「胸は?」
博恵は、要求を止めなった。
下着姿で、股間を突き出させることすら、美咲にとって恥かしい行為だったが、
それ以上の恥かしい事をしなければなら無かった。
美咲は、片手を自分の胸にあてがう。そして、その柔らかそうな胸を持ち上げる行動をする。
唯でさえ、垂れることを知らない張っている胸は、さらに、上側に押しつぶされ、
グラビアアイドルのように、胸が盛り上がっていた。
胸を掴む事は、簡単にできたが、その後が、続かなかった。
”恥かしすぎて...死んじゃう..”
美咲は、それでも、必死に、口を半開きにして、自分の舌を少し出す。
恥かしさを堪えながら、その姿勢を数秒取ると、美咲は許しを請う。
「こ、これでいいですか...」
必死の美咲の思いは、相変わらず届かなかった。
博恵は、ため息を付くと、美咲に返答する。
「美術の授業でしょ? 私達が、絵を書いている間は、ずっとその格好!!」
博恵の言葉に、美咲が、うなだれる。
そして、また羞恥の格好に戻った。
”嫌よ...こんな格好...”
足を拡げ、胸を揉み、舌を出している自分が情けなかった。
その姿勢すら、崩すことはできない。
そう思うとどうしても、目に涙が浮かんでしまう。
”負けちゃ駄目....”
必死に美咲は思いながら、顔を伏せ、その涙を隠した。
「美咲、題材は、笑顔でしょ? こっち見て笑いなさいよ。」
それでも、博恵が、美咲に、笑顔を要求する。
舌を出しながら、美咲は、固まった笑顔を振りまくしかなかった。
そして、しばしの時間、美咲は好奇の視線を浴び続ける。
昨日まで、同じクラスで、勉強を共にしていたクラスメート達が、
美咲の半裸の格好を見て、楽しんでいた。
”...なんで私が...”
舌を出し、見せたくも無い胸を、強調させている美咲は、壊れそうだった。
「みんなデッサン進んでる?」
博恵が、周囲に確認する。
「じゃあ、仕上げに入りましょう。美咲お願いね。」
博恵が、美咲に声を掛ける。
”もう少しで、終わる...”
仕上げと言う言葉を、聞いて、もう少しの我慢を美咲は、耐える。
「美咲!!仕上げ、お願いって言っているでしょ?」
博恵が、強めの言葉を浴びせる。
「な、何?」
美咲が、机の上から、返答する。
”博恵の、要求どおりの恥かしいポーズを取っているじゃない”
美咲は、博恵に視線を向ける。
「だから、仕上げは、ヌード!」
専業のヌードモデルに指示するように、同級生の美咲に当たり前のように、博恵が言う。
「そのために、京子が、見本みせたんでしょ?」
その言葉で、美咲は、京子の痴態を思い出させられる。
”きょ、京子...あんなこと私も?...私もなのね...」
美咲は、現実の恐ろしさを噛み締める。
「で、できない...」
美咲が、無理と解っていても、そういうしかなかった。
当然のように、端でみていた香織が立ち上げる。
そして、美咲に近づくと、耳元で、悪魔のささやきを行った。
「お仕置きが欲しいの?美咲。 ライターの電気ショック皆の前で、披露しちゃう。」
香織は、それだけ言うと、優しそうに微笑みながら、自分の席に戻る。
”そ、そんな。あれは嫌...”
美咲の体に、昨日の電流が、また流れるようだった。
裸でさえ恥かしいのに、教室で、轢き付く自分の姿を晒すことはできなかった。
美咲は、俯きながら、背中に腕を回し、自分のブラを外し始める。
”み、見られちゃうのね....”
風邪を引いた様に、体中が、熱くなる。
カップを片腕で押さえながら、ブラの肩紐を外す美咲の姿は、高校生とは思えないほど、なまめかしい。
美咲の胸に、井上たちの視線が集中する。
「美咲の生乳首拝めるぜ。」
ブラを外そうをする決意を挫くような罵声を、井上があげる。
その罵声に、美咲はブラのカップを外すことに再度躊躇してしまった。
”生乳首なんて言わなくても...そんな言い方..”
美咲の動きが止まったと同時に、博恵が、さらに、美咲をなぶろうとしていた。
「井上、拝めるんじゃないわ。 見てあげるんでしょ。 ね、美咲。」
博恵の言葉で、美咲は、自分の腕が、震えるのを止めることができなかった。
博恵は、美咲の手の振るえを見ながら、催促する。
「あら、武者震い? そんなに、見せたいなら、乳首晒してもいいですかってお願いしてからにしてよ!」
「こっちは、あんたの乳首デッサンしなきゃいけないんだから。」
結局、美咲は全て従わなくてはならなかった。
「む、武者震いなんかじゃない....」
そう言っても、誰も美咲を許してくれる訳は無かった。
”み、見なさいよ....”
美咲はブラから腕を外し、隠したい自分の胸のふくらみを公開しようとする。
その途端、博恵の腕が伸び、その行為をやめさせようとした。
「ゆ、許してくれるの? 博恵。」
思わず、美咲がたずねた。
「許すも許さないも、あんたの胸なんか見たくないわ。お願いされない限り。」
微妙な空気が流れる。
美咲は、その空気を読み取れ無かった。
その均衡を破ったのは、香織である。
「美咲! 博恵に見せないと、許さないわよ。」香織は、笑っている。
「香織。私は見たくないわ。」まるでタッグを組んだ悪役だった。
美咲にもその空気がやっと伝わる。
”ゆ、許してくれる訳じゃない....”
美咲は、肩紐も外れたブラで、自分の柔らかい胸を抱きながら、2人の真意を口にするしかなかった。
「わ、私の胸...見せても良いですか?」
その言葉は、美咲にとって、一番嫌な言葉だった。
これなら、レイプのように、服を毟られる方が、まだましだった。
女の子なら、誰だって...しかも教室の中だった。
「は? 嫌って言ってるでしょ?」
博恵は、美咲が、屈辱の言葉を実際に口にしても許そうとはしなかった。
「わ、私どうすれば....」
美咲は、香織と博恵の板ばさみに、どうして良いか解らなかった。
「後で、さっきのパンツみたいに、回覧するってなら、見てあげてもいいけど?」
博恵は、理解しがたい要求を美咲に突きつけた。
「か、回覧って...何させる気?」
美咲は、聞きなおすが、博恵は答えなかった。
「そんな事、後で考えるわ。 ほら!お願いしなさい。」
拒否は、許されない。
美咲は、今後の事を思いながらも、博恵に隷属するしかなかった。
「か、回覧もしますので見てください。」
それだけ美咲は、口にし、博恵たちの様子を伺う。
「良いわ。」
今度は、許可の返答だった。...ただ、嬉しくも何ともない。
結局、自分から、お願いして胸を晒さなくてはいけない。
それでも、美咲は、決意を持って、ブラを外した。
透き通るような2つの胸が、皆の前に現れる。
見ているだけで、その乳房は、柔らかそうで、かすかに、静脈が浮いていた。
その胸の中心には、薄紅色の小ぶりな乳首が、立っていた。
井上は、見とれて、声を挙げることもできなかった。
可哀想だか、さっきの京子の胸と比べると、色形、滑らかさが違い、直ぐにでも、抱きしめたいほどだった。
絶句している男たちを横目に、博恵が、口を開く。
「ほら井上見とれてないで、デッサンしなさいよ。」
その綺麗さに、博恵も嫉妬したようだった。
数分の間、男達は、嘗め回すように、美咲の胸を、注視した。
”早く終わって...”
美咲は、好きでもない相手、それも、多くの異性、同性に、自分の胸をまじまじと見られる事が、恥かしかった。
「さっきのグラビアみたいに、胸、持ち上げなさい。」
博恵は、美咲の恥かしさなど、全く無視するようだった。
そのまま、素肌を晒しているだけですら、心臓が、破裂しそうに鼓動しているにも関わらず、
美咲は、博恵の非常な指示の通り、自分の胸をすくう様に、持ち上げる。
その美咲の胸は、井上たちの想像通り、柔らかそうに、歪んだ。
「いいねえ。美咲のオッパイ。」
井上は、まるで、風俗嬢に感想を言うように、美咲の目を見ながら、感想を吐く。
「....。」美咲は、自分の胸の感想を露骨に表現されても、何も言い返せなかった。
井上は、皆の言いなりになっている美咲を、もっとめちゃくちゃにしたいようだった。
「美咲、正確にデッサンしたいんだけど....」
井上が、なにやら、画策始める。
「み、見せてるでしょ。これ以上何を見せろって言うの?」
美咲は、既に、上半身を隠すものなどない。それだけでなく、自ら、自分の胸をすくう仕草までしてしまっている。
「乳首の大きさ計ってよ! 正確にデッサンするんだから。」
そう言いながら、井上が、技術の時間で利用するノギスを机から取り出した。
「これ、0.1mmまで正確に計れるんだぜ。 美咲!乳首、挟めば計れるからさ!」
井上は得意げに言っていた。
”こ、こんな物で自分を計るの?”
美咲は思ったが、もう許される立場では無かった。まさか、自分がこんな目に会うとは思わなかった。
”こ、これじゃあ、昨日の繰り返し....”
どんどんエスカレートしていく要求。ただ、今日も断ることなどできなかった。
数十人が、見守る教室の机の上で、美咲は、金属製のノギスのはさみにで、自分の乳首を挟んだ。