時は遡って二日前の話。
元・飯田橋東風荘の面々から新年会セットのお誘いを受けて、それに参加して来た。

オーソドックスなルールで打つより、むしろ特殊なルールで打つ事のが多いこの面子ならではとでも言うか…今回もそのご多分に漏れず、「闇雀」と呼ばれる特殊ルールで打つ事になった。
闇雀とは通常の麻雀ルールとベースは変わらないものの、毎局開始前に各人がカード(トランプ)を一枚ずつ引き、そのカードに対応する「効果」が各家毎に与えられるというもの。

そしてその「効果」とは、

・「チートイやトイトイが5翻役になる」「メンゼンツモが3翻役になる」といった「有利にのみ働くカード」
・「アガったら得点は2倍だが、ツモられたら5倍増し払い」「リーチのみは3倍満だが、裏が乗ると罰符8000点」といった「有利にもなるがリスクを背負うカード」
・「偶数牌での和了禁止」「ワンズを4枚以上切ってからでないとアガれない」など「不利になるカード(違反してアガるとチョンボ扱い)」
・「この局和了した人は次局常に2回ツモれる(不要な方は山に戻せる)」「この局和了した人は次局牌オープンで打つ」などの「次局に影響を及ぼすもの」

など、その効果は多岐に渡る。
いかに有効なカードを引いてそれを生かすか、または不利なカードをとっとと捌けるかが鍵となる。
(和了・放銃・被ツモでカードは交換となるが、それ以外でかつ公開する必要のないカードは次局持ち越しとなる)

普段、特殊なルールで打つ時は基本ノーレートなんだが、今回は参加8人の会費制(1000円払いでトップ総取り)となった。
って事で「こりゃいつにも増して気合を入れて打たんといかん!」と意気込んで開始と相成ったんだが…。

最初のうちは、幸運にも有利になるカードを引く事が多かった。
「鳴かないとアガれないが、一回鳴く度に1翻アップ」のカードを引いた時に、上手い具合に3フーロの染めを完成させて「5200は12000」とか言ったりして、開始早々ウヒョーな状態に。

…がしかし、5万点持ちくらいの大トップの親番の時に「和了2倍・被ツモ5倍増し」カードを引いて先制されてしまい、これを差し込む暇もなく速攻でツモられて、1300・2600は1300・13000でトップから陥落。

さらに「ワンズは使用禁止だが、ピンズとソーズを同種の牌として扱える(鳴きは禁止)」というクソカード…あっいや、最凶のカードを引いた親が5順目に「リーチ一発ツモメンチンタンヤオイーペー赤ドラウラ」の数え役満をピンズ・ソーズ混じりのキッタナイ形で和了してジ・エンド。

その後も何とかラスだけは引かなかったものの、4万点持ちトップ目の親番でまたもや「和了2倍・被ツモ5倍増し」カードを引いてしまい、もはや当たり前のように対面がクソ待ちカンチャンリーチ(しかも自分と同テン)を一発でツモ。

しかも対面の手役は「リーチ一発ツモ」だけだって言うのに、その対面は「リーチを一発で和了すると翻数2倍」というカードを持っていると言う実にネタ的な展開で、本来は1000・2000のはずの手が何故か「3000・30000」になっちゃったりしてもちろん俺死亡。
それにしてもリーヅモに3万点を支払うと言うのは絵的に相当情けない。まあ笑えるけど。

結局、通算成績トップ者の成績がダントツだった事もあって、全く地味な中位の成績で終わってしまった。
カードの引きはそこそこ良かったんだけど、カードと手牌が全然かみ合わなくて苦悶の連続だった。
チートイが5翻役の時に配牌でトイツが1組もなかったりね…。

あとスポット的に面白かった場面としては、自分のカードが「白をオールマイティーとして(常に)使え、一枚につき1翻増し」の時、かつ前局の和了で「この局は常に2枚ツモれる」という無双状態でこんなテンパイをした。



…はっきり言って、待ちがよく分からんw
(ちなみに待ち)

これを(和了を見落とさないかと)少々ヒヤヒヤしながらリーチしたら、次順の2枚引きの2枚目で見事一発ツモ。
点数的にはそんなに派手さはないけど、それでもまさに無敵感を味わえた一局だった。
あ、そう言えば(別の局で)このカードを引いた人がうっかり白を切ってしまったまま出アガリしてしまい、フリテンチョンボになった事もあったなぁ…w

あと笑ったのが、「自分が捨てた牌を誰かが鳴いた瞬間にロンと発声できて、満貫もらえる」というカードを引いた時に自分の下家は「放銃すると強制的に持ち点の半分を支払う」という最悪なカードを引いていて、自分のアガリでカードを速攻で交換させるために3順目くらいから果敢にチー…したその瞬間にロン。
持ち点が原点くらいだったんで、チーしただけでハネ満放銃以上の支払い。これには全員爆笑だった。

一方で「捨て牌でトマトを作ると1翻」とか微妙なのもあり、このカードで実際数局やってみたんだけど…トマトを作るのは簡単でも全然アガリにまで結びつかない。
変則的にトイツ落としをやってるようなもんだから当たり前だが。
まぁ勝負に徹するなら無理に狙わず、フツーに和了を目指した方がいいんだろうけどね。


そして麻雀終了後は、1人を除く7人で飲み。
幹事が予約した居酒屋では「10面体のサイコロを2個振り、出た目に応じた酒(ハズレだとソフトドリンクもあり)を一律580円で出す」というサービスがあり、ここでも自分以外全員がこれに挑戦するという果敢ぶりで、しかもこのうち一人がなんとスピリタス(アルコール度数96度のウオッカ)を当ててしまうという豪腕?ぶりを発揮。

ちなみに自分も一口…というか一滴、ストレートのままで飲ませてもらったが、50度を越えるウイスキーの原酒でも辛うじて飲める自分でも、一滴だけで口や喉が焼け付きそうで、これは絶対無理だと思った(まあ当たり前なのかも知れんけど)。

翌日が平日だった事もあり、深酒とか「次の麻雀」が開催される事もなく、平穏なまま?お開きとなった。
麻雀ももちろん面白かったけど、そろそろ麻雀以外の企画も期待したいなぁ…などと、飲みの席で「最近旅行とかやってないよね」って話になった時にも思ったりして。
この会は幹事がよく動いてくれる事が多いので、是非期待して待っております。


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