海 外 出 張


第1回 (’88.11.12〜19)
   
第2回 (’89.06.03〜10)
写真館    


訴訟王国アメリカで、当方の技術供与で製作された船舶で人身事故が発生しました。
それに付随して、とばっちりの様な火の粉が当方にも降りかかってきました。
裁判対策上、第3者機関による技術的鑑定を英国の研究所に依頼するため、
2回に渉り、研究所所在地のニューキャスル(Newcastle)に出張しました。

ニューキャスルは、スコットランドに近いイングランド北部の北海に面した港町です。
第1回の時に泊まったホテルは、郊外の公園の中にあり、時の首相サッチャー女史も
静養に訪れるほどの閑静で素晴らしいリゾートホテルでした。

第2回の時は、かの有名な天安門事件が起こった日('89.6.4)にニューキャスルに到着しました。
明くる朝のテレビで繰り返しその様子が放映されていたのですが、
私の語学力では何がなんだか、さっぱり判りませんでした。
まさか、一枚岩の中国で騒擾事件が起きたなんて想像も出来ませんでした。

時代は、日本のバブル絶頂期にあたり、逆に英国は経済不況の真っ最中でした。
しかし、ニューキャスルからロンドンへ列車で移動中、車窓に映る田園と住宅の風景に、
豊かな社会資本の蓄積を感じさせられました。
日本人は、せいぜいバーバリーやエルメスのブランド品を買い漁る
程度の豊かさで、経済一流国と錯覚していたようです。
(実は、私も娘に頼まれたブランド品をロンドンで捜し廻っていました)