前回の日記の続き…となると似た話題が続いてしまうので、それはいずれ書く事にして今回はまた別の話を。

…と言っても今日の日記のきっかけとなったのは、(少し昔の話になるが)そのクイズゲームで遊んでいた時のこと。
クイズでは嗜好性の強い(ある特定の人しか知らないような)内容の出題は避けられる傾向が強いんだけど、この時は非常に珍しい事に「酒」に関するクイズが出てきた。

この日記の傾向を見てもらえれば分かる通り? 自分は客観的に考えてどう見ても酒好きに見えるだろうしw、酒絡みの知識なんてものは「全然知らん」って人が非常に多いゆえ、それこそクイズなんかで出された日にゃ「うまあああwww」となる事が多い。
(ただ問題として出される事自体が非常に少ないので、得意「ジャンル」などと言うには無理があるが)
なもんでまさに「キタ!」ってなノリでそのクイズに臨んだんだけど…っと、その時に出されたのが以下の問題になる。

もともと「アブサン」の代替品として作られたことから「まがいもの」という意味がある、フランス・マルセイユ名物のリキュールは?

…。

はっきり言って、全く分からん。
(そもそもアブサンって単語からして、漫画知識の薄い自分でさえ「景浦安武・背番号90!」の方がイメージが強いしw ましてやそれの代替品なんざ言われた日にゃ…)

この時の問題形式は「スロットクイズ」と呼ばれるもので、スロット状に並べられた幾つかのカタカナを並べ替えれば…正しい答えを知らなくても「それっぽい名詞」にして答えを導き出せる事も多いんだが、問題から類推出来るような名詞さえ全く思いつかず、並べ替えもままならずに時間切れ不正解となってしまった。
(この問題は対戦相手も正解者はゼロで、表示された全国正解率も確か1桁台だった気がする)

得意を自負するようなジャンルの問題で身動き一つ出来なかった情けなさから、珍しく自宅に帰ってから問題を思い出してネットで調べて、それでとりあえずは…この問題の回答は知る事が出来たんだけど、その回答である「パスティス」という単語を聞いても全くピンとも来ず、改めて自分の知識の浅さを思い知らされる事となった。

そして後日、とあるBARで飲んでいた時にこの事をふと思い出して、雑談のネタ代わりと酒の勉強を兼ねて「…こんな事があったんですよ」なんて話を店主としたんだけど、ここでその店主からアブサンやパスティスについての歴史や背景を語ってもらった後に「パスティスは置いてないですけど、アブサンならウチにも置いていますよ」と言われて。
そしてそのアブサンを「まぁ一つどうぞ」なんてノリで、少量をグラスに注いで出してくれた。

アブサンって酒は名前くらいは聞いた事があったけど、それがどういった酒か…とか詳しい事は全然知らなかったし、もちろん飲んだ事もなかった。
(ちなみにそのアブサンとはこんなお酒です。歴史や背景からしてまさに「異色の酒」って感じ?)

注がれたその酒は非常に綺麗な緑色で、しかも店主も飲む前に特に何も説明をしてくれなかったもんだから、当時何も知らなかった自分は何となく爽やかな風味を連想しつつ一口飲んでみたんだが…。
数秒後には、場もわきまえずに奇声を発する羽目になってしまった。
(※ 多少大袈裟に書いています。一応…w)

草。

完全に、その辺に生えている草をジューサーにでもかけて飲んでいるかのようだった。
一口目が強烈に苦いだけでなく、後味も「草の後味」がしぶとく延々と残ってくれて、続いて水以外のものを口に入れる気が失せる。
よく海外のウイスキーなどで「消毒液臭」や「ヨードチンキ臭」が強い銘柄の物があったりするけど、それとは比較にならないほどの強烈な風味と苦さを持った酒だった。

ただ店主曰く、色んな意味で中毒性の高い酒らしく…一度好きになったら、もはや手放せなくなる人もいるとのこと。
確かに強いて言えば香草の香りとかが大好きで、苦味に強い耐性のある人ならもしかするかも知れない…けど、酒に関しては甘党の自分には到底無理だと思った。

今までに飲んだ酒の中で断トツにナンバー1のインパクトがあり、強烈な風味だったこのアブサン。
酒マニア?でもなければ滅多にお目に掛からないような酒だけど、もし万一にでも何かの機会に飲む事があれば…また新たな世界が開けるやも知れません。


この日記のトップページを開く