井上は、そんな美咲を、さらにおとしめる行為をした。
「ぬるぬるしてるぜ...うわっ酸っぱい匂いがする。」
親指と一指し指で、美咲の感情の産物をこねる仕草をしながら、汚れたショーツの匂いを嗅いだ。

「やめて..お願い..」
美咲は、どうにか声を挙げる。
恥かしさで死にそうだった。

”み、みんなに、また匂い嗅がれちゃう...”
美咲は、井上の手にある自分のショーツを必死で取り戻そうとする。
「か、返して!!」

井上に懇願するが、井上も、興奮気味で、取り囲むクラスメイトも、
美咲に、ショーツを返そうとはしなかった。

「美咲、濡れてないんだろ!  だったら関係ないじゃん。」
井上は、美咲が嘘をついたことを非難する。
ただ、美咲にしてみれば、いや女性が、自分から、濡れていることを告白することなんてできない。

そんな事は、井上には、無関係だった。
「返して欲しいんだろ?」
井上が、美咲にわざとらしい問いかけを行う。

「...」美咲は、首を縦に振り、井上に同意した。
「だったら、嘘付いた事、みんなに、お詫びしろよ!」
また、井上は、美咲をおとしめるようだった。

”みんな..また謝らなきゃいけないの...”
美咲は、色白の顔を真っ赤にする。
「嘘付いて..ごめんなさい。」

どうにか、小声で、口にすると、頭を下げる。
謝るというより、顔を見られるのが、恥かしかった。
「嘘付いてたんだろ?  ほんとは、どうなんだよ。」

”あきらめるしか...”
美咲は、また、みんなの前で、女性としてありえない言葉を言わなくてはならなかった。
「...ほんとは、濡れてました。」

周りが、ざわ付いた。
当然のことだった。 昨日まで、憧れの存在でしかなかった美咲が、
クラスの前で、恥かしそうに、濡らしているのだった。

男たちだけで無く、女子の一部も、これで終わりにするという感じでは無くなっていた。
何処からとも無く、ざわつきが、一つの案にまとまっていく。

「..嘘は、許せないよね...なんか、お詫びしてもらわないと...罰ゲーム..」
そんな声だった。
当然のように、井上が取りまとめた。

「みんな、何かしてくれたら、許してくれるって。」
美咲は、井上の言葉に、硬直する。

”まだ、酷いことするの? 許してくれないの?”
美咲は、恐々と、井上を見上げた。
「な、何をすれば、許してくれるの...」

そのことは、井上に、何かをすることを意味していた。
「みんな、何してもらう?」
井上の言葉に、いつもは、ばらばらだったクラスのまとまりが出来上がっていった。

「とりあえず、これ。」
井上は、ショーツを美咲に返した。
真っ白だったショーツの、ある一部は、既に黄ばんでいた。

美咲は慌てて、井上から受け取る。
”どうしよう..”
一瞬、美咲の脳裏に、このショーツを身に付けることに躊躇したが、
他に、付けるものが無かった。

代わりのものがない以上、みんなが、観察したショーツを履く事しかできない。
視線の中心の中で、美咲は、ショーツを広げる。
「あれ、また履くの?..汚い..」
そんな嘲笑を受けながら、美咲は、足を通す。

「あっ。」
一瞬よろけたとき、美咲の細い太ももが、露になった。
「おーーーー。」
男たちの歓声が挙がる。

美咲は、そんな歓声の中で、必死に、それ以上を隠すように、ショーツを身に付ける。
集団の中心で、恥かしさに耐えるしかなかった。

井上の次のターゲットは、ブラのようだった。
「美咲さあ。興奮しすぎて母乳も出ちゃってんじゃない?」
妊娠どころか、経験もない美咲が、そんな状態でないことは、当たり前のことだったが、
井上は、美咲に確認する。

「そ、そんな事ない!」
美咲は、即座に返答する。
井上の視線が、自分の胸を見つめていることに気付き、腕で、胸を押さえる。

「また嘘ついてるんじゃない?」
周りに、同調を求めるように、井上は、見渡す。
魂胆は、見得見えだったが、周りも同調し、うなずく。

美咲は、首を横に振るばかりだった。
「確認するから、ブラ外してくれない?」
井上が、ついに、脱衣を要求する。

美咲は、恐れおののく。ただ、この状況で、拒否もできなかった。
だた、またショーツのように、自分のブラを公開することは恥かしいことだった。
ましてや、ブラウス姿で、そのような事をしてしまうと、見られてしまう。

”す、透けちゃう..”
心で、美咲は叫ぶが、井上は、早くするように、催促していた。
「早くしろよ!  嘘つきは、これだからなあ。」

その、言葉の暴力に、美咲は、たじろぐ。
「と、取ったら....見えちゃう。」
どうにか、蚊の鳴くような声で、井上に反論した。

「何が、見えちゃうの?」
井上が、さも解らないかの様に、美咲に確認する。
”ブラウスじゃあ隠せない...”

そう思うが、何か答えなくてはならなかった。
「胸...が見えちゃうから..できない!」
美咲は、この事態を避けるために、必死で反論していた。

「別に、ブラウス脱げって言って無いじゃん。見えないよ!」
井上は、透ける事に関しては、全く知らないかの様に、美咲に言う。
そして、さらに追い討ちを掛ける。

「嘘つきだからだろ? 授業中に、オナニーできるんだから、ブラぐらい見せれるだろ!」
美咲は、井上の威圧というより、教室の空気に、圧倒される。
”どうせ...なんでもするのよ..私は...”

昨日からの悪夢が続く。
”学校に来なければ良かった...”
そう思ったが、もう後の祭りだった。

美咲は、決心したように、ブラウスの裾から自分の腕を背中に回す。
高校生とは思えない、なまめかしい、くびれたウエストが、覗く。
唾を飲み込む男たちが多かった。

ブラウスは、その全貌は、かくしていたが、ブラの肩紐が外れる様子は、
ブラウスの上からでも、十分に確認できる。

そして、美咲は背中のホックを外した。
クラス中の視線が、今度は、美咲の胸元に注がれる。
美咲はそれを避けるように、俯きながら肝心な部分を隠せるように、
片腕を、ブラウスの上から添え、器用に、片手で、ブラを外した。

真っ白なブラジャーが、ブラウスの裾から取り出された。
「ぁ..」
ため息とも、吐息ともつかない、嗚咽が、恥かしさの余り、美咲の口から漏れる。

誰も、美咲の胸の中心は、見えなかったが、大きな胸が、垂れることなく、
そのままの形で、美咲の腕に抱かれていることが解った。

「まだ、あったかいな。」
ブラを美咲から奪い取った井上が、純白の美咲のブラをみんなに公開した。
それを受け取った別の男子が、カップの部分を丹念に調べていた。

「こっちは、いい匂い。」
匂いを嗅ぐものもいた。

”こっちは...”美咲の脳裏に、先ほどの恥かしい記憶が蘇る。
「なんだ、母乳は、出ないんだ。」
井上が、残念そうに、口にした。

「も、もう返して..」
美咲は、腕で、胸を押さえたまま、井上からブラを取り替えそうとした。
ただ、井上は、今度は素直に返さなかった。

「返して欲しいなら、そこで、ラジオ体操してよ。しかも第二..」
井上の言葉に、周りも笑いだした。
魂胆が解りやすぎたのだった。

ただ、誰も、止めには入らなかった。
「ほら、まずは、”気おつけ”の姿勢!」
井上が、美咲に、露出を要求した。

”み、見せろって言うの...”
昨日までは、誰にも見せたことの無い胸を、クラスに、公開する事はできなかった。
それよりも、透けることが、全員解っている中で、ラジオ体操なんてできるわけ無かった。

「む、無理です..いいです返してくれなくても。」
美咲は、その場に、またしゃがみこむ。
「うっ..うっ。」

美咲の嗚咽が、周りに響いた。
「ちょっと..やりすぎ...」そんな声が、始めて上がった。
井上も若干躊躇する。  ただ、ブラを返すわけではなかった。

「ラジオ体操ぐらい、さっさとやりなさいよ。 それとも、まっ裸でなきゃ嫌?」
ぼそっと声が聞こえた。

その声は、神の声だった。
香織の方に、ほとんどの視線が移った。
それは、美咲も同じだった。  

香織は、高校生とは思えない残忍な笑みをたたえて、美咲を見下していた。
「どうするの?」
これが最後といわんばかりに、美咲に命令した。

頬に涙をたたえたまま、美咲は、操り人形のように、その場に立ち上がる。
”みんな見て...”
そう思うしかなかった。
ゆっくりと、胸を隠していた腕を下ろす。

「うおおおおっ。」
男子の歓声が挙がった。
ブラウスで、隔てているものの、ほんのりと、胸の中心のふくらみが、
ブラウスを押しやって、主張していた。

「乳首、立ってんじゃん?」
そんな声が、掛かった。
”嫌..見ないで.....”
美咲は、恥かしさで、全身が真っ赤になり、冷や汗がにじむ。

それと同時に、言われたとおり、自分の胸の突起も膨らんでしまっていた。
「ほら、ラジオ体操!」
井上が、香織のお墨付きを得たことで、勢いを増していた。

”見られちゃう...”
ブラウスから乳首を透けさせたまま、ラジオ対応が始まった。