美咲は、チャイムの音を聞きながら、携帯を確認した。
”こ、これをまた履くの”

男子生徒に弄ばれ、汚れた下着を見つめる。
「授業は、ここまで。 質問が無ければ終わりにします。」先生が、生徒達に確認した

そこで、美咲が手を挙げる。
「なんだね。美咲さん。」先生が、美咲に声を掛ける。
また、クラス中の視線を浴びた。

美咲は、机の上に放置された下着を片手で持ち、恥ずかしそうに、許可を求めた。
「こ、この下着、また履いてもいいですか?」
先生は、一瞬びっくりしたようだった。

「早く履きなさい。皆さん休み時間を待っているのですよ。」
美咲は、その指示で、クラス中の視線を集めながら、丸まったショーツを拡げる。
男子生徒が、指でこすったのだろう、中心の布は、汚れるだけで無く、伸びていた。

美咲は、必死の思いで、また下着を身に付ける。

「き、汚い...」 クラスから歓声が挙がる。
そんなことを無視するように、先生が、授業を終了した。

教師が、教室を後にすると、美咲と仲の良い数人が、美咲に近寄ってくる。
「どうしたの美咲! 香織になにかされてるの?」
その言葉を聞くと、美咲の目頭が熱くなる。

「ううん。 何も。」
”ほんとのことなんて言えない”
美咲は、机で俯くことしかできなかった。

そんな美咲に、井上が近づいてくる。
「美咲! 授業中にオナニーして皆に迷惑掛けんなよ!」
井上は、わざとらしく、さも迷惑だったという顔をした。

「ご、ごめん。」
美咲は、井上に謝る。
「別に俺に謝られても.....」井上が、美咲に言う。

「前に出て、お詫びした方が良いんじゃない?」
井上が、調子づいていた。

「井上! そこまで言わなくても!」
美咲シンパの女子が、美咲を庇った。
「けどよ、今日の授業、半分潰れたぜ!しかも、くさい匂いも嗅がされたし。」

井上は、美咲を見ながら、美咲の触れられたくない事を、周りに聞こえるように言った。
「そ、それは..」
美咲の脳裏に、自分のショーツを見ながら、匂いを嗅いでいる男子の姿が蘇った。

「おい! 山田。お前だって謝ってもらいたいだろ?」
井上は、山田を呼び、賛同を脅迫した。
「ぼ、僕は....」情けない声を山田が挙げるが、井上に睨まれると賛同する。

「うん。」
山田の声に、井上がたたみかける。
「美咲! 山田の言うことは何でも聞くんだろ? あいつも臭くて、迷惑だったらしいぜ。」

その言葉に、美咲は、従うほか無かった。
「わ、わかったわ。」

美咲は、羞恥に引きづられながらも、教室の前に向かった。
また教室の同級生が、美咲に注目する。
「みんな。 迷惑を掛けてすみません。」

美咲は、軽く頭を下げる。
「許せないよね。そんな誤り方じゃ!」 井上が、美咲を脅迫する。
「ど、どういうこと?」
美咲は、井上に聞き返した。

「パンツの匂いが臭くてすみませんって土下座しろよ!」
井上は、美咲に余りの行為をさせようとした。
「そこまでする必要ないでしょ!」

美咲に代わって、友達が、井上に言う。
ただ、先ほどから続く、教室のフインキが、それを否定する。
男子の殆どと、美咲を嫉妬していた女子が、自分とは解らないように、小声で、ささやく

「授業潰したくせに.....謝りもしないの...やれよ..」
これらの意見が、大きくなると、美咲の友達たちも、無視することができなくなっていた。

「謝ったら、許してやるって、みんな言ってんのに。」
井上が、美咲を脅迫する。

”皆も..酷い”
美咲は、教室のフインキに飲まれていた。
「...わ、解ったわ..」
その言葉に、また視線が集中する。

教壇に美咲は、跪いて、土下座に近い格好をする。
”私が、なんでこんな目にあってるの...”
美咲は、自分の膝が、震えるのが解る。 

「私の...下着..臭くて...」ここまで、言うと美咲に、羞恥が募った。
「済みませんでした。」

教室の生徒達が、静かになった。
綺麗で、優秀だった美咲が、自慰をした挙句、自分の濡らした下着が、臭くてすみませんと、土下座しているのだ。
そんな中で、また井上が、美咲に声を掛ける。

「みんな、臭かったんだぜ! 自分も、臭い思いすべきじゃん。」
美咲は、井上の言葉の意味が解らなかった。
「な、何をしろって言ってるの。」

未だに教壇にうずくまる美咲が、井上を見上げながら、聞いた。
「自分のパンツの匂い嗅いで、どれだけ臭かったか報告しろよ。」
「....」

美咲は、井上を恨めしそうに、見る。
「謝ったら、許してくれるって! 酷いよ」
美咲は、周りを取り囲んでいる生徒達に訴える。

「井上の指示に従いなさいよ!」
囲みの外から、声が、掛かった。

美咲には、それが、誰の声であるか、直ぐに解った。
けして忘れることのできない、美咲にとって神の声だった。

香織の声に、取り囲んでいた生徒も、恐る恐る香織を見る。
さすがに、全ての生徒が、香織の裏のうわさを聞いていた。
今回の美咲の事件も、香織が、何か絡んでいることは、うすうす皆、解っていた。

皆、今度は、美咲に注目する。
これで、美咲が、どうするかで、グレーだった香織との関係が明らかになる。
当然、美咲の今後のクラスでの立場も明確になってしまう。

「やれば許してくれるの?」
美咲は、その綺麗な顔が、泣きそうになるのを必死に我慢しながら、井上に言った。
それは、香織への服従を表していた。

誰も口にしなかったが、おのおのが、顔を見合わせた。
井上もその事を把握した。
「やればって、どうしても自分のパンツの匂いを皆の前で、嗅ぎたいってお願いされれば、ねえ?」

井上は、自分が命令しているのでは、無いという口調で、周りを見渡す。
「や、やりたくは...無いの。」
美咲が、井上に言った。

「じゃあ、やめれば。 別に俺はいいけど?」
それは、美咲にとって、香織の指示に従わないのと同じことになってしまう。

”皆の前で、自分の匂いなんか嗅いだら...”
美咲は、自分がこれから行う行為が、恥ずかしかった。
そんな思いとは、逆の言葉を言うことしかできなかった。

「..........嗅がせて。」
”私、何言ってるの?”
美咲は、自分の全身が、汗ばむのを感じる。

「早くやれよ!」井上が、催促をする。
美咲は、自分から頼んでみたものの、行動に移すことが、できない。
多くの同級生が、見守っている中だった。

それでも、香織に掴まれた昨晩の行為をばらされるわけには行かなかった。
美咲は、ゆっくりと、スカートの中に手を入れる。

「ほんとにやるわよ!」誰かのつぶやきが、美咲に届く。
”お願い..言わないで”
同性の侮蔑の言葉が、美咲にとって屈辱で、恥ずかしいものだった。

一旦、美咲の手が止まる。
折れてしまいそうな細い腕が、スカートの中で動く。
美咲は、必死に隠すように、また自分のショーツを皆の前に披露した。

ただ、今度は、その下着を見せるだけでは無い。
手にとったショーツを掴み、自分の鼻に持って行く。

既に、若干汚れたショーツの匂いを自分で嗅いでしまった。
若干の嫌なにおいで、鼻筋の通った美咲の眉間に皺が寄る。

「そんなんじゃ、無いだろ!」
井上が、またクレームをつける。
「俺なんか、広げて、一番臭いところ嗅いじゃったんだからな。」
「拡げて、臭そうなところにしろよ!」

余りの屈辱の行動を井上は、美咲に指示する。
”逆らえない..”
美咲は、もう、井上の言うことにも従わなくてはならなかった。

美咲は、しおれていた自分のショーツを裏返しに拡げる。
自分の大切な場所に当たっていたところは、自分の汚れと、
男子生徒の指の後で、明らかに変色していた。

その自分の羞恥の残骸に美咲は、自分から、鼻を近づけていく。

「美咲、何でもする気よ! おかしくなっちゃの」
さっきまで、美咲を庇っていた友達すら、美咲の行動にあきれ始めていた。

”ち、違うのよ!”必死の言い訳も、心の中の叫びだった。
自らの汚れに、鼻を当て、匂いを嗅ぐ。

「うっ..えっ。」
美咲の口から思わず、声が出る。それは、自分の匂いと、
教室中で弄ばれた男子生徒の汗が混合した匂いだった。

美咲の発声に、美咲を庇っていた子達も、完全に侮蔑の表情に変わった。
”そ、そんな目で...”
昨日までは、美咲を見る目は、羨望の眼差しだったはずが、
侮蔑の表情に変わっていた。

「ほら!臭いだろ。」
そんな美咲を井上が、さらに罵倒する。
「...。」
美咲は、井上を見上げるだけで、何も返答できなかった。

ほのかに残る自分の鼻腔の感覚が、情けなさを誘っった。
「くさくねえのかよ!」
井上は、返答を求めるように、美咲に問いかける。

「く、臭い..です。」
美咲は、井上に返答する。

「何が! 恥ずかしがってんな。 猿!」
”さ、猿..”

教室のフインキは、既に、美咲を動物扱いしていることが解る。
「じ、自分のショーツ..臭いです..」

美咲は、動物園の猿のように、人に見せてはいけない行為と、感想を、
返答してしまった。
美咲は、恥ずかしさから、手が震え、汚れたショーツがまたたいていた。

「臭いだろう?」井上は、また美咲の手からショーツを奪った。
「や、やめて!」
美咲は、取り替えそうとしたが、井上の行為を見て固まる。

また、井上は、美咲のショーツを嗅ぎ始めた。
「お、おえ!! くっせえ。」

井上のおどけた、其の行為に、周りが爆笑する。
美咲だけが、悲しそうに俯いていた。

「けど、だいぶ乾いちゃったな!」
そう言いながら、ショーツを美咲に、返した。

その布を必死に隠すように、美咲は、手で握り締める。
そんな必死の抵抗も、井上には、無意味だった。

「今、これに、また匂い付けてくれない?」
美咲へ、また要求が、あった。

その要求が、何をすれば実行できるかは、美咲にも、解った。