”どうせ、変な事しようとするに決まってる!!”
美咲は、拒否する。
只でさえ、恥かしいことをさせられたばかりなのに、これ以上は、本当に否だった。

そう...普通に断るはずだった。
「どうせだったら、皆、美咲を書いてあげたら? 嬉しいでしょ、美咲?」

「...う、嬉しい..です。」
神の声には逆らえなかった。 香織は、足を組みなおしながら、美咲に向かう。
そして、井上に向かって顎をしゃくる。

「井上、段取りな!」
まるで、井上を自分の子分のように扱う。
ただ、井上は、嬉しそうに、その指示に従っていた。

教室は、先ほどの休憩時間と同じ気配に戻る。
ただ、今回は、2時間もある長い授業中だった。

”え、笑顔のデッサンのモデルなんだから...”

美咲は、悪寒がしたが、そんな事は無い、自分の考えが行き過ぎだと思い直す事にする。

美咲は一瞬、自分が恥かしい姿のモデルをさせられてしまうことを想像するが、
直ぐに打ち消す。
”さすがにありえないんだから!”

その通りだった、さすがにありえなかった...そんな簡単なことなど...

40名ほどのクラスの内、10名強が、美咲を取り囲む。
さずがに、昨日までの美咲の友人は、クラスの隅の方で、個別にペアを組んでいたが、
香織に逆らってまで、明らかにおかしい行為を止めるまでは、いかなかった。

また女子の一部は、積極的には、加わらない。
が、視線は、デッサンの相手では無く、これから何かが始まるだろう、美咲の群集に、
釘付けになっていた。

”デッサンのモデルだけなんだから..”
美咲は、必死に体を硬くした。

井上は、そんな美咲に対し、美術の自習を開始する。
「美咲! 笑顔でこっち向けよ。」
その言葉に、美咲は、嫌々ながらも、井上達に、顔を向ける。

「うわ..そそるねえ。」
井上が、美術の授業と全く関係ない言葉で美咲を嘲笑する。
”そ、そそる?”
美咲は、さらに体を硬くする。
”変な事はしないで...”

もう自分のデッサンどころでは無い。まだ何もされていないが、美咲を取り囲んでいる同級生は、
明らかに、美咲を友人として見ていなかった。
お金で買えない面白い玩具を目の前に置いているかのような目つきだった。

「少しは笑ってよ。」
取り囲んだ生徒の一人が、美咲に声を掛けた。
「笑顔を書くって授業だろ!」
これから、餌食にする美咲に、笑えと無茶な要求を突きつける。

”わ、笑うことなんて...”
美咲は、笑う真似事もできない。
そんな美咲に、井上が少しずつ、ありえぬ方向に捻じ曲げていく。

「ほら、美咲はオナニーしてないと、楽しくないのかな?」
その言葉は、、美咲にとって死刑宣告であり、取り囲んだ生徒たちに取って、宴の始まりの合図だった。

「そんな事、楽しくない!」
美咲は、井上の言葉に、その可愛い顔を、怒気を現す。
「じゃあ、笑えよ!」
事も無げに、井上が、美咲を罠にはめる。

「....」
美咲は、一瞬詰ったものの、取り囲みに向かって頬を緩める。
無理に作った笑顔は、普通ではなかった。
普通の子であれば、笑える顔になったに違いなかった。

ただ、美咲の美貌では、意思により作られる笑顔もまた、情欲におぼれる者たちにとって、
楽しめる笑顔だった。

井上もまた美咲の、いびつな笑顔に心を囚われる。
”め、めちゃめちゃ綺麗..”
誰もいなければ、このまま、飛び掛りたかった。
そんな気持ちを必死に井上は抑える。 宴は始まったばかりなのだから...

「美術だぜ、心から笑えよ!」
井上は、美咲に無理な注文をする。
美咲は、さらに口角を上げ、つぶやく。

「わらってるの。 許して..」
引きつった笑いを伴いながら、美咲は、目を赤くする。
ゾクゾクするような笑顔を保ちながら、美咲は、泣いていた。

さすがに、男達は、息を呑む。これ以上の催促は、男としてできないようだった。
見かねた女達が、主役になる。
彼女達にしてみれば、昨日まで、全てにおいて負けていた女が、やっと獲物になったのだから..

「さすが、男に媚売るのうまいわね。」
前回のテストで、2位だった博恵が、沈黙を破る。
博恵は、このクラスになってずっと、美咲に勝てない万年2位の女だった。

美咲と同じクラスでなければ、テストも顔も、1位だったと、博恵は思っている。
それだけに、自分がのし上れるチャンスを潰す訳にはいかない。

博恵の言葉に、美咲が反応する。
「こ、媚なんて売っていないわ。」
美咲は、博恵に、弁解する。

”あなたの方こそ...”美咲は、一瞬そう思ったが、口にすることはできなかった。
それが、なんとなく博恵に伝わったのかも知れない。
「みんなが、満足しない笑顔だったら、オナニーしなさいよ! さっきの授業中は、満面の笑顔だったじゃない!」

博恵は、美咲の顔をみたわけでもないのに、うそぶく。
「そうしようぜ!」
やっと我に返った井上が同調する。
そして、取り巻きも、同調の反応をした。

「そ、そんな事できない! かってに決めないで!!...お願い。」
美咲は、語気を強めたものの、最後は、しおらしくお願いする。
ただ、そんな簡単に許すわけは無かった。

「否なら、笑顔振りまけば、いいじゃない。  お得意でしょ?」
博恵が、嫌味をつけながら、美咲をやり込める。
「ほら、笑いなさいよ。」

結局、美咲は、笑うことしかできなかった。その笑顔も簡単に否定される。
「心がこもってないんだよなあ。こっち向けよ」

井上は、自分の欲望をさらけ出す。
井上にとって、美咲に見つめられながら、笑顔を振りまかせるということは、
昨日までは、ありえないことだったからだ。

井上は、美咲と視線を合わせながら、ドキドキしていた。
”嫌!”
そう思っていたのは、美咲だった。

”心をこめて、笑うことなんてできるわけ無いじゃない!”
美咲は、作り笑いの中、自分を必死に弁護していた。

美咲を取り巻いている生徒達は、次の要求にエスカレートしていった。
「やっぱり無理ね。 ほら、オナニーやりなさいよ。」
博恵が、美咲に言った。

「嫌...。」美咲はつぶやく。
ただ、取り巻きの端の方で、香織が美咲を睨みつけていた。
博恵は、さらに美咲に詰め寄る。

「あなたが笑わないからでしょ? さっさとやりなさいよ。」
博恵の言葉ではなかった。香織に睨まれた以上やらざる終えない。
「わ、解ったわ。」

美咲が、答える。
美咲のか細い腕が、のろのろと動く。
先ほどの授業と違い、取り巻きの生徒どころか、それ以外の生徒達も、一瞬で、
美咲の腕に視線を移した。

”こんな、こんな所で私は何をしてるの...”
美咲は、自分が情けない。
そう思いながらも、スカートの上から、片手を自分の股間に持っていった。

俯きながら、沿わせた指を前後にスライドさせる。
美咲は、教室で、注目を浴びながら、自分を摩り始めた。
薄めで見る友人達が、自分に注目していると思うと、美咲は、狂いそうだった。

美咲の取り巻きは、固唾を呑んで、美咲を見守っていた。
昨日まで、優秀で、美貌を誇っていた子が、股間を摩っている。
”もっと”という感じで教室が支配されていく。

”もう、これでいいでしょ..恥かしい。”
やめてもらいたいと願っているのは、美咲本人だけだった。

「ちゃんと触ってるのかよ!」
井上が、美咲に確認する。
美咲は、井上を一瞬見上げると、「..触ってます..」
と、一言、言った。

事実、美咲の指が当てられている場所は、指示された秘密の場所であった。
が、井上は、容赦なしに、美咲を疑った。
「立ち上がって、スカートめくりながらにしろよ!」

美咲は、摩っていた指を止める。
「スカートは、捲れない...見えちゃうから。」
美咲は、許して欲しいと、井上に懇願する。
ただ、井上は、美咲に羞恥の言葉を投げつけるだけだった。

「さっき、みんなに、見せたじゃん。 しかも、なんか”ぬるっと”したやつも。」
井上の言葉に、美咲は、顔面を真っ赤にする。
”言わなくても...”

恥かしさで、溶けそうだった。
崩れそうな美咲に、井上は、追い討ちをかける。
「ほらやれよ。」

美咲は、恥かしさに震えながらも逆らえないことが解った。
同級生の視線を浴びながら、立ち上がる。
”今日、来ちゃったからいけなかったんだ。 明日から..学校には来なければいい..”

美咲はそう心に決め、左手でスカートをめくる。
何度見せても、恥かしさは、変わらなかった。
逆に、男達には、何度見ても、欲情する見事な太ももが、現れる。

そして、先ほどまで蹂躙されていたショーツが、また、公衆の面前に晒される。
「おおおーーーー」
美咲は、男達の歓声を聞きながら、右手を、股間に添える。

”なんで、こんなのが見たいの?”
美咲はそう思いながらも、指をまた、自分の筋に合わせた。
無表情の蝋人形のような顔で、誰かに操られているかのようだった。

ただ、自分の股間に集中する視線が痛かった。
「やっぱり、布があると、見ずらいなあ...」
井上の声に、覚悟を決めた美咲の指が、恐怖と羞恥で、止まった。