「おい! 24。」狩場は、玲奈に言った。
”24...” 自分の名前が、24と呼ばれることが、玲奈にはショックだった。

「返事しろ、24.」さらに狩場が、玲奈を呼ぶ。
「...はい。」玲奈は、返答した。その数字の意味は、玲奈が、一番理解していた。
”私のお尻のしわの数が、私の名前に変わったの...”

そう思うと玲奈は、羞恥で震えた。
”もう狩場に全てを見られてしまった...””
玲奈は、全身を隅々まで、狩場に露呈してしまったことが、屈辱に思える。

次は、何?狩場から、何の要求が言い渡されるのだろうと思うと、怖かった。

「24、今日は嫌な事でも、俺の頼みなら聞いてくれるんだよね?」
狩場が、ニヤニヤしながら、確認するように玲奈に言った。

「...はい。」玲奈は、恐ろしい要求がくることが解っているものの、
肯定の答えしか、答えることができなかった。

「これ頂戴ね。」狩場が指差す。
「そ、それは、約束が違う!」玲奈は、絶望と創傷感を抱く。

狩場が、指を向けた先には、今まで録画してきた、玲奈の痴態が写ったテープだった。
「約束?嫌なことでも受け入れるって、いったろ!」狩場が、玲奈に言い渡した。

”私は、何のために、こんな恥ずかしい思いをしてきたの?”
玲奈は、焦燥感で、頭の中が、真っ白になった。

「約束が...」玲奈は、あまりの仕打ちに、呆然と狩場を見つめる。
その玲奈へ狩場は、更なる言葉を投げかけた。

「明日も何でも言うこと聞いてくれるって約束してね!」狩場が、さわやかに笑いながら、玲奈に言った。

「嫌よ!嫌!いやああ。」
玲奈は、全裸にも関わらず、手を頭に置き、首を必死に横に振った。
そんな玲奈に全く気を止めず、狩場が行動に出た。

「お前の体は、隅々まで、全部見せてもらったから、今日は帰っていいよ。」
「明日から、体で奉仕してもらうからね。」
狩場が、簡単なことのように、さらりと言った。

”体で奉仕...”玲奈は、その言葉を聞き、愕然とする。

「じゃあ、明日、24の携帯に電話するから、登校しててね。」
そういい残し、狩場は、本当に、就職課を後にしてしまった。
もちろんテープは、玲奈の元に残されなかった。

”私、これからどうなるの?” 一人、就職課の応接室で、全裸でたたずむしかなかった。

10分ほどの時間が流れる。

「帰ろう。」玲奈は、呟くと、打ち捨てられていた衣服を全裸で拾う。
侘しさが募る。
玲奈は、まず、下着を身に付ける。
”こんな物着けたって..”  どうせ脱がされると思った。

リクルートスーツを身に付ける。
来たときにピシっとしていたスーツは、狩場の陵辱によって、よれよれになっていた。

玲奈が、ふと机を、見ると昨晩、必死に書いた履歴書が、残っていた。
その紙を玲奈は、拾う。
裏には、「私の性器」の文字とデッサンが描かれていた。

「私の性器...」玲奈は、そのデッサンを見ると、恥ずかしさが募る。
”デッサンだけじゃない..”
既に玲奈は、全てを、あの男にさらしてしまったことを認識した。

履歴書をカバンに入れる。
もうとぼとぼと帰るしか無かった。

とりあえず、気分を落ち着かせるために、キャンパスのベンチに腰を下ろす。

周りを見渡すと、玲奈と同じ年頃の子達が、笑いながら、下校していく。
”私と、何が違うの?”
玲奈は、そう思った。

それは、直ぐに解った。
その子達が、校門を出ると、高級外車が、お迎えにきていた。
彼女たちは、それぞれの親の車に乗り込み、去っていった。

”私は、彼女たちとは違うの...”
努力では、報われない、差が、玲奈に重くのしかかった。

しばしの間、校門をぼんやりと眺める。
駅に向かう学生は、1割程度だった。

考えもまとまらなかったが、日が落ちていく。

玲奈は、気持ちを落ち着かせ、駅までの道を歩いていく。背後に人影を感じた。
玲奈に緊張が走った。
後ろから来た男は、玲奈の腰に手を回した。

「ちょっと!」玲奈は、慌てて振り返り、腰に回った手を振り払う。
「よお!24.」聞きたくも無い声が聞こえた。
狩場は、ニヤニヤと笑いながら、いやらしそうに腰に手を回し、玲奈の横を歩く。

”ここは外よ...”玲奈は、そう思うが、もう、腰の手も振り払うわけには行けなかった。
狩場は、調子に乗ってその手が、玲奈の胸へ向かう。
狩場の手には、スーツを超えて、柔らかな感触が伝わった。

「やめてください..外です..」玲奈は、顔を俯かせ、必死に逃げようとした。
不自然な2人に通行人が目を向ける。
それは、疑うというより、玲奈の美しさに目を向けるのであったが、

狩場の手が、玲奈の胸にあることを通行人が見止めると、うらやましそうな目に変わっていった。
「ほら!」狩場は、玲奈から手を離し、自分のカバンから何やら取り出した。

”今度は何をされるの?”玲奈が、狩場を氷付いたように見る。
その書類を見て、玲奈は、呆然とした。


”””””””””””
内定通知書  
滝川 玲奈 殿
   K薬品株式会社研究室長
”””””””””””

「そんな...」思わず、玲奈の口から漏れる。

”K薬品...”  ”研究者...”  ”裏口...”
玲奈は、どう理解していいかわからなかった。

「明日、来て欲しいって」
狩場は、この短時間で、K薬品から内定を取り付けていた。
明日、正式な採用書を渡すとも言われていた。
K薬品にとって見れば、学籍番号1番の生徒に対し、内定では、失礼と思っているようだった。

玲奈の努力は、報われていた。
しかし、玲奈への通知方法は、裏口を思わせる報告になっていた。

「明日ですか?」玲奈が、狩場にたずねた。
「中に詳細が記載されている。」
そこまでは、良かった。

「午前中で終わるから、採用通知をもらったら午後からは、2人でお祝いしような。」
狩場は、含みを持たせた笑みを玲奈に向け、玲奈の尻をなで上げる。

”......”玲奈は、尻を撫でられているにも関わらず、頭が混乱していた。

「じゃあな。24本。」狩場は、そう言って立ち去った。
玲奈は、狩場が、立ち去った後も、その場に立ちつくす。
手に残った書類を、路上にも関わらず、開封した。

明らかに本物の内定通知だった。

玲奈は、そのまま、家路に着いた。
家族とも顔を合わせることなく、自分の部屋にこもる。

”どうしよう....”
明日のK薬品への訪問、狩場に押さえられてしまったテープ、就職が裏口できまったこと、
狩場の明日の要求...

玲奈には荷が重く、思考が停止する。
”酷いことをさせられた...”
今日、狩場に受けた、羞恥の行為が、玲奈の頭を巡った。

”恥ずかしい....”玲奈は、羞恥で一杯になる。
”自分で性器を拡げ、肛門の皺を数えた...”
そう思うと、顔から火が出そうだった。

それと同時に、自分の体が反応する。
「嘘! 嘘よ。」そうつぶやく。
自分のベットに身を投げ出し、これから起こる、身の上について、考えることを拒否した玲奈は、

自ら、体を諫めることしかできなかった。
「うぐぐ..」
玲奈は、服も脱がず、スカートを巻くしあげ、いきなり下着の中に指を差し入れる。
うつぶせで、シーツを噛みながら、ひたすら、自分の性器をさする。

”どうにでも....”
玲奈は、性欲に身を任せる。
下着を膝までおろし、その美しい尻を天井にめがけて突き出す。
「あっあああああっつ。」

昨日までの玲奈には、想像もできない、行為をする。
既に、玲奈の細く、長い指全体に、熱い液体が、まとわり付いていた。

腰が、前後にスライドを始め、体が硬直していく。
”私は、....裏口希望者”
そう思うと、涙が、頬を伝う。

その涙以上の分泌が、下腹部で起こり、玲奈は、痙攣を起しながら、ベットに突っ伏した。
そのまま、臀部を露出しながら、玲奈は、眠りに付いた。

きらきらした朝日で、玲奈は、目覚めた。
”私..何してるの”
尻を出しながら、ベットで寝てしまった自分が、恥ずかしかった。

時計は、6:30を指している。
”内定...”本来は、希望に満ちた朝になるはずだった。
素直に喜べない自分がいる。

”テープ...返してもらえるの?”
それも気がかりだった。
憂鬱な気分で、玲奈は、K薬品に向かった。

K薬品の本社は、さすが、荘厳な建物だった。
玲奈は、緊張の面持ちで、指定された所に伺い、書類に捺印していく。
何事も無かったかのように、採用通知を受領した。

”こんな簡単に...”
それは、玲奈の努力が実った結果だったが、玲奈には、狩場の権力と誤認識した。
来春の採用式の日取りを指示された。
”裏口就職...”

惨めさが残りながら、K薬品を後にした。
家路に戻る際、玲奈のもっとも、気にかけてていたことが起こる。

「おめでとう!」どこから居たのか、狩場が笑いながら、玲奈に近づいてくる。
”今日もまた...”

そう始まるのだった。