたペンが、粘液で光ながら、大勢を表す。
”こ、こんなに奥まで..”
自分に納まっていたとはいえ、実際に、ほとんど、埋没させていたことを改めて認識した。

圭子は、全てを取り出し、まじまじと、ペンを確認してしまった。
4本のペンの隙間になった箇所には、べったりと圭子の液体が、まとわりついていた。

「ブブブブブブブブブブ。」
棚に置いていた圭子の携帯が、鳴る。
「えっ」
驚いてみたものの、携帯のメールアドレスは、公表していない。
メールの着信が、この携帯にあることは、誰からの返信か解っていた。

圭子は携帯を手に取り、メールを確認した。
”つれずれより”

題目を確認し、内容を開く。
なぜか手が震える。


”””””””””””””””””””””””””
さすが、圭子。4本飲み込んじゃったね。

まさか僕の言う事なんでもやっちゃう子?
言われるままに、自分にペンを突っ込む女性が、いるんだね。

”””””””””””””””””””””””””

”そ、そんな。やれって言われたから...”
圭子は、自分自身に、言い聞かせるように、弁解をする。
ただ、怪しく光っている4本のペンが、弁解の余地を残さない証拠だった。

圭子は、恥ずかしさを募らせながら、続きを読む。


””””””””””””””””””””””””
そのボールペン、まだ、仕事で使うんでしょ?
拭いちゃったら、綺麗になっちゃうから、ボールペンの後ろのキャップを空けてごらん。
そして、芯を取ると、ストローみたいになるでしょ?

そこに、たっぷり圭子の愛液を溜め込んで、仕事で使ったらいい。
自分の汁を見られながらの、仕事は うきうき するよね。

マン汁ペンを同僚に使ってもらった感想を待ってるから。

””””””””””””””””””””””””

圭子は、読み終え、どうして良いか解らなかった。
自分の恥かしい証が、常に自分の机にあると思うと、恥かしさが募る。
ましてや、それを、誰かに使わせると思うと、狂ってしまうような気がした。

”そんな事できない...”
必死で、自分を落ち着かせ、汚れたペンをトイレットペーパで拭う。

そのまま、自分のオフィスの席に戻った。
席に戻り、仕事をする。

その手には、先ほどまで、自分に埋まっていたボールペンを握っていた。
”ここに...溜める..”
透明なプラスチックのボールペンを眺めるだけで、圭子の体が反応してしまう。

”ただの、ぼ、ボールペンよ。”
”嫌...ボールペン見てるだけなのに....”

思えば、思うほど、溢れてしまいそうだった。

「ボールペン、見つめて、どうしたの?」
野田が、不信な圭子に声を掛ける。
「な、何でもない。」

圭子は、慌てて野田に返答した。
”ばれたら...”
そう思うと、圭子は、妙な緊張と、羞恥に、自分が何をしているのか、
妄想と、現実が、ごっちゃになってしまう。

しばし、仕事をする振りをしていたが、
圭子は、耐えられない、衝動に駆られる。

”どうするの....”
そう自分に問いかけたときには、手元のボールペンを分解していた。
周りに、気を使いながら、ばれないようにこっそりとストロー状になった、ボールペンの軸をポケットにしまう。

”恥かしい...”
緊張と、自分の犯している行為で、圭子は、もう、十分濡れていた。
そっと、ボールペンの軸を自分にしまう。

そして、今度は、埋没させたボールペンの軸を前後させる。
”き、気持ちいい...”
極度の緊張に洗われる羞恥の行為が、さらに、圭子の感度を挙げる。

時折り、自分にペンを差し込んだまま、仕事をし、また時折り、
ポケットの中で、自分の指を前後させる。
野田を含め、誰も気付いていないようだった。

圭子は、心の中で、つぶやく。
”み、見て....”
これ以上押さえられない感情がこみ上げると、ついに、圭子は、実行に移す。

ポケット中から、べっとりとした、ボールペンの軸を取り出す。
”また、こんなに...”
周りに、気付かれない様に、そのまま、芯を戻し、ボールペンを組み立てる。

”べとべと....”
組み立て挙がったボールペンを、圭子は、ハンカチで拭う。
”また、あの人の指示に従っちゃった...”
若干の苦渋があったが、それ以上の興奮が、圭子を支配する。

手に取ったボールペンは、並べない限り、通常のボールペンと、違いは、無かったが、
圭子にとっては、羞恥のペンだった。

「の、野田さん。」
圭子は通常を装って野田に声を掛ける。
「何?」野田は、圭子の行為にも全く気付いていないようだった。

「忙しいところ、申し訳ないんだけど、この納品書に、サインもらえる?」
あえて今、必要なサインでは無かったが、圭子は、納品書と一緒に、
自分の体液で、満ちているボールペンを一緒に差し出す。

”サインして....私のペンで..”
野田が、ボールペンを受け取ったときは、圭子の心臓は、破れそうに高鳴る。

「ここでいいよね。」
野田は、何の疑いも無く、納品書にサインをした。

”わ、私の...ボールペン”
圭子は、野田の指先で軽やかに動く、ペンを見つめる。
ボールペンが、動くたび、圭子は、自分の中をかき混ぜられる錯覚に陥った。

「はい。.....圭子さん!」
野田が、サインし、手渡されることすら圭子は、一瞬忘れてしまっていた。
「あ、ありがとう..」

あわてて、圭子は、納品書を受け取った。
必用に、野田のサインを確認する。

「そのボールペン、インク出にくいですね。換えます?」
野田が、何の気なしに、圭子に交換を申し出る。

「あ、...こ、これ気に入っているのだと思うから。」
圭子は、かなり動揺して、発音がおかしくなっていた。
”これは渡せない!!” 圭子は、必死だった。 

野田は、その様子がおかしかったのだろう。
「じゃあ、芯だけ、換えれば?」
そう言って、自分のボールペンを分解し、ボールペンの芯を圭子に渡そうとする。

圭子の全身から、血が引く感覚に襲われる。
”ど、どうしよう”
圭子は、自分の体に鳥肌が立つのを押さえられなかった。

野田は、その様子が、困っていると思ったらしい。
「僕が、交換しましょうか?」
そう言って、本体のボールペンをよこす様に、手を伸ばした。

”野田さんが交換する?”
圭子の脳裏に、自分の情欲がまとわり付いているボールペンの芯を野田が抜き取る様子が、
浮かんだ。

”だめよ..圭子”
「こ、このまま、もう少し使います。」
そう言って、野田を拒否した。 

野田も、それ以上は、言ってこなかった。
圭子は安堵と共に、なんとなく残念と思ってしまった。

”も、もし、交換を、お願いしてたら...”
圭子は、パソコンに向かった。

””””””””””””””””””””””””””””””
使ってもらったの。 狂っちゃいそう。
””””””””””””””””””””””””””””””

圭子は、自分の思いを、放出したかった。
それが、知らない男だとしても。

そしてメールを送信する。
送信して直ぐに、手に持ったボールペンを眺めた。
”私...なんてことしてるのかしら...”

圭子は、何も手に付かず、野田がサインしていた姿を再度、思い出していた。
何も、していない、自分の陰部が反応する。
視線を落としながら、妄想に襲われた。

「ブブブブブブブ。」
また圭子の携帯が鳴る。

圭子は、携帯のメールをチェックした。
”今度は?”
その思いが強かった。身勝手な男の要求を、むしろ望んでいる自分がいた。


”””””””””””””””””””””””””””””
狂いそうなんだ。 いっそのこと狂っちゃえよ。 気持ちいいぞ。
露出狂ってのはどう?

ブラウス姿で、コーヒーか何かを、こぼしちゃって、
みんなの視線を集めたら、染みを取るのを装って、胸元をはだけてみな。
恥かしさを限界まで耐えたら、更衣室に逃げ込めば良い。
更衣室から、メール頂戴ね。
”””””””””””””””””””””””””””””

圭子は、つれずれのメールを確認する。
”ろ、露出狂になんかならない!”
圭子は、知らない男に露出狂を命じられることが悔しかった。

ただ、屈辱の命令をされればされるほど、従わなくてはならない気持ちが、起こる。
”..逆らえない”
何かに、脅かされているわけではないが、圭子は、逆らうことが許されない。

圭子の目の前には、つれずれの指示に従ったボールペンと、飲みかけのコーヒーがあった。
既に、圭子は、上着は、椅子に掛けており、ブラウス1枚の格好だった。
気持ちを落ち着かせるために、コーヒーを飲む。

カップを持つ手が震えていた。
”こ、こぼれちゃう...”
圭子は、コーヒーを見つめた。