”.......”
美夏自身、自分の思考がまとまらなかった。
だた、目の前の椎名に溺れていた。

椎名のベルトが、「カチャリ」と音を立てる。
そして、ズボンのフォックを外してしまった。
”どうしたら....”

美夏は、混乱したまま、椎名のグレーの下着に、視線を向ける。
そのまま、椎名のズボンを、下ろしてしまった。

美夏の視線に、椎名の下着に映った形がなんとなく解り、自分がしていることに動揺してしまった。
それ以上の行為に、移りたくても、恥ずかしさで、移ることができなかった。

それで無くとも、自分は、既に全裸であった。
”あ、あの二人には、負けてられない!!”
若干目を反らしながら、美夏は、椎名の下着の腰のゴムに指を掛け、ゆっくりと下ろす。

しゃがんでいる美夏にとっては、目の前10cmほどの所に、椎名の物が、現れた。
美夏にしてみれば、これだけ、目の前で凝視することは始めてのことであった。
”す、凄い?....”

比べようも無いが、想像を絶する物に躊躇しながら、美夏は、椎名を自分と同じ、全裸にしてしまったのだった。
その間、2人の間には、会話も無かった。
ドアの向こうから聞こえる、温泉の水の音だけが、脱衣室に、響く。

美夏は、椎名に何を言われた訳でなかったが、全裸の椎名の腰に、手を伸ばしてしまった。
そして、ゆっくりと、やさしく、椎名の物を、なぜる様に、触れる。

「....」
「....」
それでも、2人の間に何の声も上がらなかった。
美夏は、その後、どうして良いか必死に考える。

そして、以前、女性週刊誌に書かれていた男性の喜ばせ方なるページが、頭をよぎる。
それを、実際に読んだときは、馬鹿馬鹿しいと思ったが、それくらいしか、経験の浅い美夏にとって、思いつかなかった。
”やさしく....?”

美夏は、片手を椎名の腰にあてがい、もう片方の利き手で、ゆっくりと、前後させるしぐさを取る。
”な、.....え?”
経験の少ない、美香の仕草は、要領を得ない物であったが、椎名にとっては、それが新鮮だったようだった。
ぎこちない動きに合わせ、椎名の物は、少しづつ、変化してくるのが、美夏にも解った。

”き、気持ちいいと思ってもらえてるの?”
美夏は、そのまま、手の動きをやめなかった。

目の前の椎名の物は、戦闘態勢に入りつつある。
それが、美夏にも解った。

”こ、これでいいのかしら....次?...”
美夏は、驚くほど硬くなった物をさすりながら、次、何をすれば良いのか考える。
女性誌には、それも記載されていたが、実行するには、勇気のいることだった。

”...椎名先生が、気持ち良くなってくれるなら...”
美夏は、そう思いながら、自分が、それをしていることを想像する。

「あっ..」
吐息とも思われる声を、自分が放っていることに美夏は、気づき赤面する。
何をされている訳では無かったが、想像するだけで、しゃがんでいる自分も、潤んでしまうことを抑えられなかった。

美夏は、赤面した顔のまま、視線を椎名の顔に向ける。
椎名は、、美夏の行動をずっと見ていたようで、美夏が視線を上げた時に、視線があう。
そのまま、美夏は、椎名の物に、顔を近づかせる。

”舐めてあげる....”
美夏は、言葉を交わした訳では無かったが、視線で、椎名にそう訴え、行動に移し始める。
あと、もう少しで、唇が、触れる時だった。

「美香さん...」
椎名から声が掛かる。
美夏はその声に、一旦躊躇する。
それでも、美夏は、やめようとはしなかった。

一旦は、声に反応し、椎名に視線を移したが、また直ぐに、椎名の物に、視線を戻す。
「美香さん。そこは汚いから、無理しなくても。」
椎名が、美夏を庇うように、言った。

美夏は、その声を聞き、言葉で返すことなく、態度で示した。
椎名の股間は、今までの、3人の行動によって、勃起を繰り返していたのだろう。
美夏の鼻に、椎名の匂いが伝わる。

それでも、椎名に、美夏は、唇をあてがい、キスをする。
”どうすれば.....?”
そう思ったものの、美夏は、椎名を喜ばせたい一心だった。

躊躇も無かった。口を開き、美夏は、自分の口腔で、椎名の物を覆う。
平常心であれば、嗚咽するぐらいの匂いかも知れなかったが、このとき、美夏は、その匂いと味が、
まるで媚薬のように思える。

雑誌で、覚えた様に、美夏は、椎名の足元にしゃがんだまま、頭をスライドさせる。
「ああ!」
椎名のため息交じりの声が、する。
美夏は、その声がうれしかった。
口中に広がる椎名の味で、美夏は、狂いそうだった。

美夏は、行為を続けながら、椎名に、尋ねる。
「椎名.....先生....これでいいですか?」
椎名も、美夏のその声に欲情したようだった。

「美夏....っつ。」
椎名は、堪えられなくなった様に、両手を美夏の頭に掛ける。
そして、美夏の頭を掴み、自分で、美夏の頭を振り出す。

「わあっつぷ。」
椎名の物が、美夏の口内の奥に侵入し、喉物まで挿入され、美夏は、嗚咽する。
”く、苦しい...”
美夏は、身動きを許されないまま、数回、繰り返され、咽てしまった。

椎名は、美夏の嗚咽に気づき、手を離した。
「ご、ごめん...あまりに気持ち良くって...もうやめよう。」
椎名はゆっくりと、美夏の口内から、自分をぬらりと引き抜く。

美夏の唇と、椎名の物が、美夏の唾液で糸を引いていた。
「ご、ごほっ」
美夏が咳き込む。

男性の物を口にするのは、始めての事だった。
苦しい..まるで、陵辱されているかの様な感覚だった。
性器の様に、自分の口を使われ、椎名の玩具になってしまった感じがする。

それでも、椎名の気持ちよさそうな声が、耳に付いて離れない。
自分が苦しくても、あの、椎名の声を聞きたかった。

「せ、先生!  私は大丈夫...先生がしたいなら..」
美夏は、そう返答していた。
その返答を、椎名は否定しなかった。

美香のあごに片手を回し、美夏にとって苦しい行為を続けさせるため、口をあけるように促す。
美夏も、また、椎名の物を拒まなかった。

そして、先ほどの行為が繰り返されるはずだった。

「うぐっ。」
「うぐっ。」
「うぐっ。」
椎名は、先ほどよりも激しく、欲望を美夏にぶつける。
美夏は、自分の口どころか、その奥まで、椎名の望みどおりのことを受け入れることしかできなかった。

「い、逝く...」
椎名は、絶頂へ向かっている。

それにあわせ、椎名の動きは、さらに加速してしまった。
蹂躙されるように、美夏は、自分の喉で踊る椎名を我慢する。

それでも、耐え切れない嗚咽がこみ上げ、涙がこみ上げてしまう。

”せ、先生...く、苦しい...”
先ほどよりも激しい欲望に、声どころか、息すら許されなかった。

美夏は、あまりの苦しさに、椎名を腕で、突きはなしてしまった。
椎名は、ぎりぎりの所だったのだろう。

美夏の目に、突き放された椎名と、数秒後、むなしく白い液体が放出されるのが映った。
椎名は、脱力感か、むなしさか、脱衣所に崩れる。

「...」
「...」

2人の間に微妙な空気が流れた。
やりすぎてしまった椎名と、あと少しの我慢ができなかった美夏。
”もう少し、我慢してあげれば....”

美夏がそんな風に思った時だった。

「美夏!! 酷くない!?」
その声は、五月の声だった。

あまりの驚きに、美夏は、全裸と言うことも気にせず、叫んでしまった。
「さ、五月!! 覗くなんて!」
その美夏の叫びに、五月は、怒気をみなぎらせながら、返答した。

「お風呂入るって言っていたのに、エッチなことして、変な声が聞こえたから、来てみたら..どうせ美夏から誘ったんでしょ?」
美夏は、五月の質問に即答できなかった。
”さ、誘ったって....”
否定ができなかったからであった。

返答しない美夏に、五月が、さらに攻め立てた。
「ずるいわよ五月!! 抜け駆けしようとして。」
美夏は、裸の体を隠しながら、そばにあったタオルを手に取りながら返答する。
「け、けど、覗くなんて私以上に酷いわ!!」

そういって、美夏と五月が、対立した時だった。

水樹が、椎名に駆け寄り、バスタオルを椎名に、掛ける。
そして、ぼそっと、つぶやく様につぶやく。
「先生が一番、可哀想...抜け駆けするなら、最後までお相手しなさいよ。」

その水樹の声に、怒気を起こした2人が、振り向く。
椎名は、水樹が羽織らせたタオルだけの格好で、脱衣所の隅に居場所が無さそうにたたずんでいる。
「そ、そうよ!!自分だけ、先に、タオルなんか羽織っちゃって!」

五月も、水樹の肩を持った。

”そ、そんな...わ、私だってがんばったのに...”
美夏は、1人、自己嫌悪を持ってしまった。
椎名のそばに、寄り添う水樹が、恨めしかった。

「椎名先生..大丈夫?」
水樹が、ことさら優しく妖艶に椎名に語りかける。
「...大の男が、粗相だね。」
椎名は、苦笑いしていた。

その視線の先には、まだ戦闘を続けそうな椎名と、残骸が、無残に残されていた。

水樹も、それらに視線を向けると、五月と美夏の前にもかかわらず、何も言わずに、
椎名の下腹部に顔を近づけた。