”わ、私を見てる...”
美咲は、同級生達の視線が、自分に向いている事を痛感する。
それも、美咲を見るというより、興味は、美咲では無く、胸の突起に向けられている。

それは、まるでストリップ劇場の女優の様であった。
美咲個人ではなく、普通ありえない場所をちらつかせ舞うストリップの女優に向けられる視線だった。

「いち に さん し」
美咲は、恥かしさを必死に堪えながら、井上の掛け声を聞く。
”早く終わらせよう...”

その一念で、井上の掛け声に、体を動かす。
多くの生徒達の前で、ラジオ体操をする。
おそらくその行為だけで、屈辱いや、いじめの行為だった。

美咲は、それどころでは無かった。
ラジオ体操とは言え、腕を挙げる行為、降ろす行為、
そのたびに、高校生とは思えない、見事な胸が、何のサポートも受けれず、
ゆがみ、揺れるのが、手に取るように解る。

その揺れる美咲の胸の中心には、ブラウスに当たり、浮き出た突起の様子が、
手に取るように伺える。
美咲の若さの賜物だろうか..全くたるむ事を知らない、形の良い胸は、
常に、上向きに、乳首を露呈させていた。

”次....”
美咲は、次の体操に躊躇した。
ゆっくりと動いているだけでも、友人達の視線を釘付けにしている...

ただ、やらない訳には行かなかった。
香織の機嫌を損ねれば、これ以上の羞恥の行為を要求されてしまう。

美咲は、恥かしさと、周りの対応に、躊躇しながら、その場で跳躍する運動を開始した。

「うわ! 揺れてる...ちがうぜ、揺れるっていうか”ぶるんぶるん”だ!」
予想通りの野次が飛んだ。

”もう直ぐ..終わるから...我慢しなきゃ!”
美咲は、そう思いながら、体操を続ける。

ブラで押さえていない美咲の胸が、ブラウスの下で、躍動する。
薄手のブラウスでは、隠すことなどできなかった。
それは、全裸で跳躍していることと、ほとんど変わらない...

否、全裸よりも周りの想像を掻き立てる。
美咲の柔らかい肉の塊の様子が、手に取るようにわかった。
しかも、その中心が、どの位置にあるかまで..

何回、飛んだだろう。やっとその行為が終わる。
ただ、美咲の体は、思わぬ方に反応してしまっていた。

それは、過剰な運動のせいでは無かった。
精神を無視した、恥かしさを押さえる事が、美咲の冷や汗を呼んでしまったようだった。
そう、薄手のブラウスしか身に付けていないにも関わらず、美咲は、発汗してしまっていた。

その多くは、美貌の額を光らさせていたが、
その汗は、全身に及んでいた。
”そ、そんな...”

美咲は、自分の格好に気付き、さらに、全身に羞恥が巡ってしまった。
その羞恥は、体内で押さえることができず、全身を高揚させる。
身に付けたブラウスが、その反応を吸収しようとする。

それが、美咲の肌にぴったりと吸い付くことになった。
「うわ! 汗で濡れてきてるぜ。」

美咲の胸の形の全貌が、教室中の生徒に、開陳される。
そして、胸の中心の突起が、もう、突起では、なくなって、その周りの形や、
若干反応してしまっている本体の円柱状の形を露にする。

美咲は、気付いているとは言え、嘲笑の言葉を浴びると、一瞬、腕で胸を押さえる。
が、
「あれ?もうお終い? やめちゃっていいんだ。」
井上の言葉を聞き、体操を続けるしかなかった。

”あと、少し...”
そう思って、美咲は最後の体操に入る。

「すげー!」
その言葉に美咲は、自分の胸を横目で確認した。
”こ、これじゃあ 隠せてない...”

先ほど、胸を自分で隠す行為が、裏目になった。
汗をかいていた胸元を腕で押さえてしまったため、肌に付着していた汗を、
ブラウスで、さらに、吸収してしまっていた。

”最後の深呼吸だけ..”
美咲は、恥かしさに耐えながら、豊満な胸にブラウスをぴったりと張り付かせたまま、
深呼吸を行う。

腕を開き、胸を張る。
もう完全に、晒していた。
「まじ、乳首立ってるな。 乳厘以外に小さい。」

それは、美咲の女性を踏みつける言葉だった。
”...立ってなんか無い...”
そう思えば思うほど、視線を浴びた胸の中心が、硬く火照ってしまっていた。

美咲は、深呼吸を終えると、すぐさま、もう露呈してしまっている、胸を慌てて隠した。
「お、終わりです..」
一言、言うと顔を俯かせ、自分の席に戻ろうとした。

「これ、返すわ。」
井上が、美咲の純白のブラをひらひらとはためかせる。
美咲は、その物体を恥かしそうに受け取った。

「ちょッと..離して..」
美咲は、ブラを受け取ったものの、片側を井上が離さなかった。
生徒達の見守る中、美咲のブラが、2人の間で、引っ張られ、伸びる。

「もう..いらない。」
美咲は、この羞恥の場を立ち去りたかった。
”返すつもりなんて無いんでしょ..”

美咲は、心で叫び、ブラを受け取ることをあきらめた。
井上は、そんな美咲を眺めながら返答した。
「やっぱりノーブラで居たいんだ。 露出狂?」

思わぬ声を美咲に掛ける。
「違う!!」
美咲は、必死に返答するが、どうせ、井上がブラを返してくれる訳も無かった。

井上は、そのまま、美咲のブラをゴミ箱に突っ込む。
「いらないなら捨てようっと...」
それだけでは無かった。

拾い上げることができないように、そのごみ箱に、唾を吐く。
「露出狂なんだろ、胸だけじゃなくて、そっちも見せろよ。」
井上は、ストレートに、美咲の足の付け根を指差す。

美咲は、その、考えることを避けてきた指示を聞き、その場に固まった。
「.....」
教室が、静寂に包まれる。

「キーンコーンカーンコーン」
そのタイミングで、授業開始のベルが鳴った。
”た、助かった...”

美咲は、何も言わず、自分の席に戻る。
さすがに生徒達も、取り巻きをやめ、席に戻って行った。

「はい、席に着いて。」
次の授業の先生が現れる。2,3時間目の授業は、連続で、”美術”だった。

「騒がしいですね。」
先生も、教室内の気配を感じ取ったようだった。
その先生が、クラスを見渡す。

「.......これは!」
先生が、ゴミ箱に捨てられた、美咲のブラを見つける。
何も知らない先生は、ゴミ箱から美咲のブラを拾い上げた。

「誰のですか!」
教室に声を掛けると、誰かしらかの視線と声で、美咲との気配が流れた。
先生も、美咲が、俯いて、胸を腕で守っていることに気付いた。

先生は、美咲に近づき、声を掛ける。
「美咲さん。とりあえず、更衣室で身だしなみを整えなさい。」
そう言って、美咲にブラを渡し、教室の外へ案内する。

先生は、何か感ずいたのか、何も言わす、美咲を更衣室に案内し、
「早く、授業に参加するのですよ。」
と美咲に声を掛け、自分は、教室に戻る。

一人、更衣室に残った美咲は、ブラを確認した。
”き、汚い....”
先ほど、井上が悪ふざけで、吐いた唾が、ブラの内側に付着していた。

美咲の目に涙が浮かぶ。
”着けないと....”
先生に庇ってもらったにも関わらず、またノーブラで、教室に戻ることはできなかった。

美咲は、ティッシュで、唾を拭い、屈辱を感じながら、
汚れたブラを身に付ける。
”ブラも、ショーツも...こんな汚いものなのに..”

美咲は、身を汚された気分で、教室に戻った。
教室が美咲の姿を見てざわつく。

「ゴミ箱漁って、唾吐かれたやつつけちゃってる..」
「けど、俺が擦ったパンツ穿いてんだから、平気何じゃん?」
そんな、ひそひそ声が、美咲にも届く。

”みんなが、やれって...”
美咲は、そんな中、小さくなりながら、硬くなる。

そして更なる試練が、美咲を襲った。
「はい、静かに! 先生は、会議が急遽ありますので、2時間自習をお願いします。」
生徒にとって美咲で遊べる時間を先生が用意するような声を掛ける。

「自習内容は、”友達の笑顔”という題材で、デッサンをしてください。」
先生は、美術の自習内容を説明する。
「誰の事を書いても良いですが、 友人の笑顔の特徴をうまく、捉えてください。」

そう言って、模造紙を配る。
「他のクラスに、迷惑を掛けないように!」
そう言って、先生は、クラスを後にした。

「......................」

クラスは、その自習内容を拡大解釈する事は明らかだった。
数人の真面目な生徒が、ペアを見つけ、デッサンを開始する。
軽い、笑い声が掛かった。

ただ、井上の一言で、教室がまた美咲に注目した。
「美咲! 俺とデッサンしようぜ!」

”否..”
美咲は、一人机を見つめる。
美咲が答える前に、他の男子生徒も声を挙げた。

「井上! 1対1って先生言わなかっただろ!  俺も美咲にする」
教室が、次の声を待った。積極的な女子も声を挙げる。
「私も、美咲にしようかしら?」

意地悪そうに、美咲に視線を向けた。
「い、否よ。  私は..」
美咲は、悪夢を振り払うように、声を挙げた。