”暑い..”
圭子は、羞恥のメールを送付してしまった事に、自分が動揺していることに気付く。
空調の利いているオフィスが、暑苦しく感じていた。
やる仕事は、多々あったが、収集が付かない。

PCの画面を見つめていると、自分が、何を欲しているのかを考えてしまった。
”就業中” 圭子は、そう思うが、今までの行為、返信メールの期待で、頭が一杯だった。

”嫌よ..” 見てはならないと思っても、隣の野田の定規に視線が言ってしまった。
”野田さん..定規使わないの?” 
自分を諫めた定規が、蛍光灯の輝きで光っていた。

”やらしい..”
ついに、圭子は、自分の周りの備品全てが、圭子を陵辱する道具に思える。

「ブブブブブブブ」その時、圭子の携帯が鳴る。
”誰?” 手にした携帯の振動までも、妄想の道具になっていくことが怖かった。

「はい。」圭子は、電話に出る。
「昨日、発注した物、届いてないよ。」 圭子の得意先からの電話だった。
「すみません。ただいま確認して...」圭子は、電話の前で頭を下げる。
「君、遅いよ!前の担当者に戻ってもらいたいね。」  

痛烈な苦情だった。
「すみません。」圭子は、必死で誤る。
「こっちの言うこと、何でもやってもらうよ。」

その言葉に圭子は、固まる。  ”何でも...”
「そ、それって...」圭子は驚いて聞きなおす。
「そうだな。1ダースで、あと2円は、値引きしてもらうからね。」
「ガチャン!」相手は、電話を切る。

”私...”圭子は、今、自分が想像してしまった事に恥じる。
”何をさせられると思ったの?” 顧客に呼び出され、羞恥の行為をさせれらる事を想像してしまっていた。

圭子は、抑えられなくなっていた。
自分の携帯をさりげなく、座っている自分と椅子の間に入れる。
そして、デスクの電話を取った。

090−1234−12**

「ぷ..ぷ..ルルル  ルルル ルルル」
”あああ..”
自分の踏んでいる携帯がバイブレートする。

圭子は、秀麗な顔で、あたかも得意先に急用の電話を入れている表情をしながら、
携帯からの刺激を受けていた。
”私、皆のいるオフィスで...”

受話器を持ちながら、真剣な顔を圭子はしていた。
唯一、無理を言われて悩んでいる様に、眉間に皺がよっていた。

「誰かの携帯鳴ってない?」 また野田が、言った。

”え!!”
圭子は、何事も無かった様に、受話器を戻した。
周りは、何も気付いていなかったが、圭子は、感極まっていた。

ブラウスが、汗で蒸れてしまった。
”私、ここでオナニーしたの” 心の中で、周り中に叫んだ。
視線のあった野田が、不思議そうに圭子を見つめる。

圭子は、我に帰り、恥ずかしそうに、妄想から、現実に戻る。
”仕事...”圭子は、そう思ったのだが..

PCに自動Windowが挙がっていた。
”You Gota Mail”
圭子の心臓は、休まる時間をもらえなかった。

また圭子は、硬直する。件名を確認する。
  
”つれずれ” 

その件名は、来て欲しくない、圭子の待ち望んでいた件名だった。
”返信...”圭子はつぶやく。
そして、内容を確認する。

”””””””””””
報告ご苦労。5MMなんだ圭子は...
こんな時間に返信するなんて、仕事中に、そんなとこ剥いて計っちゃったんだ。
今度は、スカートのポケットの中と、ストッキングをハサミで切ってきな。
ポケットに手を入れたら、いつでも5mmを触れるようにしてくるんだ。
準備ができて、次の指示が欲しかったら、返信するように。

”””””””””””
圭子は、メールに目を通す。
”そうよ。私、仕事中...に剥いたのよ..”
自分の常識外の行動を文書で、指摘され、圭子は、体が高ぶった。

”発注確認...”
現実の圭子が、先ほどの苦情の処理をしなければと思う。

”ハサミは何処?”
妄想の圭子は、ハサミを探した。

圭子は、電話を手に取り、購買部に電話を入れる。
「昨日の発注ですが、どうなっているんですか?お客様から、強いクレームが挙がっています。」
「対応を早急に実施し、進捗報告を私に挙げてください。」

圭子は、秀麗な顔つきで、購買部の手配にクレームを挙げた。
「申し訳ございません。」購買の担当者が、圭子に詫びる。
「クレームが上がる前に対応してもらわないと!」

圭子は、そう言いながら、右手をポケットに入れる。
布越しに、自分を触る。
”うう...” 
「進捗は、1時間毎に実施ください。」口で、購買部を責める。
”ああ..”右手は、自分を責めていた。

”もどかしい...”
圭子は、受話器を戻し、自分の引き出しから、ハサミを取り出す。
”何に使うの?” 圭子は、自分に再度、確認する。
”準備...”

圭子は、立ち上がり、そのまま、また、レストルームに舞い戻ってしまった。
個室に入ると、スカートのポケットを裏返す。
高価だったスーツにハサミを入れた。

”切ってる...  何のため?”
圭子は、そう思う。
しかし、そのまま、スカートを下ろし、ストッキングの足の付け根の部分も切り裂く。

”準備したの...”
圭子は、そのまま、スカートを元に戻せない。
ストッキングの切れ目から、ショーツの隙間をぬって、自分の指を差し入れる。

”あう..あ”
圭子は、既に濡れている自分をさらに攪拌した。
”準備したのよ...”

知らない男のメールの支持に従い、常識外の行為を繰り返す自分が恨めしかった。
圭子は、指を戻し、スカートを身に付ける。

”どうなってるの?..”
圭子は、既にどうなっているのか理解していたにも関わらず、
再度、スカートのポケットに手を入れる。

もう、さえぎるものは無かった。
そのまま、ショーツに簡単に手が届く。もちろんショーツの隙間にも指が届いた。
”いつでも...触れるの。”

圭子は、誰も見ていない個室で、羞恥に振える。
しばらく、身じろぎできなかったが、衣服を整え、オフィスに戻った。

「どこ行ってたの?購買から連絡があったよ。」野田が、戻った圭子に言った。
「すみません。直ぐ購買に連絡を取ります。」

圭子はそう言いながら、
”変態の要求に答えてるの。”と心の中でつぶやいた。
圭子は、購買に連絡する前にメールをうつ。

相手は、購買でも、客でもなかった。”つれずれ”だった。 
”準備できました。 指示をください。”
圭子は、何よりも優先して、メールを返答していた。

”指示...ってなに?”圭子はそう思いながらも、仕事に戻る。
「ちょっと席を外しておりまして..」
「いえ..別件の至急の準備がありまして。」
「え!手配付かない?  困ります。」

圭子は、購買部との対応を行っていた。どうやら、購買のミスで、納期が遅れそうだった。
「手配できないでは困ります。 対応策は?」
そう言いながら、PCの納期情報を確認する。

予定の納期では、どうにもならない。
「You Gota Mail」
別枠が、メール到着を知らせる。

「緊急依頼を掛けて!」購買を罵倒しながらメールを確認する。

”””””””””
最優先で、準備?
ペンを手に持って、
今すぐポケットに手を入れなさい。
って、もちろんペンを突っ込むだよ。
”””””””””

圭子は、電話で、購買と話をしたまま既に握っていたボールペンを見つめる。
「購買部のミスでしょ!」
そう言いながら、ボールペンを握り締めたまま、ポケットに手を入れた。

”仕事しながら...”
「もちろん、購買の経費で、発注してください。」
購買部の中年のオヤジを罵倒しながら、

圭子は、ボールペンをショーツの隙間に差し入れ、そのまま、自分に、挿入していく。
”ううう..”
「とりあえず、発注してください。また電話します。」
圭子は、心の中で、叫びながら、電話の対応を終えた。

その時、再度、メールが着信した。
圭子は、ボールペンを自分に挿入したまま、慌てて、右手を戻し、確認する。

””””””””””
ペン、自分に入れてる?
それじゃあ、圭子は、足りないだろ?
デスクにあるだけ全部入れちゃえよ。

そうそう。何本入れたか報告よろしく。
””””””””””

圭子は、そのメールを確認して目の前のペン立てに視線を移す。
そこには、さまざまで、大量のペン類が、入っていた。
もちろん”つれずれ”が、その状況を知る由も無かったが、圭子は、その大量のペンが、自分に入ってくることを想像する。

”こんなに...入らない”
既に挿入してしまったボールペンの感覚が、強まる。
”私...入れちゃうの”

圭子は、自分がこれから実行に移す行為が、Nomalな行為を超えていることを感じた。
”ペンで犯される..”
圭子は、羞恥と嫌悪を覚えるが、もう一本のペンを手にした。