完全に間延びしてしまった感があるけど、逆流性食堂炎を患って胃カメラを飲んだ時の話の続きを。
おそらく前回の日記の内容なんて誰も覚えていないと思うので、過去の日記を参照しつつ見て頂けるとありがたいです。


迎えた検査当日の朝。
向かった病院では胃カメラを飲む前に、一般的には「鎮痛剤」や「安定剤」と言われる…いわゆる精神の緊張を和らげる薬を注射して、痛みや苦痛を感じない治療をしてくれると聞いていたので、あまり心配とか緊張とかいう類の心理状態にはならなかった。
自分がどんな病気なのかを知りたい気持ちの方が強かったし。
(初診の時に出された薬で症状は少し改善方向に向かっていたものの、やっぱり気分的にもハッキリとしたいものだし)

そして始まった検査。
事前にネットで読んだ胃カメラの体験談とかでは「検査前に筋肉注射のようなものを打たれて、これが結構痛い」なんていう情報が多くて、いざ始まるとなると軽く身構え気味だったんだが、自分の行った病院ではそんな注射も無く、事前準備と言えば喉に麻酔スプレーを軽く吹き掛けられただけだったんで少し拍子抜けだった。

ただ何と検査は、安定剤入りの注射を静脈に刺しっぱなしの状態にして胃カメラをするとのこと。
胃カメラは最初にカメラを喉に入れる瞬間が一番辛くなりそうなイメージを持っていたので、そんな紙パックのジュースをストローで飲むようなノリでちゃんと安定剤の効果が最初から出てくれるんか?と軽く不安になったが、驚く事に静脈注射をして1分もしないうちから記憶が飛び飛びの状態になり、自分でカメラを飲んだ瞬間さえ覚えていない。

精神安定剤と言えば、何か意識が軽く混濁したり朦朧としたり…ってイメージがあったが、そんなのも自分は一切無かった。
意識ははっきりしているし、眠いような感覚も全く無い。
だけど何故か記憶が飛んでいて、注射を打ったその次の記憶が、看護師さんの「はい、もう胃カメラが入ってますよ」という掛け声だった。

そしてこの掛け声の後に記憶として残っているのは、暗所で自分が横を向いて検査を受けている、ほんの一瞬のカットだけだった。
検査中の記憶は、ほとんど何も無い。
そして今から本格的な検査が始まるのかな…なんて思うほど時間経過を感じないタイミングで「はい、終わりましたよ」なんて声を掛けられていた。

検査が終わってから安定剤の効果が切れるまで1時間くらい、仮眠室で横になってもらうと言われたんだが、この時の記憶ははっきり残っているし、自覚するような眠気なども全然なかった。
仮眠室まで自分の足で歩いたのも覚えているけど、その時にどんな気分だったかとか、何を考えていたのかは何故か思い出せない。

それに検査の影響でどうやらシャックリを起こしてしまったらしく、仮眠室で横になってからもシャックリが止まらなくて、眠気の無さとも相まって「こんなんで寝れんのかなぁ?」と思った事は覚えているけど、ここでもいつの間にか気を失ったように寝てしまった。

その後、2時間くらいしてようやく目が覚めた。
検査中に痛みや苦しみは全く感じなかったのでまずは一安心と言った所で、ホッとしたせいか起き立てなのにすぐ次の眠気に襲われた。

眠い目をこすりながら診察室に戻り、検査結果を聞く。
実際に患部の写真を見せてもらったが、食道と胃の境目が素人目に見ても明らかに荒れていて、完全に逆流性食道炎の典型症状だと言われた。
ただ胃自体は非常に綺麗で何の問題も無いと言われたので、これでようやく精神的にも一安心する事が出来た。
(…まぁ実際、食道は荒れているので安心と言うのも少し変だがw)

その後はプロトンポンプ阻害薬と呼ばれる、胃酸の出を強力に抑える薬(市販品のガスターなどよりも強力な薬)を飲み続けて症状の回復を待った。
(患部を直接治す薬などはないので、胃酸を抑えつつ自然に治癒する事を待つしかない)

ただ意外な事に医者からは「アルコールは禁止」とは言われず、「まぁほどほどにね」程度の事しか言われなかったんだが、さすがにこんな状態で飲む気にもなれなかったのでしばらくは一人飲みは止め、付き合いでもビールを1杯飲む程度に抑える事にした。
自分はアルコールの持つ精神作用が好きな訳じゃなく、酒が飲めなくなったら「代わりに旨い物を飲食すればいい」という感覚持ちなので、この期間もほとんど苦には感じなかった。
(いやホントですよw ただ外食出来る店がおのずと制限されてしまうのが少しきついけど)

逆流性食道炎はなかなか完治せず、再発してしまう人も結構多いらしくて、自分の場合も…あの胃のもやもやした不快感を完全に感じなくなるまで、二ヶ月近く掛かったと記憶している。
おまけに最近(去年の10月頃)に多忙と軽いストレスで微妙に再発してしまい、残っていた薬も全て飲み尽くしてしまうほどだったが、今ではようやく「ほぼ完治」の状態まで戻す事が出来た。
ただ再発の恐れは常に抱えつつとはなるけど…それでも、この病気特有の自覚症状が理解出来ただけでもマシってところかな。


と、そんなこんなで去年の7月くらいまでは目立った異変もなく、またいつも通りの堕落した?w 生活を送っていたんだが…
去年の7月頃、またしても身体に「今までに感じた事のない異変」が降りかかってきた。

…えーっと、ありがたい事に、あと3〜4回は続きます。


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