安藤と、菜奈美はエレベータに乗り込んだ。
安藤は、1Fのボタンを押す。

”外にこの格好で?” 菜奈美は、さすがに躊躇する。
1Fに止まり ドアが開いた。
雑居ビルのエレベータは、奥の方に設置されており、まだ、外の風景は、見えない。

「降りろ!」 菜奈美は、四つんばいの格好で、エレベータから引きずりだされる。

菜奈美は、外からの風を感じ、恐怖を感じ始める。
「..やめて!」菜奈美が、そう呟いたときだった。

外から、足音が聞こえる。
”え! 誰か来ちゃう” 菜奈美は、驚きと羞恥で体を硬くした。

こちらに向かって来たのは、オタク風の学生だった。
その学生は、菜奈美の姿を見ると驚いたようだったが、その視線が、菜奈美の顔と、
開いた胸元に注がれた。

”見ないで...”菜奈美は、あまりの恥ずかしさに片手で、引き裂かれたブラウスを隠すように押さえた。
「豚は、はずかしがんんな!」安藤は、学生のことなど全く気にせず、菜奈美を恫喝した。

菜奈美は、羞恥に顔を伏せながら、腕を戻す。
学生は、その行為を横目でみながらも、明らかにやくざの安藤の格好に、動揺しているようだった。

「兄ちゃん!」安藤が学生に話しかける。
オタクの学生が固まった。恐る恐る、安藤の顔をうかがう。
「この姉ちゃん、結構いいだろ。」学生に話す。

その言葉に学生は、気が休んだのか、露骨に菜奈美の胸元を凝視した。
”な、何こいつ...早く向こう言って!”菜奈美は、心の中で叫んだ。

しかし、安藤は、その学生に驚愕の言葉を放つ。
「乳もんでやんなよ。いい感じによがるぜ!」
その言葉に菜奈美は動揺して学生の顔を見る。

”ま、まさか..”周りから苛められていそうな顔つきの学生は、安藤の勧めに従い、
菜奈美に近づき、手を伸ばしてくる。
「やめて!」 菜奈美は、1Fの踊り場の隅に逃げるようにうずくまろうとした。

「揉みやすいようにしてやれよ!」安藤の声がした。
”そんな事..”菜奈美は、首をたれ、行動に移さなかった。
「解ってんの? 自分の立場。」菜奈美は、そういわれると、断ることができなかった。

菜奈美は、ゆっくりと、体を学生の方に向ける。
裂かれたブラウスからは、菜奈美のブラが露呈する。そのブラからは、
こぼれんばかりに、白い胸の上部が見えた。

学生は、少し、躊躇したが、すぐに、菜奈美の胸をまさぐり始めた。
”こんなやつに..”菜奈美は、胸をもまれると、目をつむり、なすがままに身を任せることしかできなかった。

「どうだ?」安藤が学生に感想を聞く。
「柔らかいです。」学生が答える。
「ブラの中に手を入れて、乳首摘んでやれ!」安藤は、学生の行動をエスカレートさせようとした。

”お願い...やめて..”菜奈美はさすがに身をひねり、避けようとした。
「おい! お願いしろ。こいつに摘まれなかったら、沈めるからな。」安藤が脅迫した。
「そ、そんな..」菜奈美は、安藤の脅迫に驚いた。

「僕、これで...」学生も安藤の沈めるという言葉に恐れを抱いたようだった。
エレベータに乗るつもりで来た学生が、反対にビルから立ち去ろうとした。

「おい、彼行っちゃうぞ! お願いしないと終わっちゃうよ。」安藤は、笑いながら言った。
”私からお願いするの?”菜奈美は、躊躇した。

学生が立ち去ろうとする。
「ま、まって..。」菜奈美が引きとめた。
「お願い。触って。」  
”何を私はお願いしているの...”菜奈美は、恥ずかしさがこみ上げながらも必死にお願いする。

「え!  いやいいです。すみません帰ります。」学生は、この場を立ち去りたいようだった。
「お願い..私の胸触って!」菜奈美は、羞恥の心を振り切りながら、必死にオタクの学生に懇願した。

その時、安藤が学生の肩を掴んだ。
「どこ触るか、見ないと触れないよな?」脅迫するようだった。
「は、はい。」学生はおどおどしながら答える。

”見ないと? ここで、胸を知らない男に?..”菜奈美は愕然とした。
しかし、自分で自分のブラウスを掻き分け、ブラを露呈させた。

そして、ブラを若干ずらし、ピンクの乳首を露呈させる。
”ここ..外、同然なのに..”ふくよかな胸に乳首がそそり立っていた。
”あっ”外の風と、2人の視線に菜奈美は、反応してしまった。

「こ、ここ摘んで...ください。」菜奈美は、やっとの思いで、学生にお願いした。
学生は、その反応した乳首に見入るように近づいてきた。

「いや!」菜奈美は、あまりのショックにうずくまる。
それは、学生が近づいてきたことではなかった。

表から、菜奈美と同世代の女性が、入ってきたからだった。
明らかにその女性は、菜奈美を軽蔑したようなまなざしを向けたからだった。

しかも何事もなかったように、エレベータに乗り込む。
エレベータに乗り込み、こちらに向き直り、ドアが閉まっていく瞬間、
菜奈美とその女性は、目が一瞬あった。
”そんな目で、見ないで! 好きでやってるわけじゃ...”

同性の侮辱の視線を感じ、屈辱で打ちひしがれた。
「今の姉ちゃんもいい女だったな。まあいいや、続けろ!」安藤が命令した。

”そんな..できない..”さすがに菜奈美も、ここが、ほぼ外であることを再認識してしまった。
許しを請うように安藤を見るが、とても許してもらえる環境でなかった。

”あの人の見る目..”
同性から軽蔑の目で見られたことがショックだった。もし、”昨日までの自分がこの姿を見たら...”
羞恥心が高ぶる。

しかし、”2人を救わなければ...”

菜奈美は、ゆっくりと胸を露呈させる。先ほどの数倍の羞恥が芽生え、
恥ずかしさでいっぱいだった。
「お願い..します。」学生に向かっていった。

学生は、菜奈美の心も知らず、手を伸ばす。
しかも、いきなり、菜奈美の乳首を摘んだ。
「ああっつ。」いきなりの刺激に菜奈美は、声を上げてしまった。
しかし、学生は、その指を離さなかった。

菜奈美の反応の声に学生は、狂喜したように、菜奈美の胸を蹂躙していった。
”やめて..”声にならない声を叫ぶ。
「ああ..」自分を貶めればおとしめるほど、学生の不慣れな指使いに反応してしまう。

安藤は、その様子をおかしそうに、みているだけだった。
学生は、さらに両手を伸ばし、隠れていたもう片方にも手を伸ばす。

首輪を繋がれ、手で拒否することもできないまま、菜奈美は、学生の蹂躙に耐えるしかなかった。
学生は、胸の先端のみをさすり、つぶし続けた。

「うう..あっ。」恥ずかしさと刺激で菜奈美は、上ずって言った。

「行くぞ。」安藤の声が掛かる。

その声に、学生は、指を離し、惜しそうにエレベータに消える。
学生の菜奈美に向ける視線は、先ほどの女性とは、違う目だったが、
人を見るというよりも、物としての視線だった。

”その目...”菜奈美は、もう誰の視線も普通に受けれる状態ではなかった。
学生からやっと開放された。そう思うのもつかの間、もう隠れることもできない場所に引きずられていく。
”もうこれ以上..”菜奈美は、羞恥に震える。

菜奈美は、ブラのずれを直すことしかできず、安藤に引きずられた。

ビルを出ると、数人の通行人が、菜奈美の痴態を、ある者は、訝しそうに、ある者は、狂喜の目で見る。

”見ないで..見ないで..”そう菜奈美は、思うが、現実離れした格好に視線が集まっていることが解った。

「半裸じゃん。見えてるぜ」通行人の声が聞こえる。
「あんなの見るの、やめなさいよ。」カップルの女性が、男性に向かってやめるように言っている。

”見ないで..見ないで..”菜奈美は、呟きながら、肢体を晒していた。
不意に安藤の手が、菜奈美のブラウスの襟を掴んだ。

”な、何?”そのままその手で、ブラウスを引っ張る。
既に裂けていたブラウスが、簡単に菜奈美の体から離れた。

「やめて! 嫌。」ついに、菜奈美は、複数の通行人の視線を浴びながら、上半身をブラだけの格好になってしまった。

唯一、腕の袖の一部が、両腕に残っていた。

その行為を周囲の人が、怪訝そうに注視したが、安藤の風体に止めるものはおらず、
どちらかというと、面白そうに見物していた。

菜奈美は、あまりのショックにその場にうずくまり、腕で、両胸を必死に隠した。
が、両腕からこぼれそうな菜奈美の胸が、周囲の男の視線を誘っていた。

「見ないで!」ついに声を上げる。その声に周りも視線を泳がせるが、皆しっかりと横目で確認していた。

ビルの通りに1台のバンが停車していた。
安藤がそのドアを開け中に乗り込んだ。

菜奈美も逃げるように乗り込もうとした。が、安藤に路上に突き出された。
周りが、その様子を伺う。

1人の男性は、遠慮もせずに立ち止まってその様子を見る。
「乗せて..」車の中の安藤に菜奈美は懇願した。その行為に安藤が一言、言った。
「切符!」

”なんなの?...早く乗せて!”この場から一刻も早く立ち去りたかった。
安藤は、菜奈美のブラを指差す。
「それを切符の代わりにしてやるよ。」

絶望的だった。  ”見ないで..見ないで..”そう呟きながら、
ブラを剥がすように菜奈美は、外す。

「おお!すげえ!  外しちゃったよ。  丸見え。  あの人変。」周りから嘲笑の声が掛かる。

菜奈美は、必死に車に乗り込み、やっとの思いでドアを閉めた。
”見られちゃった..” 恥ずかしさで、膝が震えた。

「上出来だな。」安藤は、そういうと、スモークで覆われた社内で、面白そうに、菜奈美の胸を持て遊んだ。
「やめて..ああ。」菜奈美は、嫌がったが、今までの羞恥に比べればと思った。

”や、やだ..”安藤の手の感触が、菜奈美の興奮を掻き揚げ、体が反応してしまう。
「あ、ああ、だめ..」恐怖の振るえから、快感の振るえに変わっていくのが、
菜奈美にとってもっとも恐ろしいことだった。

”感じちゃう。”必死に反応を抑えようとすればするほど、募ってしまった。

「豚の癖に、一人前に感じるな。」安藤は、そう言って手を離し、運転席に移った。

”豚? 私..”
安藤の言うことに否定できなかった。目を瞑り、後部座席で、ちじこまることしかできなった。
そして車が動きだす。

”どこに連れて行かれて、何させられるの...”
菜奈美は、そう思いながら、
また取られるだろう、切符を身に付け、菜奈美の心のように、破れたブラウスを羽織った。